【’22.1月】(その2)コロナ感染状況、バリの現状・今後の計画

バリ島の近況

バリ島の様子(その2)では、新型コロナウイルス(COVID-19)関連をお伝えします。
天気・レート・地震ほかは(その1)をご覧ください。
コロナネタなんてうんざり…という方も多いと思いますが、ここはスルーできませんわよ。
なぜならバリ州政府により新しい動きが徐々に出始めているからです。もちろんインドネシア中央政府の協力あってです(たぶん)。
インドネシアとバリの感染状況、バリ州の現状と今後の計画について、現地ニュースサイトBaliPost(以下インドネシア語)をもとにまとめていきます。
常々書いてますが、すべてを網羅しているわけではありません。日々刻々と変化していますので、必要な情報は各自ご確認ください。

コロナウイルス感染状況

◆インドネシアの感染状況

インドネシア国内のコロナウイルス感染状況は、BNPB(国家防災庁)の分布データで確認できます。
・BNPB(インドネシア語):Situasi Virus Corona
インドネシア「BNPB(国家防災庁) Situasi Virus Corona」Memo Bali
BNPB Situasi Virus Coronaのパソコン画面
↑画像をクリックすると表示できます

1/24(月)の集計によると、累積のインドネシアの陽性患者数は4,289,305人
陽性患者数のうち、治癒者数は4,124,211人(治癒率96.15%)、死亡者数144,227人(死亡率3.36%)です。
インドネシア通貨ルピアと同じく、数字が大きくてわかりにくいですわね。
日別に再集計したものがこちら。
・Memo Bali:インドネシア全土 コロナウイルス感染数
「インドネシア全土 コロナウイルス感染数」Memo Bali
↑画像をクリックすると表示できます

1月上旬は1日の陽性患者数が3桁台中旬以降4桁前半に増加しています。
死亡者は1桁台をほぼキープ(1/23は2桁)。
治癒率は96%台。ほとんどの方が罹患しても回復しているといえるでしょう。
・BaliPost:(以下インドネシア語)
(’22.1/24付)依然として、全国のCOVID-19新規症例は数千人にのぼる
(’22.1/22付)全国のCOVID-19追加症例が上がり始め、3,000人が感染

◇オミクロン株、局所感染

インドネシア国内のオミクロン株による症例数は、1/24(月)時点で1,600人です。
他国同様、陽性患者数の多くが無症状または軽症。入院は20人のみ。
死亡者は2人。それぞれ基礎疾患(併存症)があったとのことです。
・BaliPost:
(’22.1/24付)インドネシアのオミクロン株が数千件に達する
(’22.1/22付)保健省がオミクロン患者の死亡を報告
オミクロン株の90%は首都ジャカルタで確認されています。
多くが海外からの入国者です。出国地はサウジアラビア、トルコ、アメリカ、マレーシア、アラブの順。国際線の離発着がほぼスカルノハッタ国際空港に絞られているため、大方ジャカルタでの検知になるのでしょう。
インドネシア人の出稼ぎ労働者または旅行者の帰国と思われます。外国籍だったら大々的に書きそうですもの。
・BaliPost:
(’22.1/17付)オミクロン株の局所感染の大部分は1つの州
(’22.1/17付)インドネシアのオミクロン症例は再増加、これら5か国からの渡航者が最も多い
他国の感染軌跡を鑑みて、インドネシア国内でのオミクロン株のピークは2月中旬と見られ、3月上旬まで続く予測です。
ジョコウィ大統領とルフット海事投資調整大臣は、感染爆発を防ぐために海外渡航や国内移動を控えるよう求めています。特に首都ジャカルタを中心に、在宅勤務を促し、ブースターワクチンを加速するよう国民にお願いしました。
・BaliPost:
(’22.1/16付)2月中旬からインドネシアはオミクロン株のピークを経験すると予測
(’22.1/18付)コロナウイルス症例は増加傾向、大統領は移動を減らし、国から離れないよう求める
(’22.1/16付)移動を制限し、ルフットはオフィスに在宅勤務を適用するよう促す
(’22.1/16付)ジャカルタにブースターワクチンの加速を求める

