あわわ、気づけば7月ですわよ。今年も半分終わりました。早っっっ!
遅くなりましたが、やっとこ「日本人がバリ島へ渡航するための手順」をまとめました。
帰国手順については1つ前のブログをご覧ください。
インドネシア政府は出入国の制度や運用を随時変更しているため、突然強化や緩和されることがあります。最新版や詳細は必ず各自で確認してくださいね。

入国条件や渡航手順を画像&PDF化したものがこちら。
たぶん合ってるはず。
バリ島「2022.7/1付 日本人がバリ島へ渡航するための手順」Memo Bali
↑画像をクリックするとPDFの拡大版が表示できます。

日本人の入国条件

2022年7月現在、インドネシアでは日本人の査証(ビザ)なし入国は認められず、観光目的の「到着ビザ(VoA / Visa on Arrival)」を含む何らかのビザの取得必須です。
5月18日以降「入国時のPCR検査陰性証明書」、6月8日以降「海外医療保険加入書」がそれぞれ不要になりました。
だがしかし!少なくとも出発14日以前に完全接種(通常2回)した「ワクチン接種証明書(英語表記)」は引き続き必要です。
接種回数が満たない場合も入国は可能ですが、条件付きとなります。条件については下記をご覧ください。
また、7月1日以降、30日以上滞在予定の場合はインドネシア国外で取得した「ワクチン接種証明書」を政府指定アプリ「プドゥリリンドゥンギ(Peduli Lindungi)」で直接申請し、保健省から認証を受ける必要があります。

外国人の入国条件

  • 有効期限6ヶ月以上のパスポート
  • 日本国籍者は査証(ビザ)
    査証:インドネシア法務人権省入国管理局発行の「到着ビザ(VoA)」「訪問ビザ(Visa Kunjungan)」など
    ※インドネシア国籍者は常に再入国可。ASEAN9ヶ国いずれかの国籍者はビザなし入国可。
    ※VoAは日本を含む指定60ヶ国に発行。
  • 帰国または第三国出国の航空券
    ※インドネシア国籍者および「限定滞在許可(KITAS)」「永住許可(KITAP)」保持者は片道可
  • 出発前に「プドゥリリンドゥンギ」のインストールと登録
    ※氏名などのユーザー登録が必要。国際線利用時の「電子健康状態申告書(e-HAC)」入力は不要。
  • 少なくとも出発14日以前に完全接種(通常2回)したことを示す「ワクチン接種証明書(英語表記)」
    ※証明書の提示はデジタルと紙面のどちらでも可。
    ※30日以上滞在予定の外国人は、インドネシア国外で取得したワクチン接種証明書を「プドゥリリンドゥンギ」で認証申請。
    ※ワクチン接種回数が満たない場合も入国可。ただし、下記の区分に従う。

ちなみに、インドネシアでは出入国関連は「法務人権省入国管理局」の管轄、健康規格(ワクチン証明等)は「保健省」および「Covid-19タスクフォース」の管轄になります。
きっちりしっかり縦割り行政ですから、管轄外に聞いても曖昧な答えしか得られません。
・入国管理局ニュース(インドネシア語):外国人がインドネシア領に入るための旅行要件

ワクチン接種による区分

接種回数および健康状態と年齢によって区分けされます。

ワクチン区分け

  • 14日以前にワクチン完全接種
    • 平熱
    • 体温37.5度以上
  • ワクチン接種14日未満または1回および未接種
  • 健康上の理由によりワクチン接種不可
  • コロナ罹患歴あり
  • 18歳未満

マトリックス図にしたものがこちら。
項目を確認のうえ、書類を用意して挑んでください。
バリ島「2022.7/1付 日本人がバリ島へ渡航するための手順」Memo Bali
↑画像をクリックするとPDFの拡大版が表示できます。
ワクチン関連の区分けに該当するものしか表に入れてないですが、そもそも航空券やビザがないと入国どころか搭乗できないですし、お金や服その他必要なものがないと遊んだり生活できないですわよ(当たり前)。
持ち物リストは下記をご参考にどうぞ。
さっそくコロナ対応のページ作ってて素晴らしい&ありがたいですな~。
・SKYWARD+(JAL系):海外旅行に必須の持ち物リスト20【2022年決定版】
・損保ジャパン:海外旅行の持ち物リストと荷造りのポイント
渡航手順はPDF内の番号にあわせて、以下に詳細を記していきます。
前回のブログの文章をまんまコピペしている箇所がいくつかあります。大切なことなので何度も言いまーす的な。

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渡航手順

7月末までガルーダインドネシア航空(GA)の日本-バリ島直行便は運休予定です。
よってインドネシア国内または第三国での乗継必須となります。経由地により必要書類が異なる場合がありますのでご注意ください。
・GA:2022年7月の運航・運休便について 成田便 / 関空便
インドネシアでは最初の到着地検疫や到着ビザの発行および入国審査が行われます。
たとえば、ジャカルタ・スカルノハッタ空港に到着であれば、バリ・ングラライ空港での重複検査はありません。ジャカルタなのにバリで受けたいと言っても無理だYO!ただし、ビザの延長は居住地管轄の入国管理局で申請となります。

