
しばらくブランクが開きましたが、中国東方航空②バリ島→上海→羽田の続きです。
この記事では復路の日本・羽田空港国際(HND)→中国・上海浦東国際空港(PVG)→インドネシア・バリ島ングラライ国際空港(DPS)について綴ります。
ところどころ羽田にフィーチャー。他の日本国内空港が同様かどうかは利用していないため不明なものの、参考になる部分もあるかと。
往路と重複する部分は②へのリンクで補っていきますね。
1.搭乗前準備
1-1.旅券・査証確認
出発前にもろもろ要確認ですわよ。
空港で何かが足りず、「乗れない!」となっても旅行会社や航空会社は責任取ってくれません(追加料金を払えば翌日以降の便に変更してくれる場合も※)。
※購入した航空券による
◆パスポート
インドネシア入国(到着)時にパスポートの残存有効期間が6ヶ月以上必要です。
空港カウンターのチェックで日数が足りなくて搭乗不可になったという話をちらほら聞きます。本人だけでなく、同行する家族(特にお子さん)のパスポートもご確認ください(意外と見落としがち)。
基本中の基本ですが、本人のパスポートをお持ちください。「配偶者の持ってきちゃった!」ってまさかのオチも。
なお、2025年3月24日から日本のパスポートは全都道府県においてオンライン申請が可能になります。
変更にともない日本国内では申請から交付まで2週間、国外だと2週間~1ヶ月かかるようになります。詳しくは外務省「旅券(パスポート)の変更について」と、政府広報オンライン「パスポートの申請がオンラインで可能」をご一読を。
3月23日以前なら窓口のみで、日本国内なら通常1週間で受領できます。
◆到着ビザ(VoA)
日本人がインドネシアへ入国するには査証(VSIA)が必要です。ビザ免除対象国ではありません。
観光目的であれば到着ビザ(VoA / Visa on Arrival)がもっとも簡単に取得できます。
取得料金は1人につき1回Rp500,000(1円=Rp108として約4,630円)。大人・子供も同額です。
適用日数は30日間。さらに30日間延長可で、計60日間滞在できます。「そんなに長くいないYO!4~5日間だYO!」という方もコレ。
オンラインによるe-VoAの事前取得が推奨されています。
インドネシア公式サイトThe Official e-Visa Website for Indonesia(英語)からどうぞ。
ただし、e-VoAはパスポートや顔写真のアップロードが必要(jpegやPDFなど指定様式に沿わないと却下)、デビットカードまたはクレジットカード払い※(Visa・Mastercard・JCB)で手数料が加算されるうえに、カードは海外レート適用、iPhoneだとエラーが起こる場合があります。
※ほぼ誰にも知られていないSIMPONI(Sistem Informasi Penerimaan Negara Bukan Pajak Online/オンライン非課税州歳入情報システム)でも払えまっせ。
バリ島ングラライ空港到着時にVoAカウンターのほうが速いし、手間がかからないかもしれません。
到着便が重なると並びますが、どうせビジネスクラス以外はスーツケースなどの荷物が出てくるのにとびきり時間かかるので焦って進んでも待たされますから。
日本円で払えます。レートは空港両替所と同等で悪いですけど。
2月に渡航した友達は「みんなe-VoA取ってるからか、カウンターは数人しか並んでなかった。言われた通り、荷物が全然出てこないから結果ロスタイムなし。でもルピア払いなのに50万じゃなくて55万ぐらい取られた」と。なぜ現金なのに1割増しだったのか謎…。それがインドネシアですね。
なお、延長希望の方はe-VoAのほうがオンラインで延長申請もできて便利です。カウンターで申請すると最寄りの入国管理局へ出向かなければなりません。
その他のVISAについては、インドネシア公式サイトThe Official e-Visa Website for Indonesia(英語)で確認してください。
◆電子税関申告書(e-CD)
インドネシア関税総局への税関申告が必要です。国籍関係なく、全員必須。
空港内の税関で、申請時に取得したQRコードを提示して通過します。
入国2日前からe-CD (electric Customs Declaration)で電子申告できます。ページの左上にある「Language」で日本語選択可。
必要事項をすべて入力すると最終ページにQRコードが表示されますので、「Download QR」ボタンを押してダウンロードしてください。メールでも受信できます。できればスクショを取っておくことをオススメします。空港wifiはアクセスが集中するとなかなか表示されません。
事前にやっておけば安心なものの、空港でスーツケースなどの荷物を待ってる間にもできます。どうせビジネスクラス以外は出てくるのにとびきり時間かかるので(2回目)。
紙の申告はできなくなりました。スマホをお持ちでない方は現地で係員に相談してください(英語・インドネシア語)申告用パソコンが設置されていますので必要事項を入力のうえ、QRコードをプリント出力してください※。
※3月に再確認したら設置されてました。
◆ヘルスチェック:不要
以前ブログに書いたエムポックス水際対策によるSATUSEHAT Health Pass (SSHP)のQRコード提示は、いつの間にかこっそり無くなってました。羽田のカウンターでも「事前にお済ませですか?」と聞かれたんですけどねぇ。
