先日ガベン(Ngaben/ヒンドゥー火葬式)参列のため、北部テジャクラの義実家へ急きょ帰省しましたの。
といっても近しい親族ではなく、家人の長姉の旦那様のお母様=義姉の姑。齢80~90の大往生でした(正確な年齢不明)。
葬儀の前夜
通夜にあたる前日の夜は親族やバンジャール(町内会)の方々がお供え物を持って次々訪問し、各々談話。
お供え物は地域によって異なるかもしれませんが、「米、砂糖、乾麺、袋菓子(クッキーなど)」が1セットになってました。心付けでRp5,000~20,000程度のお札を載せる方も。
故人をしのんで…かどうか、ただ集まって、ただくっちゃべります。えぇ、すべてバリ語の世界です。あてくし、2時間でギブアップ。家人や次姉たちは4~5時間滞在していました。
入れ替わり立ち替わり訪問するため、直系の親族はほとんど寝ずに対応するようです。
葬儀の当日
翌朝、プダンドゥ(高僧)によるスンバヤン(お浄めの儀式)後、海の近くにある火葬場まで行列で移動。
あてくしもなぜか白い布を持つ係の1人としてお手伝いしました。
死者を見送るガムランの調べ
火葬中は伝統楽器ガムランの演奏を拝聴していました。
今回はレヨンにフィーチャー。
レヨン(Reyong)とは2~12個で1セットのコブ付き銅鑼(どら)です。歩行演奏時は2~4個、床置の演奏時は8~12個。2~4人が1組となり、両手にバチを持って叩きます。単に叩きまくると様々な音が響いてしまうので、次の音を叩くときは前の音をバチで器用に止めます。強弱のテンションを付けつつ。
みなさん、曲と音を覚えてるから手元なんかほぼみません。全体合わせて演奏します。
具体的には下記のショート動画をどうぞ。
拝聴というかね、ひたすらガン見してましたの。ジーーーーーッと。
田舎にそんなヤツはいないので、プナブ(奏者)の1人が「叩く?」と声をかけてくれました。
えー本当?叩いてみたい!でも、レヨンの基礎さえ習ったことがないんですよ。バリ人ならちょっと見たり聞いただけで叩けると思うんですが、外国人は何回も繰り返し練習しないと無理。あてくしは特に覚えが悪く、すべて乱れること間違いなし!よって即座にお断りしました。それでも張り付いてジロジロ見るから叩きにくかったかも。
全体の雰囲気や楽器は下記のショート動画をご覧ください。
いいですわねぇ、ガムラン。この音色がたまりません。
はぁはぁはぁ(*´Д`)
田舎のおじさまグループで、観光地のステージのように華があるわけではないです。でも音に味があります。
そもそも魅せるというより、神への奉納。鎮魂曲(レクイエム)。
「レヨンが無理なら、カジャール(Kajar)はどう?」と気を遣ってくださったのですが、リズムキーパーをあてくしが担当したら、全奏者が超高速or超低速の曲になる可能性も(爆)それはそれでおもしろいかもしれません。いや、ダメだ。絶対ダメだ。
今後も機会があれば、ガムランを近くでガン見して「あ、またコイツ見まくってるわ」と印象付けたいと思います(目的はそれ?!)。
では、ごきげんよう。
すごく興味深い体験を疲労されて楽しみましたが、あてくしはあまりあてくしと言う表現になじめませむ。下らないからあてくしなんて止めなはれ・・・そうすればもっと読みやすくなると思います。
浅草育ちさま
貴重なご意見ありがとうございます。
ふふふ、「あてくし」の固定ファンも増えてますのよ。
ぶっちゃけると、日常生活で「あてくし」は一切使いませんし、「~の」とか「~わよ」もほぼ言いません。
どちらかといえば正論を吐く理詰めキャラです。ただ、そのまま書いてしまうとトゲトゲしくなってしまうんです。
しばらく経って読み返すと、そんなつもりじゃなかったのにキツいな~という表現もあり。
なので、上品な奥様ぶって、ところどころ暴言をぶちこんで、全体をマイルド&ライトにしています。
バリの文化に関しては、学術的な素晴らしい文章を書かれている方がたくさんいらっしゃいますね。
そちらを参考にしていただければ幸いです。