【’22.1月】(その1)天気・レート・地震ほか

バリ島の近況

ねぇ、奥さん。外国人観光客が入ってこないバリ島ですけど、新しいお店はちょいちょいオープンしてますのよ。完全な新店舗もあれば、人気店の2号店だったり、勢いのあるグループの新形態だったり、エリアの鞍替えだったり。
備忘録をかねて友達に「○○出来てた」「△△行ってみた」「××食べてみた」てな報告をすると、たいてい同等かそれ以上のレポを送り返してくれます。インプット量が多すぎて、アウトプットが追いついてませんの。情報過多で嬉しい悲鳴。そして忘れる…(ここまでがワンセット)
近々渡バリされる方は少ないと思いますが、バリ島の近況をざっと綴ります。
リピさんは文面から妄想を拡げ、脳内旅行をご堪能くださいませ。

天候:曇り時々晴れからの大雨 / 気温23~31℃ / 湿度73%程度

雨季です。絵に描いたような雨季です。
クロボカン・チャングー地区は、明け方~朝にかけて雨または曇り、午前中~午後イチは晴れ、夕方から雲行きが怪しくなり、早ければ4時ごろから降り出します。
遠慮がちにシトシトではなく、無遠慮にズワァァァーー!ズワァァァーー!と。
バリ州は乾季にあたる昨年4~9月も週1程度で降りつつ(年によってはほぼ降らない乾季もある)、雨季突入の10月中旬から徐々に雨量が増えて、11月からは雷や暴風をともなう豪雨に。
1日の降水量が100mm以上の地域が点在し、150mmを超えると「極端な雨」の範疇だそうですが、220mm超えを記録している地域さえ出ています。
数時間降り続く雨により、洪水・浸水・鉄砲水・倒木・土砂崩れが発生しています。
BMKG(インドネシア気象庁)によると、昨シーズンに続きラニーニャ現象の影響で多雨の予報です。
11月~1月にかけては月間降雨量が例年の20~70%増加。1月がピークとなり、2月まで続くと見られています。
・BaliPost(以下インドネシア語):
(’21.10/18付)ラニーニャ現象の影響を受けたバリ水文気象災害に注意
(’21.11/15付)弱いカテゴリーのラニーニャ現象が進行中
(’21.12/6付)異常気象の影響に注意
晴れたら陽射しが強く、湿度高めで蒸し暑いです。雨が降ると急に肌寒く感じます。体感温度は晴れた昼間だと41度、雨の夜だと30度。1日の差が10度以上。
島内滞在中の方は気温差で体調を崩さないよう、そして急な雨の際は低地を避けて安全な場所に避難するよう、お気をつけください。
過去の天気はMemo Bali 天気ログ一覧でどうぞ。

◆アンダーズバリ散策後も雨

2022年の幕開けにふさわしく。
サヌール地区のHyatt Regency Bali(ハイアットリージェンシー)向かいに昨年12/8(水)オープンした「Naga Eight Restaurant(ナガエイト)」で新年ご婦人会を開催しました。会といってもRIKA Sanur Home Stay(リカサヌールホームステイ)の淳子さんと2人ですけど。なんと2年ぶりの再会だそうな。そんな久々感はまったくなく、おいしいものをたらふく食べて(1皿がでけーのよ)、お茶べりに花が咲きました。
食後は消化すべく、昨年4月ハイアットの敷地内にリブランドされた「Andaz Bali(アンダーズバリ)」を散策。泊まって…ません。エントランスから入って、木々やプールを眺めて、ビーチ側に出ただけです。いうなれば、お口から入ってお尻から出た、みたいな(この言い換えいる?)
バリ島「Andaz Bali(アンダーズバリ)」Memo Bali
バリ島「Andaz Bali(アンダーズバリ)」Memo Bali  バリ島「Andaz Bali(アンダーズバリ)」Memo Bali
バリ島「Andaz Bali(アンダーズバリ)」Memo Bali  バリ島「Andaz Bali(アンダーズバリ)」Memo Bali
アンダーズは、ハイアットが手がけるラグジュアリーライフスタイルホテルですって。東南アジアではバリが初。低層棟とパビリオンから構成されています。室内はお邪魔してません。
・PR TIMES:東南アジア初のアンダーズ ブランド、「アンダーズ バリ」を開業
「バリ島の特性と文化を反映したデザイン」との記載があるとおり、各所にローカライズされたモチーフが品よく取り入れられていました。
ツリーやリースも、よく見るとヒンドゥー教のお供え物の素材を使用しています。へー。
バリ島「Andaz Bali(アンダーズバリ)」Memo Bali  バリ島「Andaz Bali(アンダーズバリ)」Memo Bali
バリ島「Andaz Bali(アンダーズバリ)」Memo Bali  バリ島「Andaz Bali(アンダーズバリ)」Memo Bali
この日もあいにくの曇り空で、写真はどんより。夜には雨が降りました。
サヌール往復時に雨に打たれなくて良かったです。

