バリ島「Pura Puseh Desa Tejakula(プラ プセー デサ テジャクラ)」Memo Bali

こ・ん・に・ち・はー(錦鯉風)
前回の投稿から2週間インターバルが空いてしまいました。

いやね、外出続きでプチバタバタしてましたの。
北部テジャクラの義実家へ帰省したり、中部ウブドで奉納演奏の練習と本番、南部ジンバランの入国管理局へ申請や写真撮影に行ったり、VISA申請に必要な書類を各所で集めたり、合間にマンクー(バリヒンドゥー教の僧侶)に会って質問しまくったり、ヨガ行ったり、プール行ったり、友達とランチやお茶したり。
気づけばお盆休みも終わりですわねぇ…カムバック夏休みぃぃぃーーー!(泣)

すでに1週間経ってしまいましたが、クニンガンに参拝したテジャクラの寺院と、翌日マニスクニンガンに奉納したマスでのスロンディン演奏(ショート動画)をアップします。
ニッチなネタで恐縮ですが、ご興味のある方はどうぞ。
なお、「クニンガンって何?」という方は先日のブログをご覧ください。

クニンガンに参拝したテジャクラの寺院

◆テジャクラ村って?

そもそもテジャクラってどこにあるのさ?ここだよ、ここ。
バリ島てっぺん(北)の出っ張りの右側(やや東)に位置していますのよ。
所在地はDesa Tejakula, Kec. Tejakula, Kabupaten Buleleng, Bali, Indonesia=インドネシア国バリ州ブレレン県テジャクラ地区テジャクラ村。

ブレレン県は州内でもっとも広く、もっとも人口が多いのに、若手を中心にほぼ他県へ出稼ぎに出ていて、市街地のシンガラジャシティを除くと祭事以外は空いている不思議な県です。

・バリ州政府(インドネシア語):行政区域-面積と人口

テジャクラ地区にはテジャクラ村のほか、現州知事の出身地スンビラン村、ドリアン名産地の1つマデナン村などがあります。
名産品はマンゴーやランブータンなどの果物、天然塩、はちみつ、椰子酒アラックやココナッツオイルなど。個人的にはバリ菓子ドドールも逸品だと思います。
また、ユネスコ世界遺産に登録されているバリ舞踊ワヤンウォンの発祥地とされています。

町中には何もなく、なんならコンビニもガソリンスタンドもほぼないのに(ワルンはある)、今回外国人観光客をぽつぽつ見かけました。数年前はドイツ人以外ほぼいなかったのにねぇ(ドイツ人は辺境がお好き)。
「何もしない」を楽しむには最適な場所だと思います。マジですることないですから。

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◆クニンガンの参拝

先日のブログに書いたとおり、クニンガンは「最高神サンヒャンウィディがすべての人々に祝福を与えるため地上に降臨し、神々とすべての先祖が自分たちの領域に戻る日」とされています。神々は正午にお帰りのようで、寺院巡りは朝早くから昼前までに済ませなければなりません。よって遠方への帰省は前日入りになります。
ただ、バドゥン県への復路で夕方5時頃に寺院へ向かう人の列を見かけました。別の参拝かと思い、後日マンクーに確認したところ「デサアダット(伝統村)による」そうです。へー。

あてくしが今回伺ったテジャクラの寺院は下記の3ヶ所です。

Pura Ratu Gede Sambangan(プラ ラトゥ グデ サンバンガン)

バリ島「Pura Ratu Gede Sambangan(プラ ラトゥ グデ サンバンガン)」Memo Bali

小高い丘のふもとにある寺院です。
参拝するには3~4階分のゆるやかな階段を上らなければなりません。エレベーターなどはなく、足の悪い方は難しいかと。境内からはテジャクラの家々、海が見渡せます。
家人いわく、「ここの神様は気前がよく『どんなお願いでも叶えてくれる』と言われている。あと戦いの神様」だそうで、他県の方や軍および警察関係者が繫栄と保護を求めて参拝に訪れます。
普段は静かで澄んだ空気に包まれています。

今年2023年11月頃大きめのオダラン(寺院建立祭)が予定されていて、ワヤンウォンも2回奉納されるとか。
参考に5年前の舞踊ダイジェスト版を貼っておきますね。

・Memo Bali facebook:ワヤンウォン舞踊劇 ダイジェスト版

なお、この寺院へ向かう階段の途中にある分かれ道から南へ進むと、標高の高い「Pura Ratu Ayu Mas Bintang(プラ ラトゥ アユ マス ビンタン)」寺院へ行けます。猿がたくさんいます。中腹までは階段っぽいものがありますが、その先は未舗装。ぬかるんだ山道というかケモノ道をひたすら登っていきます。寺院なのでもちろん正装。カマン(腰巻布)にサンダルで、お供え物を持ってトレッキング。数年前に登ったんですが、なかなかハードでした。そのうちレポをアップするかもしれません。

寺院の下には伝統的な公衆沐浴場「Kayoan Tejakula(カヨアン)」があります。女性用は上からまったく見えず、男性用は見えそうで見えないという絶妙な造りになっています。

Pura Puseh Desa Tejakula(プラ プセー デサ テジャクラ)

バリ島「Pura Puseh Desa Tejakula(プラ プセー デサ テジャクラ)」Memo Bali

デサ内の三寺院の1つ、「村の起源となる祖先を祀るお寺」です。
北部につき、聖地アグン山側は南東になります。南部と逆。
境内にはメルと呼ばれる五重塔が建ち、小高い丘が連なる緑豊かな借景により、神々しく美しく見えます。その周りの屋根はトタン造りだけれども。