◇ブースターワクチン開始

1/12(水)から各地で3回目のワクチン接種が始まっています。
高齢者と基礎疾患のある方を優先し、それ以外でも18歳以上かつ6ヶ月以前に2回目が完了した方は接種可能です。ただし、KTP(Kartu Tanda Penduduk/IDカード)のNIK(Nomor Induk Kependudukan/住民登録番号)と、KK(Kartu Keluarga/家族住民証明)の提示が必須です。所持していない外国人はNGってこと?
接種の組み合わせも複雑化していますのよ。ブースターは同種と異種が選べるようで。異種だとシノバッ2回接種済みの場合はファイザーまたはアストラゼネカを半量、アストラゼネカ2回接種済みの場合はモデルナまたはファイザーを半量。異なるタイプのほうがより優れた抗体結果が得られたという海外の研究に基づいています。
詳しくは、お近くの医療施設や保健所等にお尋ねください。
・BaliPost:
(’22.1/13付)保健省がブースターワクチン回章を発行
(’22.1/11付)1/12以降、これら2グループが優先される3つのブースターワクチン

◆バリ州の感染状況

バリ州の感染状況は、州政府の分布データで確認でき…なくなっちゃったんですよ。急にサイトを閉じやがりました。なんで?
アプリ「PeduliLindungi」内の「COVID-19統計」で、毎日の州集計を確認できます。
あてくしはBaliPostの記事から抽出しています。ちなみに’21.9/28から治癒数だけ合いません。掲載された数字をExcelの自動計算で足し算してるだけなのに。なんで?
日別に再集計したものはこちら。
・Memo Bali:バリ州 コロナウイルス感染数
「バリ州 コロナウイルス感染数」Memo Bali
↑画像をクリックすると表示できます

1月上旬は1日の陽性患者数が1桁台中旬以降2桁前半で推移しています。この数日で2倍に増加。
死亡者はほぼゼロです。日によって1~3人。
治癒率はインドネシアと同じく96%台です。
・BaliPost:
(’22.1/24付)バリのコロナウイルス症例は数十を追加、3つのエリアで死亡者を報告
(’22.1/23付)バリのコロナウイルス症例が増加、この県は数十の住民が感染したと報告

◇PPKM(社会活動制限)レベル2を継続中

バリ州では引き続き「PPKM Level 2(Pemberlakuan Pembatasan Kegiatan Masyarakat Level 2/社会活動制限レベル2)」が適用されています。
営業時間や収容人数などの制限はありますが、県や地区により、学校の対面授業再開、公共施設の再稼働、宗教活動の実施など、規制緩和が進んでいます。
オミクロン株を警戒するインドネシア中央政府から在宅勤務を推奨されているものの、感染者が少ないバリ州としては経済活動を止めないほうが良いという意見も出ています。
・BaliPost:
(’22.1/18付)内務大臣はPPKM再延長、バリはまだレベル2
(’22.1/20付)在宅勤務はオミクロン株を防ぐが、バリはすぐに実施しないようアドバイス

◇オミクロン株、バリで検出なし

12月中旬にバリ島内で休暇を過ごしたスラバヤの女性が、1月初旬に発症。検査の結果、オミクロン株が検出されました。これにより、滞在先となったヌサドゥア地区のヴィラ従業員11人が濃厚接触者として5日間の検疫。最終日にPCR検査を行ったところ、全員陰性でした。
これ以降、島内でオミクロン株の疑いおよび検出なし。ゲノム解析できていないだけかもしれませんが。
・BaliPost:
(’22.1/3付)オミクロン感染はバリでの休暇中、南クタでの濃厚接触者のスワブテスト結果
(’22.1/7付)スラバヤからのオミクロン株の症例、数十人のヴィラ従業員の結果が出ている
多少の増減を繰り返しつつも、重症者や死亡者が増えることなく、落ち着いてくれるといいですね。

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バリ州の現状

◆国内観光客の入域

年末年始はインドネシア全土の感染者数が減少傾向にあったため、ジャカルタをはじめとする国内観光客がバリ島へ余暇を過ごしに訪れました。訪問者数は1日最大3万人。滞在者数は10万人といわれ、閑散としていた観光エリアが賑わいを見せました。
チャングー地区なんて大大大渋滞でしたわよ。バイクも進まないほどひどかったです。某ビーチクラブはありえない縦列駐車と駐輪数…中は見てませんけど。
・BaliPost:(’21.12/20付)3万人の国内観光客を迎え、バリは年末の訪問増加に備える用に求められる
サンディアガ観光創造大臣は海外からのオミクロン株流入を警戒し、バリ州に引き続き国内観光客に注力するよう求めました。
しかし、先述したとおり、首都ジャカルタでのコロナウイルス増加をうけて、大統領と海事投資調整大臣は「PPKMレベルを遵守しながら不要不急の国内移動を控える」ようお願いしています。
結果、1月中旬以降 国内観光客は減少。まったくいないことはないけども年末に比べるとかなり空いてきました。
・BaliPost:(’22.1/15付)観光創造大臣はバリに国内観光客に取り組むよう頼む