ングラライ空港で係員に聞いたところ「ずいぶん前からやってないよ」だと。やめたんなら関係各所へ通知しろや!ま、それがインドネシアですね(2回目)。
1-2.航空券確認
日本発便は往復の航空券を購入している方がほとんどかと。
なぜならインドネシア入国時に出国チケットの提示が必須ですから(在住VISA所持者以外)。
中国東方航空 バリ便・日本便(大枠)に書いたとおり、現時点で上海浦東国際空港(PVG)⇔バリ島ングラライ国際空港(DPS)間は1日1便のみ。
日本から渡航する場合、PVG 18:25発→ DPS 翌00:35着(所要時間6時間10分)にうまく接続できる便を選ばないといけません。
深く考えなくても、Googleフライトや中国東方航空の公式サイトで「日本の空港⇔バリ島」と検索すれば乗継を含めた候補を表示してくれます。
◆羽田発上海便
羽田発上海行は1日3便です。
- HND 8:40発→PVG 11:00着(バリ便の乗継待ち 7時間10分 / 所要時間 16時間55分)
- HND 17:10発→PVG 19:55着(バリ便の乗継待ち 22時間15分 / 所要時間 32時間25分)
- HND 20:15発→PVG 23:20着(バリ便の乗継待ち 18時間50分 / 所要時間 29時間20分)
年始はもう少し短い乗継便もあった気が…そちらを選ぶと2万円アップするのでやめたんです。
実際乗ったのは朝8:40発の便。3便の中で最短のはずが、乗継待ち7時間10分、所要時間16時間55分ってあーた。直行便に比べると倍以上時間かかりますね。安いから仕方ないです。すべてはこれ。
◆長時間乗継の無料ホテル
乗継時間が長い場合、中国東方航空提供のトランジットホテルを無料で利用できます(要事前予約・先着順)。
適用条件は、航空券番号が「781」で始まり、上海・北京・昆明・南京空港のいずれか、乗継時間が6時間以上24時間以内、燃油等の諸経費を含まず1800元(約4万円)以上の国際線などです。
詳しくは中国東方航空サイトの「予約管理>ご予約の管理>乗継サービス」で確認してください。
改めて航空券見直したら対象だったやん。利用すればよかったーー!
いや、あえてやめたんでした。中国は空港を出るとほぼ英語が通じなくてタクシー乗るのも苦労するのと、政府の規制によりGoogle翻訳などが使えず百度(バイドゥ)を駆使しないといけないためです。戻ってこられなかったら怖いもん。
1-3.座席指定・オンラインチェックイン・手荷物
◆座席指定
往路の「座席指定」に書いたとおり、出発の72時間前までであれば、エコノミークラスでも事前に座席を指定できます。
羽田便は中国出張に慣れたビジネスマンが多く搭乗し、みなさん事前に指定しています。窓側・通路側など席の希望があればなるべく早めに予約することをオススメします。
中国東方航空サイトの「予約管理>ご予約の管理>座席指定」からどうぞ。
◆オンラインチェックイン
往路の「オンラインチェックイン」に書いたとおり、出発の48時間前から1時間前までオンラインチェックインできます。
羽田便はやってもやらなくてもいいです。なぜなら空港のチェックインカウンターで並ぶレーンが同じだから。
ビジネスクラスとスカイチームの優先レーン、その他エコノミーのレーンになります。オンラインチェックイン済レーンはありませんでした。
他の日本国内空港はどうでしょうか。クチコミ見ると同様に設置していないようです。
中国東方航空サイトの「予約管理>ご予約の管理>オンラインチェックイン」からできます。
1-4.手荷物
空港へ行く前に、ご自身がどのクラスの荷物量に該当するか発券完了メールで確認してください。往路の「手荷物」に詳しく書いてます。ご一読を。
他社航空含め、なぜかここを確認せず、規定外の荷物量で挑んでカウンターで撃沈する方がちらほら。
実際、羽田のカウンターで特大段ボールと規定数以上のスーツケースを持ち込もうとして、「お預けなら追加料金になります」「こちらは規格外なので無理です」と言われている外国人(たぶんインド人)グループを見かけました。自宅等へ送り返すにも相当な料金がかかりそう。
1-5.空港への移動
成田を避けて羽田を選んだのは、ズバリ成田空港へ行きにくくなったからです。
家から近いターミナル駅から成田行きのリムジンバスがコロナを機に運休(羽田は運行)。成田エクスプレスも昨年で乗り入れを廃止。
それ以外を利用すると、乗り換えが多くなるか、大きな主要駅からリムジンバスに乗るか。スーツケースを持っての移動は周りに迷惑かけますし、主要駅のラッシュタイムたるや人出がすごくて。
人手不足が大きく響いているようです。公共機関の運転手がまったく足りていません。
東京に限った話ではないと思います。これまで使えていた交通機関がいつのまにか運休や廃止もありえるので事前確認のうえご利用を。
行きにくいといっても関東圏内ですからね、他県から飛行機や新幹線でいらっしゃる方にはぜいたくな話かと。すみません。
なお、羽田・成田・関空発着以外の空港をご利用の場合、JALやANAなら国内線区間往復の料金が含まれる国際線チケットがあります。それだと国内分の移動料金(航空券)がかからずトータルでみればお得なことも。
◆外国籍・海外在住者の日本国内割引
中国東方航空の話なのに、どんどん脇へ逸れて恐縮ですが…
日本国外に居住している外国籍の方(日本から他国へ帰化、二重国籍で他国を選択の方も含む)や日本国外の永住権を持つ方(在留10年以上)はANA Discover JAPANやJAPAN RAIL PASS(JR)でお得に日本国内を旅行できます。適用条件や購入方法は各リンクにて確認してください。
