ガルーダ直行便再開!高騰理由と他の選択肢

渡航(出入国・航空会社・マイル)

SNS(facebook / Twitter)に掲載したとおり、
2022年11月1日(火)よりガルーダインドネシア航空(GA)成田-デンパサール(バリ島)直行便がついに再開します。やっほーい☆
・GA:プレスリリース「成田-デンパサール(バリ島)線」、週3便で直行便運航再開決定
バリ島「ングラライ空港」Memo Bali
今回は直行便の詳細と他の選択肢について綴ります。

ガルーダインドネシア航空(GA)直行便

◆週3の定期運航

成田-デンパサール(バリ島)線は週3便運航の予定です。
バリ島「ガルーダインドネシア航空」Memo Bali
↑以下、公式サイトの魚拓。クリックするとページに飛べます。

  • GA880便 デンパサール発 ⇒ 成田 火・木・土
    デンパサール 00:25発 成田 08:40着
  • GA881便 成田発 ⇒ デンパサール 火・木・土
    成田 11:00発 デンパサール 18:05着

これまでと同じく、日本からの渡航(入国)は朝発の夕方着。うまくいけばバリ島でサンセットが見られますし、陽が沈んだあともディナーを楽しめる時間帯です。
日本への渡航(帰国)は夜発の朝着。バリ島で十分遊んだ夜に飛び立って、機内で寝て、朝に滑り込むパターンです。実際は深夜と早朝に機内食やドリンクを配るギャレーボックスが音を立てて通過したりと、あまり寝られないですけど。まぁ土曜朝着なら日曜ゆっくり過ごして、月曜から通勤・通学できますね(土日休みの場合)。

◆驚きの運賃

公式サイトにて9/12(月)より予約が始まりました。気になる運賃をさっそく検索。
・GA:フライト検索
エコノミークラスのエコプロモで大人1人に設定すると、9/12時点ではこちらが最安値。
バリ島「ガルーダインドネシア航空」Memo Bali
成田発着> 例:2022. 11/1(火)~5(土)
成田発 ⇒ デンパサール:Rp6,954,100
デンパサール発 ⇒ 成田:Rp6,815,000
往復(諸経費込み):Rp13,769,100
バリ島「ガルーダインドネシア航空」Memo Bali
バリ発着> 例:2022. 11/1(火)~5(土)
デンパサール発 ⇒ 成田:Rp8,081,200
成田発 ⇒ デンパサール:Rp8,289,300
往復(諸経費込み):Rp16,300,500
日本円に換算するには、現在1円=Rp100程度につき、ゼロを2つ取った額です(計算しやすい円安・泣)。
往復14~16万円程度ですね。
たっけーーー!GA強気じゃん!!と思いますよね?
内訳をみてみましょう。
バリ島「ガルーダインドネシア航空」Memo Bali
成田発着のRp13,769,100のうち、燃油サーチャージRp6,316,000+空港使用料・税金Rp619,100と全体の半分を占めています。GAのベースはRp6,834,000のみ。
諸経費抜きで往復Rp6,800,000=約68,000円ってむしろ安くないですか?
いや、トータル額を俯瞰するとやっぱり高い。あぶない、あぶない。
それがね、奥さん。
ヒコヲタパイセン(=飛行機に詳しい人生の先輩)のタレコミによると「燃油サーチャージはタクシーの『割増料金』のようなもの。IATA(国際航空運送協会)の決定に基づいて設定され、消費者の理解が得やすいこともあって日系を中心に謳ってますが、実質的な運賃も一部含まれています」って。要は航空会社が全額収入として受け取って、そこから燃油など必要経費を支払うんですね。燃油の実費は不明。
よって「仮に燃油サーチャージが突然廃止されても(実際ありえませんが)、それを差し引いた運賃で販売されませんし、したら大赤字になります」と。
ええええーーー??ベースを安くした親切価格だと思ってたのに。
それらを理解した上で「乗りたい」or「乗っても良い」と思えるかどうかですね。
▼燃油サーチャージ
日系航空会社はロシアのウクライナ侵攻に伴う燃料価格高騰や円安進行を反映して、過去最高額に爆上げしています。GAはJALやANAと共同運航(コードシェア)のため、日本線も足並みを揃える形に。
GA日本発着国際線の8/1~9/30発券分は、片道30,500円、往復61,000円。
10/1~11/30まではさらに値上がりして、片道36,700円、往復73,400円。
・GA:燃油サーチャージ額について 8/1~9/30発券分 / 10/1~11/30発券分
12月以降は未定です。
燃油価格は若干下落傾向が見られるものの、先の読めない状況。ロシアとウクライナが停戦合意しないと落ち着かないかもしれません。
円安は米国の利上げに、豪とEUが続き、投資企業や大口投資は利率の良い国へ資金を移動。日本はもともと超低金利で、他国のように上げると借り入れしている中小企業がバタバタ倒産するためできません。もはや手の打ちようがなく。よって円安は当分続く見込みです。
水際対策を緩和して外国人旅行者を入国させて、円安爆買いによりインバウンドを拡大させるしか対策とれません。
というわけで、11月末までに搭乗確定なら、9月中に決済したほうが片道6,200円、往復12,400円ほど安いです。12月以降はわからん。

