【知っ得】魔法の呪文、バリ人に厳禁?!【注意】

ごあいさつバリ島全体

ちょっと奥さーーん、大変大変!(でもない)
新しいソフトバンクのCM、もうご覧になりました?
中居さんが約6年ぶりに加齢な華麗なダンスを披露してますのよ。51歳と思えないキレの良さっっ!

問題は彼の老化…ではありません(ご本人は「歳とった」と言いつつ)。
お父さん犬が相変わらずかわいい♥でもありません。

この魔法の言葉「チチンペイペイ」です。
聞いた瞬間、コーヒー噴き出しそうになりました。

ランキングに参加しています。「いいね!」と思ったらクリックお願いします。

なぜなら、チチン(Cicing)はバリ語で「このやろう」みたいな罵りの言葉だからです(爆)
直訳は「犬」で、「この犬畜生め!」に近いかと。
通常、チチンのあと男性にはチャイ(Cai)、女性にはニャイ(Nyai)を付けて使用します。

バリ語には、1.上位語(Kruna alus)、2.口語(Kruna andap)、3.下位語(Kruna kasar)がありまして。
チチンは下位語の中でも相手を罵倒・侮辱する暴言。
バリヒンドゥー教カーストがゆるめの北部ブレレン県では同年代の仲間内で冗談っぽく使うことはあるものの、王族制度が残る中部ギャニャール県ウブド、南部サヌールを含むデンパサール市、東部クルンクン県、同カランガッサム県などでうっかり口にするとものすごく白い目で見られたり、場合によって激怒される恐れがあります。

さらに。
ペイペイ(PayPay)は問題ないはずですが、ペペ(Pepe/Pepek?)はバリ語で「女性器」を指します。
家人が日本で初めて「プリンスペペ」の屋上看板を見たとき、驚いて写真撮ってました。バリ島では公共の場に掲げられないワードですもんね。形容詞が後ろなので、直訳すると「マ○コ王子」。
うっかり使うとニヤニヤされると思います。

ついでに。
先述のチャイやチー(Chi/Ci)は「あなた」の下位語で「てめえ」「お前」の意。
「私」の下位語の「俺」「あたい」はチャン(Cang)です。
なのでチーちゃんは「てめえは俺(主語述語)」みたいな。使っても問題ないですが、一瞬驚いてニヤニヤされるかと。バリ旅行中お子さんなどを呼ぶときはこの愛称ではなく、名前で呼ぶほうが無難かもしれません(例:ちひろ、ちはや、ちあきなど)

CMソングは耳障りがよくて、つい口ずさんでしまいがちですが、バリ島旅行中は無意識に出ないようお気をつけください。
当然ながらソフトバンクも出演タレントも広告代理店もその他関係者にも一切の非はありません。

なお、公用語のインドネシア語では問題なく、バリ人以外は使ってもトラブルにならないと思います(西ジャワのスンダ語でチチンは「沈黙」という意味らしい)。
まぁ旅行者であれば怪訝な顔されつつ、大目に見てもらえるかなと。
念のため注意喚起しておきます。

では、ごきげんよう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です