あてくしは日本に住民票があり、日本在住扱いになるため使ったことがありません。レポできねーのよ。
2.搭乗手続(羽田空港)
先述のとおり、羽田発上海行は1日3便です。すべて第3ターミナルからの出発になります。
格安便にありがちなチェックインカウンターから搭乗ゲートまでが遠いパターンです。余裕こいてると最後は全力で走る羽目になります。
2-1.チェックインカウンター
出発180~60分前(荷物を預ける場合は90分前)までに中国東方航空チェックインカウンターへ行く必要があります。
事前にオンラインチェックインしていても、受託手荷物(預入手荷物)がなくても、渡航書類(パスポートなど)の確認が必須です。
便によってチェックインカウンターが異なります。
事前に羽田空港サイトの「フライト>国際線フライト」で検索・確認できます。
この日の朝8:40発の便はSカウンターでした。3階の出発ターミナルはA~Oまでしかないんですよ。「はて?Sとは?」と案内所で聞いたら、なんと1階ですって!離れに唯一あるのがS。
1階でバスを降りて、3階の出発ロビーへ上がって、また1階のSカウンターに降りて、3階から出国。2往復の刑でした。
手続きはグループごとに行えます。受託荷物など合算してもらえるし、事前予約していない席でも空きがあればまとめてくれます。
QRコードが印刷された搭乗券を忘れずに発券してもらい、受け取りましょう。
2-2.保安検査
チェックインが済んだら、3階の出発ロビーにある自動ゲートでQRコードをかざして通り、持込手荷物検査場に進みます。
手荷物はすべてをX線検査台へ。PCやタブレットはバッグに入れたままでOK。よく引っかかってるのは、ペットボトル飲料・スプレー缶・歯磨き粉など。
旅行者本人はセキュリティーゲートを通ります。コートなど厚手の上着は脱いでください。マフラーも取ります。靴はゴツければ(底5cm以上だったかな)スリッパに履き替えます。特に問題なければ通過できます。
手荷物で引っかかると結構待たされます。中身をあけて確認して再検査も。時間に余裕をもって通過しましょう。
1階下の出国検査場へ。
日本国籍パスポートの方は自動ゲートを通れます。パスポートの顔写真ページを開いて、正面のカメラでパチリ。照合後にゲートが自動で開きます。
入国スタンプは必要な方のみ押してもらいましょう。海外旅行保険の確認などで必要になる場合があります。不要であればスルー。
無事検査が終了したら、免税ショップやレストランゾーンを抜けて、搭乗ゲートへ進みます。
格安便はゲートまで結構な距離があるので、先にだいたいの距離を確認しておくことをオススメします。
2-3.出発ロビー
先述したとおり、航空会社が経費を安く抑えたい場合、搭乗ゲートは遠くなります。
空港内のゲート位置は羽田空港公式サイトの第3ターミナル3F出発ロビーで確認できます。
この日は144番ゲートでした。東方航空のチェックインカウンターから搭乗ゲートまで、なんと徒歩でおよそ20分ですって!!遠いっっ。
搭乗開始時刻は朝7:55予定。有名ブランドは8:00オープンもありまして…そう、買えないんです。絶対に間に合わない。
狙っているブツがあれば、空港内の免税店の開店時間を事前に確認しておきましょう。
文句を言ってはいけません。安いから仕方ないです(2回目)。嫌ならJALかANAに乗りましょう。ゲート近いです。
3.機内(羽田→上海)
3-1.搭乗
先述のとおり、搭乗予定時刻は朝7:55です。8:40発だから45分前。早いやんけ。
日本の空港は定時離発着を常としているため、乗客が遅延する可能性が高い航空会社は早めの締め切りにしてるんですよね。GAもしかり。
この日は時間ぴったりの7:55から、ビジネスクラスとスカイチームエリートメンバーの優先搭乗が開始しました。
乳幼児連れや車椅子の方も申し出れば先に乗ることができます。
エコノミークラスは並んだ順。早くに列をなすと、座席番号に関係なく乗り込めます。
3-2.座席
羽田→上海の朝便はボーイング773でした。
往路の「座席」と同じく、想像以上に普通の機体。そりゃそうですよね、飛んで来た便が戻るんだもの。
ビジネスクラスは1-2-1。各席が斜めに配置され、隣が気にならない設計。
エコノミークラスは3-4-3(後方4~5列のみ2-4-2)。座席幅は一般的なFSCの広さ。意地でもリクライニングしません。寝させろや。
足元はそれなりにスペースがあります。前の座席の下に普通に荷物が入れられました。
個人用モニターはちゃんと付いてます。USB差込口があってスマホやPCが充電できます。モバイルバッテリー(充電器)の充電はNG。
該当機については中国東方航空サイトの運航状況と運航機材で確認してください。
3-3.客層
この日のエコノミークラスはほぼ満席でした。
年末年始休暇が終わり、羽田便は中国出張に慣れたビジネスマンが多数搭乗。スーツまた襟付きジャケットにノーネクタイみたいな。おかげで整然と乗り込み、スムーズに着席。
上部の荷物棚はキャリーケースやビジネスバッグでいっぱい。
斜め前に座っていた方々の会話が聞くともなく聞こえてしまい、「今夜はマリオット(だかシェラトン)ホテルに泊まります」と。上海に米系外資ホテルがあるのか!そこにびっくり。
中国人の観光旅行や帰省と思われる方も半分ぐらい。
うるさいかもと心配したら、朝~昼便なのに思ったより静かでした。上海の民度、わりと高いんですね(失礼)。
3-4.機内食