◆ANA特典マイルは未掲載

陸マイラー御用達のANA。GAとコードシェアしていますが、9/12時点で直行便はマイルページに表示されません。近日中に出ると思います。
が、出たところで、エコノミー35,000、ビジネス60,000、ファースト105,000の各マイルに加えて、燃油サーチャージ含む諸経費7万円程度が必要です。マイルを取られて、お金も取られるってどんな罰ゲーム?!
しかもマイル特典って座席数が少ないんですよ。ご家族で移動となるとなかなか取れないかも。

←↑いつもみなさまのクリックに感謝

燃油サーチャージの回避方法

GA直行便がクソ高い原因は燃油サーチャージ(という名目)です。
逆に、これが課されないor少額で済めば、お得に移動できるわけです。
完全な受け売りですが、下記の方法が挙げられます。
ただし、それぞれにメリットデメリットがありますわよ。

  1. 燃油制限のある国の航空会社を使う
  2. 燃油サーチャージを課さないLCCを使う
  3. 米系航空会社のマイル特典を使う
  4. 航空券とホテル抱き合わせの割安ツアーを使う

・【参考1~3】東洋経済:燃油サーチャージも「狂乱的な値上げ」回避する技

◆燃油制限のある国の航空会社を使う

▼メリット
消費者保護の観点により、燃油を課すことを禁止または制限している国がいくつかあります。
たとえばアジアとオセアニアでは下記。

  • シンガポール
  • フィリピン
  • タイ
  • ベトナム
  • オーストラリア
  • ニュージーランド

これらの国の航空会社または空港を経由すると、燃油分が免除または安く済みます。
格安チケットサイトで検索するとシンガポール航空(SQ)フィリピン航空(PR)が上位に表示されるのはこの理由ですね。
▼デメリット
もともとの料金設定が高い場合、燃油を引いたところで割安感はありません。
いやね、安い航空券も早い時期は出てたんですよ。8月中旬の検索でSQ公式サイトではエコノミー往復8万円台とかありました。でもあっという間に消えました。
シンガポールやタイ乗継は今や世界中のバリ好きさんと争奪戦になっています。正確には、チャンギ-デンパサール、バンコク-デンパサールのそれぞれが取りにくい状態。ついでにマレーシアのクアラルンプール-デンパサールも。
水際対策緩和で日本へ渡航するインドネシア観光客や研修生が増えていることに加え、インドネシアはASEAN9ヶ国(カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオス)に対してビザを免除。さらに、ロシア上空を飛べない欧米系が北まわりを避けて、東南アジア経由でバリ島に流れ込んでいます。
ちなみに、現在のバリの入国上位は、オーストラリア、シンガポール、マレーシア、インド、アメリカですって。米豪はドル高&物価高で、東南アジアの割安感が半端ないかと。
・BaliPost(インドネシア語):パンデミック以降、最大の外国人観光客訪問数。5ヶ国が支配

◆燃油サーチャージを課さないLCCを使う

▼メリット
燃油制限のある国の格安航空(LCC)を使えば、さらにお安く購入できます。
シンガポール航空の子会社スクート、ベトナムの民間航空ベトジェットエアなら、日によって6~7万円台で往復可。
▼デメリット
LCCは本人が身1つ(機内持込7kg以内)で移動するなら、航空券(諸経費込み)のみです。
受託手荷物(20kg)を付けると追加料金、座席指定をすると追加料金、乗継の良い時間に変更すると追加料金、さらにマイル加算できるようにすると追加料金…課金の嵐
小さなお子様連れで座席が離れ離れとかありえないですよねぇ。ぼっちで気軽に往復するならありかと。
さらに先述したように、格安チケットは世界中のバリ好きさんと争奪戦になってます。あっという間に値段上がるYO!

