在デンパサール日本国総領事館より「インドネシア入国時の到着ビザ(VOA)取得(注意喚起)」メールが届きました。
オンライン申請で詐欺サイトによる被害のトラブル散見ですって、怖いですわね。注意喚起の発出、ありがたいですわね。

転載のうえ、僭越ながら一部追加修正と補足させていただきます。

インドネシア入国時の到着ビザ(VOA)取得(注意喚起):在デンパサール日本国総領事館発出

  • インドネシア入国時の到着ビザ(VOA)取得時や到着前のオンライン申請で詐欺サイトによる被害のトラブルが散見されます。
  • ングラ・ライ国際空港でトランジット(国際線から国際線への乗り継ぎ)をする際、利用航空会社によっては、搭乗手続きや預け荷物の引取等のため、VOAを取得の上、インドネシアに一度入国する必要がありますので、ご注意ください。

  1. インドネシアへの入国
    観光・商用(商談、商品購入及び会議等)の目的で、インドネシアに入国する際には、最長30日間滞在(1回、延長30日)可能なビザ・オン・アライバル(Visa On Arrival)と呼ばれる到着ビザ(VOA)を取得する必要があります。
    1. 申請方法
      ア 当地空港到着時に、専用カウンターで申請する。
      イ 到着前に、オンライン(e-VOA)で申請する。
      ※e-VOAは、到着14日前から48時間前までに、インドネシア法務人権省入国管理総局のWebサイト(https://molina.imigrasi.go.id/front/register)で申請、クレジットカード等でビザ費用を支払うことが可能です。
    2. ビザ費用
      500,000ルピア
      ※クレジットカード(VISA、Master、JCB)利用時には、別途19,500ルピアの手数料が加算されます。
    3. 留意点
      ア オンライン申請サイトを検索すると偽サイトが出回っており、詐欺サイトと知らずに申し込むと、クレジットカードに高額な請求がされます。また正規のビザが取得できていないため、当地到着時にカウンターで別途申請の上、ビザ費用を支払う必要が生じます。さらに、クレジットカード情報が悪用される可能性もありますので、カードの利用停止を念頭に発行会社に相談する必要も考えられます。
      なお、顧客から申し込みの情報を得て申請を代行し、代行手数料を上乗せ請求するビジネス、いわゆる代行サイトも多くありますが、これらは違法ではありません。e-VOAを申請する際は、公式サイトか確認する、信頼のおける代行業者を選ぶなど細心の注意を払って申請ください。
      イ 公式サイトから申請した場合でも、申請者による入力ミスにより、到着時にトラブルが生じているため、必要情報を入力する際は、間違いないか確認ください。
    4. 問い合わせ先
      VOAや各種ビザ取得に関する質問や相談は、インドネシア法務人権省入国管理総局のWebサイト(https://molina.imigrasi.go.id/front/info/contact-us)のコンタクト先へ問い合わせてください。
  2. 日本等から当地を経由して他国へご旅行をされる場合(トランジット)
    別々の航空会社を利用すると、搭乗手続きや預け荷物を受け取り、また預け入れするため、インドネシアへの入国が必要となる場合があります。その場合は、VOAビザ取得が必要となりますので、ご搭乗になる航空会社等にインドネシアへの入国が必要になるか否かを事前に確認することをお勧めします。
  3. 上記の情報は全て令和5年8月1日現在の情報です。変更される可能性がありますので、最新の関連情報の入手に努めてください。

注意1:e-VOAの申請はMOLINAトップページから

デンパサール領事館のメールには「インドネシア法務人権省入国管理総局のWebサイト(https://molina.imigrasi.go.id/front/register)で申請」と書かれていますが、
電子到着ビザ (e-VOA) はMOLINAのトップページhttps://molina.imigrasi.go.id/)の [ Apply ]から必ず申請してください。

バリ島「MOLINA(e-VoA申請ページ)」Memo Bali

/front/registerはVOA以外のビザアカウントを作成するページで、「e-VOA申請者はアカウントを登録する必要ありません」と明記されています。

バリ島「MOLINA(e-VoA申請ページ)」Memo Bali
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注意2:e-VOAは返金不可、誤入力は新規取得

e-VOAは返金不可です。
申込画面の最下部にある利用規約に「ビザ手数料は返金不可であることを理解しています」と明記され、チェック印を入れないと申請へ進めない仕様です。