離陸して機体が安定した9:30頃から機内食の提供がはじまりました。遅めの朝食。
CAが「Beef or Chicken?」だか「Western or Chinese?」と聞いてきて(すでに記憶からファラウェイ)、選んだのがこちら。
メインは、鶏肉のオムレツ。ポテト、ブロッコリー、ベーコン添え。パンにジャムとバター。
デザートは、フルーツ・十勝ヨーグルト・抹茶ケーキ・ピーナッツ。
往路の機内食と同等で中の中と思いきや、羽田発はおいしいです!中の上かな。すんごいおいしいわけじゃないですが、普通においしい。
個人的には、羽田発エコノミークラスだとANA≧シンガポール航空>中国東方航空≧フィリピン航空の順。中国発はそこまででないものの、羽田発はなかなか。
とはいえ機内食ですからね。そんなに期待はしないでください。
繰り返しますが、温かい中国茶はやたらおいしいです。
4.上海空港
羽田→上海はおよそ3時間20分のフライトです。
時差はバリ島と同じ。日本とは1時間差で、日本のほうが1時間進んでいます。
4-1.到着ターミナル
往路の「到着ターミナル」に書いたとおり、中国・上海浦東(シャンハイプートン)国際空港は、昔からあるターミナル1(T1)とターミナル2(T2)、新しくできたサテライトターミナル1(S1)とサテライトターミナル2(S2)の4つに分かれています。
この日は定刻より10分程度遅れて、午前11:10頃に中国東方航空の羽田からの便はT1へ到着しました。バリ島行きの便もT1発。
詳しくは上海空港サイトの空港マップでどうぞ。
4-2.降機
ビジネスクラスから優先降機。
続いてエコノミークラスの前方座席から順に降りていきます。前から順番。押すなよ、絶対押すなよ(マジモンのやつ)。