◆外国人観光客の入国

2020年4月から始まったインドネシア政府の水際対策で、外国人のVISAなし入国および航空便乗継は引き続き禁止されています。
2021年10月14日(木)からバリ州ングラライ国際空港を開港し、観光含むVISA保持者の入国は許可されましたが、3ヶ月経っても国際定期便の就航はゼロです。医療搬送を含むチャーター便と貨物便のみ。
・BaliPost:(’22.1/7付)開業から3カ月経過したが、バリを訪れる国際民間航空機なし
複数の記事に「各航空会社から国際線就航の申請がない」と書かれていますが、実際は申し入れがあってもインドネシア中央政府が断っているようです。
シンガポール航空は乗り入れる気満々で数ヶ月前から毎月申請しているのに、ことごとく拒否されてます。ただ、シンガポール国内でコロナウイルスが蔓延していたり、ハブ空港として感染国からの乗継も多く、インドネシア国内の安全を考えると首を縦に振らない理由もわかります。
インドネシアへの外国人観光客の訪問に関して、ヤソナ法務人権相は「入国制限を緩和しようとしたときデルタ株が登場した。それが世界有数の爆発的な感染を引き起こし、落ち着いたらオミクロン株が出現。G20サミットに先立ち、観光業界から規制緩和の声があがっていることは承知しているが、一方で公共の安全を優先しなければならない。2~3月の急増予測もある。症例数の増減を見つつ、関係大臣と話し合いを持つ」と述べています。
この会見をみると、3月上旬までは現状維持=国際線の就航なしが続きそうです。
・BaliPost:(’22.1/17付)COVID-19蔓延による観光客の訪問制限ポリシー
なんだかんだ言い訳して…
バリを潰そうとしてのか、ゴラーー!
宗教や文化の違う島を虐げてんのか、ゴラーーー!!
外国人に人気の観光地が羨ましいんだろ、ゴラーーーー!!!
隔離ホテルやPCR検査のコミッションをインドネシア政府ががっぽり取ってんだろ、ゴラーーーー!!!
とブチギレたくなりますわね。おほほほ。
あらやだ、あてくしが思ってるんじゃありませんよ。
でもね、もともと1月中旬~3月中旬までバリ島は例年閑散期です。コロナウイルス流行前から。
国内観光客も規制に関わらず、クリスマス~年末年始が終わると、中国旧正月を除けば減少します。ジャカルタのみなさん、都心で平日は働いてますから。
だったら今無理に開けるより、オミクロン株の嵐が過ぎるのを待ったほうが得策かもしれません。
インドネシア政府の配慮(?)により、1/12(水)からスラバヤのジュアンダ国際空港とバリのングラライ国際空港をインドネシア帰国者の検疫用に開港し、州内の数十ホテルを使用するとのことです。
うーん…国外からの帰国者がオミクロン株持ってきてるのに?それでもホテル稼働率ゼロよりは良いのかしら?
・BaliPost:(’22.1/14付)国外旅行者の検疫になり、バリは数十のホテルの部屋を準備する

バリ州の今後の計画

バリ州政府はインドネシア中央政府の意向に従いつつ、ひたすら指をくわえてみているだけじゃありません。
「観光一辺倒じゃ立ちいかないだろ」とさすがに気づいたようです。
コロナウイルス流行初期から、ワヤンコスター州知事を中心とした州政府は「バリ経済回復チーム」を結成しました。
まずは観光産業のためにさまざまなステップを策定。CHSE(清潔・健康・安全・持続可能な開発環境)の認証、予防接種の加速など。
1つの業種に依存しすぎる経済はリスクが大きいため、第一次産業にあたる農業(家畜やプランテーション含む)と漁業(海洋開発含む)の着手と推進。
第二次産業にあたる中小企業のバリオリジナル製品の製造および加工の推奨。
鉱業や発電所は島内にありませんが、太陽光や海流を利用したエネルギー開発。
遠方でも利用可能なデジタル化による販売など。
・BaliPost:
(’22.1/20付)バリは景気回復の戦略がある
(’22.1/6付)バリには独立したモデルがある
(’22.1/3付)観光地に頼るだけでは、バリ州の観光はあまりにも崩れやすい
観光客が少ないうちに、島内のインフラ整備も進めています。
コロナウイルス流行前から計画されていたものもあります。
以下、ざっくり書き出します。