◆米系航空会社のマイル特典を使う

▼メリット
アメリカ系の航空会社は通常発券だと燃油が別途かかりますが、マイル特典だと料金に組み込まれてほぼかからないことが多いです。
たとえば米系デルタはGAと同じスカイチーム。
デルタマイルでGA日本-バリ島間を予約すると、エコノミー35,000、ビジネス90,000です。プラス空港使用料5,000円程度。ANAマイルに比べるとビジネスたっか!ですが。
・Free Bird:世界の航空アライアンス一覧
アラスカ航空はJALのビジネス50,000!と破格のマイル数かつ安い費用で発券できるため、マイラーに圧倒的な人気を誇っています。
バリ島の場合、JALで成田or羽田-ジャカルタ間のみ。ジャカルタ-デンパサール間は、他社便で国内移動することになります。
▼デメリット
今から特定の米系マイルをせっせと貯めるのは大変ですよね。
人気のアラスカ航空は席数を絞ったらしく、JALで取りにくくなってるとの噂。
マイル登録(ログイン)してからじゃないと予約(空席)確認できないのも痛いところ。
それでも貯めたい!という方はガッツでどうぞ。
▼追記.1
日系の特典マイルも「燃油制限のある国の航空会社」を選べば、実はお得に乗れます。
たとえばANAマイルでSQ往復にすると、エコノミー38,000、ビジネス63,000で、11月以降は諸経費9,000円程度で出てます。やっす!
▼追記.2
ご存じのマイラーさんも多いと思いますが、各社バラバラに貯めるならMarriott Bonvoy(マリオットヴォンヴォイ / 旧SPG)が効率的。
マリオットヴォンヴォイポイントを日系含む40以上の航空会社のマイルに選んで移行し、足りないポイントは購入できます。あてくしもアカウント持ってますわよ。
会員からの紹介で入会するとお得で、お互いポイントがもらえるそうな。今まで5年間持っていて1人も紹介したことない体たらくぶりですが、入りたい方がいればDM([at]→@に変更)くださいませ。紹介コードをお送りします。
・Marriott Bonvoy:ポイントをマイルに移行

◆航空券とホテル抱き合わせの割安ツアー

▼メリット
バリ島ツアーは旅行会社を通して航空券とホテルを予約すると総額が安くなる場合があります。プロモーションの内容によるので、各社のサイトを見てまわると良いでしょう。
ホテル滞在中に何かあれば、旅行会社に相談して手配や調整してもらうこともできます。
▼デメリット
旅行会社を通して発券すると何かあった場合も、必ず旅行会社を通すことになります。
万一コロナ陽性で搭乗キャンセルや突然の搭乗拒否や急な運休など、航空会社に直接交渉して変更をお願いすることは基本できません。
平日昼間なら旅行会社に連絡つきやすいのですが、土日や夜間などは24時間365日対応窓口のある旅行会社でなければ先送りまたは買い直しに。返金対応(期間や額)も変わってきます。
あてくし、コロナ中に何度か帰国を試みて延期や中止になった経験があるので、多少割高でも搭乗カウンターで交渉できる航空会社の直営サイトでしばらく買い続けるつもりです。ホテル泊まらないしな。

総論

買いたいと思ったときに買うべし。
これに尽きます。何の解決にもなっていませんが(笑)
安い航空券を見つけても翌日には売切れて、その翌々日にはもっと安いのが出るかもしれません。
日本政府がさらなる水際対策緩和で入国上限数を10月中に撤廃する方向なので、今後便数が増えて価格が下がる可能性も。いや、バリ便が増えないと安くならないか?
そもそもコロナ禍で2~3年渡航していないなら、1年おきに(または年数回)払っていたと仮定すれば、すでに割安な気も。
価格そのものもそうですが、価値を考えて、ご自身が納得できる値段で購入しましょう。
そうそう、11月中旬にバリ島でG20が開催されます。
各国首脳が集まるため、VIP警備で厳しい交通規制が敷かれるでしょう。
開催地のヌサドゥア泊だとホテルから出るのが難しくなるかも。周辺のブノア、ジンバラン、トゥバン、空港も影響受けるはず。
港湾(ギリマヌク・パダンバイ)は他島の入出域が厳重に。人気のヌサペニダやレンボンガンなど離島への移動も若干面倒になるかもしれません。
プーチン露大統領が来るとのことで、在住外国人によるデモが起きないと良いなと思います。
この時期に島内にいる方はもろもろお気をつけください。
G20以外は、たぶん南の島やっほーい☆だと思います。
11月は雨季でしょうね。フルーツがおいしい季節。楽しみ。
では、ごきげんよう。

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