問合せをしても返金されませんので、ご留意ください(返金可になったらワイロが横行しそう)。

◆誤入力はどこまで許されるのか

入国管理総局の公式見解によると、「名前・国籍・パスポート番号や期限という重要な部分のミスは無効。新たに取得する必要がある(そのままでは入国不可。再度申請および支払い)」とのこと。
性別・出生地などの項目の間違いは入国可です。性別、いいんだ…
必要情報を入力する際は、必ず見直して間違いがないか確認しましょう。

・入国管理総局(英語):電子ビザフォームに誤入力し、送信した場合の対処方法

注意3:乗継時のVOA取得は要事前確認

◆乗継の定義

厳密にいうと、目的地まで同じ飛行機で一時寄港を「トランジット」(GAマナド経由バリ便など)、中継地で別の便に乗換を「トランスファー」、トランスファーで中継地に24時間以上滞在すると「ストップオーバー」と呼びます。

・JAL ABC:「トランジット」と「トランスファー」の違いや注意点を解説

◆乗継のVOA取得

VOA取得項目の1つに”乗継”が含まれていますのよ。
1.観光、2.公務、3.商談、4.商品購入、5.会議、6.乗継
一時寄港では不要ですが、乗換と中継地滞在では必要な場合があります。

・入国管理総局(英語):到着ビザ(B213)

注意喚起に書かれているとおり、「インドネシアへの入国が必要になるか否か」を搭乗する航空会社等に事前に確認してください。
通常フルサービスサービスキャリア(FSC)の場合、下記のトランスファーに該当すれば最終目的地まで受託手荷物(スーツケースなど)はスルーになることが多いです。

  • 同一航空会社で同一予約番号
  • 同一アライアンスで同一予約番号

たとえば、シドニー発→バリ乗換→成田着で、ガルーダインドネシア航空(GA)の同一予約番号なら到着地まで荷物のピックアップはないはずです。
上記区間すべてGAでも、航空券をそれぞれ購入(予約番号が別)であればピックアップする必要があります。が、GA窓口に出向くまたは電話すると同一予約番号に変更してくれることもあります。ヒコヲタパイセンはかつて同一にしてもらったのに空港で揉めたとおっしゃってましたが…。
シドニー発→ジャカルタ乗換→成田着で、AirAsia→GAなら入国が必要です。荷物ピックアップに加え、LCCとFSCはターミナルが異なる場合があります。

このあたりは複雑なので、ご自身できちんと確認しておいたほうが安心でしょう。

注意4:誤入力や偽サイトを避けるなら空港カウンター払い

あてくしの周りの友達は今のところ問題なく申請・発行できてますが、誤入力による二重払いやクレジットカードの不正利用を避けるなら空港到着時にVOA専用カウンターで申請・支払がベターです。

ただし、航空機到着のタイミングによってものすごぉぉぉく混むことがあります。VOAカウンターで並んで、入国審査でまた並んで、さらにスーツケースが出てこず、税関審査も詰まる…空港出るまでに何時間かかるの?みたいな。スムーズなときはスムーズなんですけどねぇ。こればかりは運です。
あと、VOAカウンターで円払いの場合、レートが街中より悪く、計算が手動(計算機)なうえに、お釣りはルピアになります。まぁ日本円にしたら数十円~数百円の差だと思いますけど。ナシジンゴに換算したら、数食分か。

今後:ビザ免除(BVK)の見直し検討

先日SNSにアップしましたが、インドネシアは日本を含む159ヶ国の「訪問ビザ免除(BVK/Bebas Visa Kunjungan)」プログラムを見直すと発表しました。ただし、決定していません。あくまで方針を示しただけです。

・NNA ASIA:訪問ビザ免除の対象国、1カ月かけて見直し

観光客に手間と不便を強いるビザ制度なんか、さっさとやめればいいのにーー!

また動きがあれば続報を掲載しますね。
では、ごきげんよう。

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