前回の往路に続いてしたり顔で空港に降り立ったら、「あれ?違う?前回のオサレな空港ではなくない?」と。
そう、S1ではなくT1ですから。
4-3.国際線乗継
往路の「国際線乗継」と同じく、乗継の場合「Transfer」と書かれた表示に従っていけばOKです。
ひたすら進んで、エスカレーターを下り、さらに進むと中国国内へ出る「Arrival」と二股に分かれます。



係員が立ってるので、「Go to Bali」と言いつつ航空券を見せれば、無言で進むべき方向を指さしてくれます。
カウンターで簡単な航空券とパスポートのチェックがあり、エスカレーターをのぼり、X線手荷物検査を経て、出発ロビーに出ます。
まぁまぁ歩かされますが、初見でも難しくないです。
上海浦東空港の場合、中国東方航空の乗客ならばこのルートです。
他の航空会社だといったん中国の税関と出入国審査を受ける必要があるとか。事前にご確認を。
4-4.出発ロビー

ターミナル1(T1)の国際線の出発ロビーは3階です。
横に長細い空港です。天井は斜めで、上から謎の突起物がぶら下がっています。ナニコレ?
S1と同じく、椅子はたくさんあります。
S1ほど人が少なくなく、むしろいっぱい。当然静かじゃないし、雑然としています。
4-5.レストラン・カフェ
S1との一番大きな違いは、飲食店が豊富に揃っていること!中華から中華まで。ほぼ中華三昧。
◆レストラン



上海蟹、北京ダック、点心などなど。
中でもカエル料理専門店(!)が行列をなしてました。
◆カフェ


中国茶やコーヒーの専門店もありました。いい香り♪
◆自動販売機

大型自動販売機も。
ドリンクとお菓子が一緒くたにまとめられています。お菓子が冷えてるのか、ドリンクが常温なのか。気になったものの使い方がわからず断念しました。
◆お土産屋



上海や江南の特産品、欧米をリスペクトしたショップも。
パンダ好きにはたまらないグッズが多く並んでました。あと中国茶ね。
◆ターミナル間シャトル
乗継待ちが7時間10分と無駄に長いので、S1の国際線出発ロビーへ移動することにしました。

1階にT1とS1を結ぶシャトルが走っています。乗車は無料です。
来たら乗る。それだけです。
それだけなのに、なぜか空港関係者の車両に乗ってしまい、CAさんたちと移動しました。
◆食其家(すき家)

すき家、再訪問。
往路の「レストラン・カフェ」に書いたとおり、わかりにくいところにあるせいか、空いてます。ゆっくり過ごせます。
奥のカウンターで注文します。
メニュー表を見ながら指さして選びます。英語はスタッフによって通じたり、通じなかったり。そして安定の不愛想。

往路では魚香茄子牛丼だったので、復路では温泉照焼鶏肉丼にしてみました。中サイズのみ。
お値段29元。日本のクレジットカード決済で649円でした。
うん、味は悪くないです!
温泉卵は半熟でとろとろ。鶏肉は柔らかく、甘辛の味付け。もやし・にんじん・ほうれんそうも適度なシャキシャキ感がありました。
4-6.Wifi