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両替レート:(売り)1円=Rp117.75~123.00

1月は(売り)平日1円=Rp121~123前後、休日Rp117~119前後で推移しています(以下、政府公認両替所「PT. Dirgahayu Valuta Prima(ディルガハユ)」のレート参照)。
昨年4月末を最後にRp130を超える日がなくなりました。10月以降はRp125超えも数えるほど。一昨年4月はRp150まで急騰してたのにねぇ。旅行者にとってはカムバック円高ぁぁぁーーーーですな。
・Memo Bali Blog:【バリ島の近況】3~4月上旬:両替レート
2020~2021年にかけては、新型コロナウイルス(COVID-19)のインドネシア国内蔓延、日本の首相交代、新変異株オミクロンの世界的な出現、などで若干上下しました。
が、最大の要因は欧米かと。米国新大統領の就任、FRB(米連邦準備理事会)議長再選、米国の金利引き上げ、続く英国の引上げ。さらに欧米諸国での急速なワクチン普及。これらの複合要素により力強い回復が見込まれています。
米国はコロナウイルスによる景気後退で金利をほぼ0%まで引き下げましたが、段階的に1%上げる計画です。今まで新興国に資本流入していた投資家や資産家がこぞって安定している先進国へ移行する動きが見られます。
・IMF(国際通貨基金):
(’21.4/5付)金利上昇が新興市場国に及ぼしうる影響
(’22.1/10付)新興市場国は米連邦準備制度による政策引き締めに備えよ
過去のレートはMemo Bali 両替レートログ一覧でどうぞ。

◆景気低迷にともなう金融機関の破綻の懸念について

2020年4月から始まったインドネシア政府の水際対策で、外国人のVISAなし入国および航空便乗継は引き続き禁止されています。
観光依存度の高いバリ州は、大きく景気後退。一時は失業率が70%を超えました。現在は国内旅行者の入域に加え、オンラインでの販売、農業やバイクドライバーなどへの転職により、やや持ち直しています。
・BaliPost:(’20.7/17付)COVID-19流行中、観光労働者は非常に落ち込んでいる
金融機関も例外ではありません。企業や個人事業の経営悪化で融資の回収が遅れている=焦げ付きの話をぽつぽつ耳にします。
先日とある友達から「BPR○○(信用金庫)が焦げ付いてヤバくなってきたらしい」とのタレコミがありました。これ、冷静に対応しないといけません。不安にかられた預金者が一斉に払い戻しを行うと本当に潰れる事態に陥ります。いわゆる取り付けですね。
以前も書きましたが、インドネシアの銀行や信用金庫はLPS(Lembaga Penjamin Simpanan/預金保険制度)加盟店であれば、金融機関が破綻した場合でも1預金につき最高2M=20億ルピア(1円=Rp120として約1,666万円)まで保険でカバーされます。保証額以上の預金は吹っ飛ぶ可能性がありますが、それ未満なら心配無用。
2M以上保有している方は、他の銀行に分散させるか、諦めるか。事前に腹を決めましょう。
LPSのないところに預けているなら…そもそも自己責任ですよねぇ。元本保証がない分、金利が良かったりするので仕方ないです。
LPSの有無は各行のサイトまたは担当者にご確認ください。少なくともインドネシアの国営銀行であるBNI、BRI、Mandiriなどは大丈夫。
・社会人の教科書:取り付け騒ぎとは?国内・海外の事例20選
・一般財団法人ゆうちょ財団:インドネシア共和国
バリ伝統村のLPD(Lembaga Perkreditan Desa/信用機関)では焦げ付きに加えて、汚職が相次いでいます。主に経営層による使い込み。庶民が苦しんでるのに、その金で豪遊しちゃったり。損失は数億~数千億ルピアとまちまち。
もちろん正しく運営しているLPDがほとんどです。よってすぐ潰れることはないと思いますが、心配なら預金の分散をおすすめします。
・BaliPost:
(’22.1/13付)多くのLPD問題、介入と監督が必要
(’22.1/13付)訴訟に関与するLPDが増え、コミュニティ基金保証期間が必要