◆完了・利用開始

◇クサンバの塩:クルンクン県クサンバ村

東部クルンクン県クサンバ村の天然塩が「ウヤークサンバ」として商標登録。インドネシア法務人権省より証明書と知的財産登録書が届いた。これにより、若い世代にも引き継いでいくことを期待。
・BaliPost:(’22.1/17付)法務人権省からウヤクサンバの証明書と知的財産登録書

◇太陽光発電設置:バンリ県

中部バンリ県の地方自治体オフィスの屋上に、太陽光パネルを設置。オフィスビルでは島内初。今後は電気代の節約だけでなく、クリーンなエネルギーによりSDGs(Sustainable Development Goals/持続可能な開発目標)を実現。
・BaliPost:(’22.1/19付)バンリ県の政府機関で太陽光発電使用を開始

◇飲料水の浄水場:ジュンブラナ県ヌガラ

西部ジュンブラナ県ヌガラにべネルダムを建設。6段階の処理を経て、毎秒64リットルの飲料水を供給可能に。
・BaliPost:(’22.1/17付)浄水場が完了し、べネルダムは毎秒64リットルの飲料水を供給

◆着工・推進中

◇G20サミット:バドゥン県ヌサドゥア地区

先ほども名前が挙がったG20サミット(先進国に新興国を加えた主要20ヶ国会議)をバリ州で開催。南部ヌサドゥア地区The Apurva Kempinski Bali(ザ・アプルヴァ ケンピンスキーバリ)にて2022年10/30(日)31(月)の2日間の予定。
・JETRO:東南アジア初の2022年G20サミット、世界経済の回復をテーマに
・BaliPost:
(’21.12/2付)インドネシアが2022年G20議長国として正式に開催
(’21.12/13付)バリでの一連のG20サミット、国内総生産は数兆ルピア増加の見込み
ただし、先行して2/15(火)~18(金)開催予定のG20「財務相・中央銀行総裁会議」はオミクロン株増加にともなうジャカルタ~バリ間移動の懸念により、ジャカルタでバーチャル会議に変更。
・BaliPost:
(’21.12/20付)G20会議委員会がバリでの開催中止について説明
(’21.12/20付)バリ州でのG20活動キャンセルについて知事が説明

◇港湾開発:デンパサール市サヌール地区~クルンクン県ヌサペニダ

デンパサール市サヌール~クルンクン県ヌサペニダ~ヌサチュニンガンを繋ぐ三画港の建設計画。この数年でヌサペニダは国内外で魅力ある観光地として人気が高まっている。よりスムーズに渡れるようにそれぞれの港を整備する。
2020年8/3(月)にブディ運輸大臣同席で起工式が行われ、2022年5月完成予定。
・BaliPost:
(’20.8/3付)サヌールからヌサペニダまで運ぶ必要があるため、コスター知事はこれを実現するために促される
(’21.10/31付)サヌール港開発の進捗は目標より速い

◇バリ国際病院:デンパサール市サヌール地区

インドネシアの経済特区の1つに選ばれた南部サヌール地区に、国営「バリ国際病院」を建設する。米国でもっとも優れた病院と名高いメイヨークリニックと業務提携。
12/27(月)にジョコウィ大統領による起工式が行われた。41.5ヘクタールで2023年半ば完成予定。
これまでインドネシアでは高度医療サービスを受けるために200万人がシンガポールやマレーシアなど他国へ渡り、年間97兆ルピアが流出。バリの高いホスピタリティにより、ヘルスツーリズムやメディカルツーリズムにも期待が高まる。
・BaliPost:
(’21.12/27付)画期的なバリ国際病院、インドネシア国民が治療のために海外へ行き、毎年ルピアが流出していると大統領はいう
(’21.12/27付)インドネシアではじめて、エリック大臣が健康特別特区としてバリの選択を明らかに
(’21.10/1付)バリ島観光の復活、「医療観光」が開発の優先セクターとなる