往路の「Wifi」に書いたとおり、他空港と同じく、無料Wifiを使用できます。
前回名前などに加えてパスポートの写メを送信したせいか、今回は再度個人情報を入力することなく、そのままつながりました。
S1よりもT1のほうが電波強いかも。途切れることなく、スムーズに閲覧できた気がします。日による?
つながったところで、中国政府の規制によりGoogleもYahooもLINEも見られません。LINEは受信数が増えるだけ。
VPN接続すると日本同様にすべて見られます。
◆読書
乗継待ちが7時間10分と無駄に長いので(2回目)、T1とS1をくまなく歩いても、無料Wifi使いまくっても、無料のスマホ充電しても、まだ時間が余ります。
長椅子で足を伸ばして横になることもできますが、周りの中国人の声がでけーのよ。あとフランス人。
日本から持っていった花房観音さんの『シニカケ日記』を読み始めたら、おもしろくて一気に読破。
「更年期だと思って不調をほったらかしにしていたらあわや死にかけた」という闘病エッセイです。気になる方はダ・ヴィンチwebでの対談インタビューでさわりをどうぞ。
彼女のいう「なるべく嫌なことはしない、会いたくない人にはなるべく会わない、不味いものは食べないようにしたい」って本当にその通り。老い先短いのにいろんなことに捉われている暇はないです。油断すると死んじゃいますからね、人は。
本を読むのも、スマホ見るのも、コーヒー飲むのも、座るじゃないですか。お尻が痛くなります。時々歩いてほぐしましょう。
4-7.搭乗ゲート

この日は22番ゲートでした。
似たような作りの、似たような並びなのでお間違えなきように。
S1同様に、アナウンスが一切ないです。日本のように、搭乗開始も、客の呼び出しも全体放送しません。よって乗り遅れも自己責任。
5.機内(上海→バリ島)
5-1.搭乗・座席
上海→バリ島間はおよそ6時間10分のフライトです。
搭乗開始時刻は出発の30分前につき午後5:55です。ほぼ定刻通り開始しました。
ビジネスクラスとスカイチームエリートメンバーの優先搭乗、その後、エコノミークラス。
上海→バリ島便はエアバス333。
往路の「座席」と同じく、羽田便ほど新型ではないものの、エコノミークラスは同じ作りでした。えぇ、やっぱりリクライニングしませんでしたよ(しつこい)。
5-2.客層
この日のエコノミークラスはほぼ満席。
羽田便と打って変わって欧米人客が多かったです。各国から上海をハブに飛んでいくんですね。
あてくし、3人掛け席の窓際。隣が1つ空いて、その隣が欧米人女性でした。配膳時にサポートしてくれたり、トイレ行くときに快く立ってくれたりととーっても感じ良かったです。
数列前に座っていたお姉さんは、搭乗時はファーのショートコートだったのに、着陸前にはノースリーブのワンピースにチェンジ。南国モードになってました。ウェイウェイ。
5-3.機内食