地震・噴火

先日トンガ沖で発生した海底火山噴火は100年とか1,000年に1度の規模と言われつつ、通信が遮断されて正確な被害を把握できていないようです。日本でも広い範囲に津波警報・注意報が出されましたね。
BMKG(インドネシア気象庁)によると、この噴火によるインドネシア領土内での津波はありません。地理的にオーストラリアとパプアニューギニアが防波堤となったようです。
・BaliPost:(’22.1/16付)トンガの海底火山噴火はインドネシアに影響を与えなかった
インドネシアは世界有数の群島国家ですし、環太平洋火山帯や海洋プレートの活動により、今後どのような影響を受けるかはわかりません。日本もそうですね。火山を擁している国はどこも同じリスクがあるといえます。
構えることはありませんが、状況をある程度把握し、万一に備えた災害シミュレーションを行っておきましょう。自力で逃げるための基礎体力作りも必要かと。
2021年の1年間、インドネシアでは10,570回の地殻変動地震が発生しました。M5.0を超える地震は243回。体感地震は764回。
津波は2回で、9/8の中部マルクで50cm、12/14のフローレンスで7cmを観測しています。
・BaliPost:(’21.12.30付)2021年の地震活動は昨年と比較して増加
バリ州では、約3ヶ月前の10/16(土)に東部カランガッサム県でM4.8の地震が発生しました。バリとロンボクの地殻変動が原因と見られています。
この地震によりカランガッサムと隣県バンリで3名死亡、数百人が負傷。自宅や学校など数千軒が損傷しました。鳥葬で有名なトルニャン村では地滑りにより被害が拡大しました。
・BaliPost:
(’21.10/16付)カランガッサムの連続地震の分析
(’21.10/23付)カランガッサム地震に甚大な被害をもたらした2つの要因
11/1(月)北部ブレレン県でM3.2、11/6(土)南クタ沖でM4.1が発生。大きな被害はありませんでした。それ以降は隣島ジャワやロンボクを震源とした地震により、バリ島の一部で揺れを観測しています。
適度にガス抜きしつつ、大地震を避けられれば良いですね。
・BaliPost:
(’21.11/1付)地震がテジャクラを揺るがす
(’21.11/6付)クタ沖地震

◆アグン山はレベル引き下げ

バリヒンドゥー教の霊峰アグン山は数年間ハッスルされていましたが、コロナ禍の空気を読んで…ではなく、マグマの動きが非常に弱まり、噴火の可能性が低くなったことから、昨年9/13(月)PVMBG(インドネシア火山地質災害対策局)により「レベル1」に引き下げられました。
・BaliPost:(’21.9/13付)アグン山の危険レベル引き下げ
大規模活動時、若いマンクー(お坊さん)が沈静化のために火口へ身投げした…なんて話も。鎮魂帰神とでもいうのでしょうか。バリらしいっちゃーバリらしいですね。
長くなったので、続きは次ページで。
では、ごきげんよう。

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