◇バリ文化センター:クルンクン県

東部クルンクン県クサンバにPKB(Pusat Kebudayaan Bali/バリ文化センター)を設立計画。
バリの式典を経て、2021年12月着工。334ヘクタールの土地には、円形劇場、講堂、美術館、博物館、大規模展示ホールなど、さまざまな文化振興複合施設を展開予定。さらに、ホテルエリアも完備。
バリの芸術と文化の新たな象徴。若い世代が文化の発展と歴史を知る機会にもなる。
・BaliPost:
(’22.1/14付)バリ文化センター開発、バリの芸術と文化の復活アイコン
(’22.1/13付)成熟するバリの文化センター、数百万立方メートルの材料が必要
(’22.1/20付)クサンバ先住民の村がバリ文化センターの設立を待つ

◇エビ養殖場計画:ジュンブラナ県パブアハン~ペンガンベンガン

インドネシア海軍と西部ジュンブラナ地方政府および民間事業の協力による海事食品開発プロジェクト。最新の集中水産技術を使い、クルマエビ科に属するバナメイエビの養殖を行う。周囲は所得の少ないエリアにつき、雇用の拡大も目的としている。
・BaliPost:(’22.1/7付)タンバ県知事はワカサルに同行し、ジュンブラナの海事食品開発建設を開始

◇有料道路:ジュンブラナ県ギリマヌク~バドゥン県メングウィ

ジャワ島とバリ島を結ぶ西部ジュンブラナ県のギリマヌク港から、タバナン県の沿岸寄りを通り、南部バドゥン県のメングウィまで96.21Kmの有料高速道路計画。
現時点でギリマヌクからデンパサールまで4~6時間かかるが、開通後は2時間弱になる見込み。これにより物資の運搬だけでなく、国内観光客の移動もスムーズに。
中央政府のプログラムにより、委託された民間企業が請負って行う。
ただし、地価が高騰している(特にバドゥン県)のと、バリの重要な文化「スバック(伝統的水利組合)」や水田の浸食、環境破壊に繋がることから反対意見が噴出。
・BaliPost:
(’21.5/26付)ギリマヌク~メングウィ有料道路は3つの入口がジュンブラナにある
(’21.4/24付)ギリマヌク有料道路計画は生産性の高い土地を排除し、バリの食料安全保障を脅かす

◇南環状道路:バドゥン県シリギタ~スワンガン~ウンガサン

G20サミット本会議のため、インドネシア中央政府からの支援を受け、最南端の道路計画が加速。1区分はシリギタ(ムリアホテル)~スワンガン~ウンガサン、2区分はウンガサン~プチャトゥ、3区分は国道、4区分はラブアンサイ~ジンバランの予定。
…バリポスト掲載の完成予想図を見る限り、インドネシアの技術で可能なのか疑問。崖に高架道路が張り付くタイプ?環境配慮からもほど遠いような。サーファーにとっては波の形が変わりそう。
・BaliPost:(’22.1/20付)G20サミットの成功、南部環状道路の1区分が加速

◆未定・希望

◇路面電車計画:バドゥン県クタ~スミニャック地区

南部クタ~レギャン~スミニャックのビーチに沿ったLRT(次世代路面電車)の計画。繁忙期の渋滞解消のためにビーチ沿いに8m幅の通路を用意。ホテル利用者はこの電車を利用し、移動可能に。
…海の見えるホテルに泊まったら、目の前を電車が頻繁に通過する?以前は地下鉄計画もあったような?立ち消え??
・BaliPost:(’22.1/17付)クタの路面電車計画、バドゥン評議会はまだ知らないという

◇北部国際空港開発計画:ブレレン県クブタンバハン村

挙がっては消え、挙がっては消える、北部国際空港ネタ(笑)←笑えない
株式会社ワスキタカルヤと株式会社ビブパンジサクティが開発に関わる覚書を締結。ただし政府との関係性は書かれていない。
記事によると、最北端のクブタンバハン沖に建設予定。
…沖?!関西空港同様に海上空港??ハードモードすぎて無理ゲーじゃない?
・BaliPost:(’21.12/17付)北バリ国際空港プロジェクト覚書に署名
てな感じです。
ここ数年のバリの発展は「ナングンサットクルティロカバリ」思想に基づいていますが、これについて書きはじめるとすんげー長くなるので、また機会があれば。
今回も十分長くなりましたね。
最後まで読んでくださった皆さま、お疲れさまでした。
では、ごきげんよう。

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