お祈り中、小さな子猫1匹が出たり入ったり、母猫がお供え物をこそっと口にしたりと可愛かったです。のどかですわね。

Pura Sekar Desa Pakraman Tejakula(プラ スカール デサ パッラマン テジャクラ)

バリ島「Pura Sekar Desa Pakraman Tejakula(プラ スカール デサ パッラマン テジャクラ)」Memo Bali

細い道を進んだビーチの手前に建つ、ちょっと珍しい寺院です。
境内には本殿が3つあり、イスラム教、ヒンドゥー教、仏教の3つの宗教を表しています。
イスラム教のパリンギでは豚肉は一切使わず、普段はたまごのみ。大きなオダランではヤギや牛を供えます。

かつて隣接する海岸に港があり、多くの船が停泊。故障した船の修理等でそれぞれの宗教を信じる乗組員が滞在しました。ところが、彼らはいつのまにか消え、その痕跡もなくなり…幽霊説が出たため、この神聖な場所に寺院を建立したそうです。スカール=花と名付けられ、純粋さ・美しさ・繁栄の象徴となりました。
当時の乗組員の中には中国人もいたとされ、今でもクラウハン(憑依)状態になった人は流暢な中国語をしゃべるとか。

珍しいといえば、もう1つ。参拝エリアは土足禁止です。段差の手前で全員サンダルを脱いで上がります。日本か!いや、中国か。

テジャクラ おまけ

◆食べたもの(一部)

バリ島「Nasi Tejakula(テジャクラご飯)」Memo Bali

義実家ごはん

義姉3が作ってくれるごはん。
質素に見えますが、いつも何を食べてもおいしい♪
普段は野菜ほぼなしのようですが、事前に連絡すると加えておいてくれます。
問題は動かないのに食べ続けちゃうこと。

写真上から時計回りに、サオル(ココナッツふりかけ)、テンペ(大豆)、鶏唐揚げ、チャプチャイ(野菜炒め)。

バリ島「Daluman(ダルマン)」Memo Bali

エスダルマン

あてくしの大大大好きなローカルスイーツの1つ。葉っぱで作ったゼリーです。
ダルマン自体は、とろりつるんぷるるんとした食感。クセのない味。
ココナッツミルクやグラメラ(椰子砂糖)のシロップで甘く味付け。南部ではオサレに練乳とか加えますが、田舎は天然素材のみ。それがまたおいしいの、なんのって。

ダルマン×4袋、ティパッ(ゆでた米と野菜のピーナッツソース和え)×6包み、ルジャ(テジャクラのは青い果物+ピーナッツの酸っぱいデザート)×4袋、さらに偶然会った親戚のティパッ×2包を払っても10万ルピアでお釣りがきました。やっす!

バリ島「jaja(ジャジャ)」Memo Bali

ジャジョ

お供えに使うお菓子を、お祈り後にいただきました。ぐふふ、ぐふふ。

写真上から時計回りに、米のせんべい(10回ぐらい名前聞いたけど忘れた)、ドドール(もち米と黒砂糖とココナッツミルクの菓子)、ウンピンゴレン(別名ブリンジョゴレン、豆をすりつぶしたせんべい)。

甘い、しょっぱい、甘い、しょっぱい、甘い、しょっぱいの止まらぬリピート。

◆ペンジョール

テジャクラではガルンガン~クニンガンや大きなオダラン時期にペンジョールと呼ばれる竹飾りを立てませんの。しばらく気づかず、「なんか風景の中で足りない気がする…」と。数年前に知りました。
家人が小さい頃はお菓子などをつるして立てていたそうです。いつから無くなったのか不明。
ちなみに同じテジャクラ地区でも南側のマデナン村や西側のボンダラム村では細ーーいのが立ってます。

道中のペタン地区では繊細でアーティステックなデザインが多く、見ていてうっとりします(写真2枚)。

ウブドも”芸術の村”といわれるだけあって、豪華かつ美しい作りが多いですよね。

シンガラジャ地区やキンタマーニ地区は細め。棒にほんのり飾りがついてる感じ。

バリ島「Penjor(ペンジョール)」Memo Bali
バリ島「Penjor(ペンジョール)」Memo Bali

マニスクニンガンに奉納したマスのスロンディン演奏

前回のマニスクニンガンに続き、今回も中部ウブドのマス村にある「Pura Taman Pule Mas Ubud(プラ タマン プレ マス ウブド)」のオダランに、日本人のスロンディングループ「Ohana Wicitra(オハナ ウィチトラ)」として参加しました。
グループをとりまとめる方の師匠の1人がマス村出身で、参加をすすめてくださるおかげです。

スロンディンとはバリの伝統楽器ガムランの1つ。現代ガムランより歴史が古いと言われています。
ちょっとした説明は以前SNSに投稿したのでそちらをお読みください。

・Memo Bali facebook:【オダラン】ウブド・マス村の寺院で奉納演奏.1【スロンディン】

日本人グループといえど諸事情により人数が足りず、先生を含む若手のバリ人男性4人(みんな20代前半)が参加してくれました。おかげで磨きがかかってます。

約2時間で8曲演奏した中の2曲を、各1分程度ですが掲載します。楽しそうな様子をご覧いただければ。
なお、あてくしは映ってませんのよ。おほほほほ。

以上、クニンガンの様子を現地よりお伝えしました。
では、ごきげんよう。

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