離陸して機体が安定した午後7時過ぎに機内食の提供がはじまりました。
CAが「Rice or Noodles?」と聞いてきて、選んだのがこちら。
メインは、上海焼きそば。魚肉ソーセージ(?)とシナチクとプチトマトの副菜。
デザートは、スイカとクラッカー2種。
羽田発の機内食と同じぐらいおいしい!と思いきや、これが4回食べた中で一番イケてなかったです。
上海焼きそばは太めもっちりで、もちもち好きとしては悪くない食感なんですけど、濃くて甘いしょうゆが独特すぎ。完食したい味ではなかったです。
6.バリ島空港
機内食のあとは各自モニターで映画を見たり、本を読んだり。機内wifiはないのでスマホでSNSやニュースは見られません。
深夜0:30過ぎにバリ島ングラライ空港へ到着します。眠いけどあと少し!頑張りましょう。
6-1.到着ゲート
格安便なのにゲートはさほど遠くないです。深夜のせい?
「Arrival(到着)」の表示に従って進みましょう。
焦らなくて大丈夫。ビジネスクラス以外はスーツケースなどの荷物が出てくるのにとびきり時間かかるので(何度目?)。
6-2.到着ビザ
先述したとおり、オンラインのe-VoAまたはその他のVISAを取得済の方はカウンターに寄らず、そのまま進めます。
未取得の方はカウンターにて申請・取得してください。深夜につき係員は少ないですが、空いてることが多いです。
6-3.入国審査
VoAやインドネシア国籍パスポートの方は自動ゲートを通れます。まっすぐorやや左側に進みましょう。光るゲートがあるのですぐわかるはず。
パスポートの顔写真ページを開いて、照合後にゲートが自動で開きます。
在住VISA(KITAS/KITAP)のパスポートでも通過できると聞いたので試したら出来ませんでした(笑)
右側に大きく迂回し、有人カウンターに再度並びました。係員に聞いたところ「通れたり通れなかったりだよ」って。理由は謎。それがインドネシアですから(3回目)。
6-4.手荷物受取
何度も書いてますが、ビジネスクラスとプライオリティ以外はとにかく受託荷物が出てこないんですよ。
理由は裏で係員によるX線検査を行い、問題のあるスーツケース1つ1つに結束バンドを付けるから。ターンテーブルに流れてくるまで、ものすごく時間がかかります。
ちなみに結束バンドがついたスーツケースは税関通過後に再度X線検査の対象になります。段ボールは結束バンドの有無にかかわらず検査対象になることが多いです。
「遅めにチェックインすると早く出てくる」と言われていますが、それは直行便の話。積み荷が最後のほうであればドアサイドで最初に下ろされる確率が高まります。
経由便だと読めないんですよね。特に乗継時間が長いと最初に積み込まれるため、最後に出てくる場合も。
気長に待つしかありません。
なお、サーフボードなどの大型荷物はターンテーブルに流れて来ずに、端にまとめて置かれてたりします。ぐるりと回ってご確認を。
最後まで出てこない場合はロストバゲッジの可能性が高いので専用カウンターへ申し出ましょう。紛失した荷物が届くまで航空会社や海外旅行保険が補填してくれる場合※があります。
※購入した航空券や契約した保険による
6-5.税関申告
入国・帰国時の携帯品・別送品の提出は、先述したとおり電子申告e-CD (electric Customs Declaration)でQRコードを取得して行います。
申告レーンは4~6列で到着便が集中すると混雑します。順番がきたら専用機にQRコードを提示して通過します。
結束バンドがついたスーツケースや段ボールをお持ちの方は、係員が右側へ進むよう指示してくるので、X線検査機を通して確認してもらいましょう。
海外で買ったスマホを持込んでンドネシアに90日以上滞在する予定の方はIMEI登録しないと国内回線が使えません(90日未満の方は必要なし)。直進して税関室で対面手続きしてください。24時間以降は免税額が異なるので忘れずに!
6-6.バリ州・外国人観光税
昨年からバリ州の「外国人観光税」徴収が始まっています。
バリ島の文化および自然環境の保護を目的として、バリ州政府が州税として徴収しています。詳しくは過去ブログをご一読。
バリ島を旅行するすべての外国人観光客は、バリ州から出国前までに「Love Bali(ラブ・バリ)」の公式Webサイトまたは空港の専用カウンターなどを通じて1人あたり Rp150,000 (1円=Rp108として約1,400円)をキャッシュレスで支払ってください。
インドネシア国籍の方と在住VISA(KITAS/KITAP)所持者は免除です。
専用カウンターの場所がめちゃくちゃわかりにくいんですよ。
両替所・タクシー・携帯SIM・免税店・カフェゾーンを抜けて、最後の最後に客に背を向けるようにブースがあります。あえてわかりにくくしてんの?って問いたくなるぐらい。そりゃスルーされるわな。仕方なし。
長旅、お疲れさまでした。
カフェゾーンを抜けたあたりから空港wifiの電波が弱くなります。出口で待ち合わせの方はそれまでに連絡しておくと良いかと。
フェンス越しにホテルや旅行会社のお迎えスタッフがずらり。送迎を頼んだ方はローマ字で名前を掲げてるので見つけてくださいね。
またトランスポートの客引きが大勢います。配車アプリのGrabやgojekは国際線でも使えるようになったので安く乗りたい方はご利用ください(空港wifi弱いけど)。
ほんのり暑く湿った空気、お花や線香の香り、たくさんの客待ちを見ると、「あぁインドネシアだな」と。
昔はガラムタバコの独特の匂いがしたのですが、今は電子たばこが増えたせいか、そこまででもなくなりました。
安全に、楽しく、思い出深い滞在になりますように。
では、ごきげんよう。