1. 航空券の予約・発券

先述のとおり、ガルーダインドネシア航空(GA)の日本-バリ島直行便は7月いっぱい運休予定です。
国内線でジャカルタ・スカルノハッタ空港を経由するか、バリ発着だとシンガポール航空、タイ航空、マレーシア航空、フィリピン航空、大韓航空、エアアジアあたりでアジアを経由するのがベター。
第三国経由の場合経由地によって入国条件・検疫体制が異なります。事前に準備しておかないと搭乗拒否されたり、乗継できないことも。
ANAの一覧がわかりやすいのでシェアします。
・ANA:日本以外の入国条件・検疫体制について
5月下旬のシンガポール・チャンギ空港経由と6月初旬のバンコク・スワンナプーム空港経由の体験談については前回のブログをご覧ください。
▼航空会社による無料受託手荷物
前回のブログでわりと大事なことを書き忘れました。コロナ関係ないけど。
航空会社によって、無料で預けられるスーツケースやダンボールなどの受託手荷物、機内持込荷物の総量に差があるんですよね。
一般的に、格安航空会社(LCC / Low-cost carrier)と既存航空会社(FSC / Full Service Carrier)では重量と個数が異なります。
LCCは安い分、許容量が少なく、それ以上は有料(事前購入で割引)。計測も厳しめ。
FSCは搭乗クラスに加え、ステイタスによっても異なります。
荷物が多い方はこのあたりのチェックを怠りなく。
○GA
他社に比べて許容量多めなのが魅力です。
受託手荷物は重量制で、ファーストクラスとビジネスクラスは64kgまで、エコノミークラスは46kgまで。個数制限はありません。ただし1個につき32kg以内。3辺の和が203cm以下。
スポーツ用品1セット23kgまで別梱包できます(自転車は30kgまで)。そのうえ、インドネシア銀行BNI提携GAカードなどを持っていると+20kgですって。
さらに機内持込は7kgまで(3辺の和が115cm以下)。ノートパソコンは別持ち可。
てこーたよ、奥さん。たとえば、ビジネスクラスなら最大64kg+30kg+20kg+7kg=121kgイケるわけですよ!そんなに1人で持てるか?っちゅー話ですけど。
・GA:お手荷物について
気を付けないといけないのは、バリ直行便がなくジャカルタ乗継である点。
一般的に同一予約番号であれば最終目的地まで荷物スルーですが、GAからGAでもいったんピックアップが必要になり、国際線から国内線ターミナルまで自力で荷物を運ばなければならないことがあります(カートあるけど)。さらに別番号だと再預入れ時に国内線の20kg規定が適用される可能性も。
また、万一発熱して検疫対象となった場合、その荷物を持ってジャカルタの指定隔離ホテル等へ向かうことになります。体調不良なのに121kg…ひー。
GAから他社航空会社のシティリンクライオンエアへ乗り継ぐ場合は、荷物の再預入れがマスト。許容量を事前に確認のうえ、荷物を減らすか、超過分を購入する必要があります。
○JAL・ANA
日系航空会社も頑張ってますわよ。
JALは個数制で、3辺の和が203cm以下。ファーストクラスとビジネスクラスが32kg×3個まで、プレミアムエコノミーとエコノミーは23kg×2個まで。
ステイタス会員はファーストクラスとビジネスクラスが32kg×4個まで、プレエコは32kg×3個まで、エコノミーは23kg×3個まで。
・JAL:国際線お預けのお手荷物
ANAも個数制で、3辺の和が158cm以下。ファーストクラスが32kg×3個まで、ビジネスクラスは32kg×2個まで、プレミアムエコノミーとエコノミーは23kg×2個まで。
ステイタス会員は各1個ずつ増量可。
・ANA:無料でお預かりする手荷物の重さ・サイズ・個数(国際線) / 手荷物許容量のご優待
でね、日系FSCって個数超過1個当たりがアジア内だと1万円なんす。すごくないですか?GAは1個どころか1kgごとに4千円なのに。
たとえば、1万円でビジネスクラスは32kg、エコノミークラスでは23kgを各1個プラスできます。
JALの最大受託個数は無料手荷物許容量+7個(7万円)まで。たとえばビジネスクラスは32kg×(3個+7個)=10個で320kg(爆)そんなに1人で持てるはずないだろ!っちゅー話ですが。
ANAは最大個数表記がありません。
機内持込は、JALがハンドバッグ1個と3辺の和が115cm以内のキャリーケースで両者の合計が10kg以内。
ANAは1人1個までで10kg以内(3辺の和が115cm以内)。
ただ、どちらもノートパソコンは受託不可なので別途持込可能です。
免税品も含めた数量と書かれていますが、それは…(以下省略)。
・JAL:国際線 機内持ち込みお手荷物
・ANA:機内持ち込み手荷物のサイズとルール(国際線)
あてくし、6月初旬の渡航(復路)はANA→タイ航空(TG)のエコノミークラスでした。
念のため、ANAに電話で確認したところ、「TG乗継でも最初がANAですので、カウンターで1万円お支払いいただければプラス1個増量可能です」とのこと。結局、23kg×2個の範囲で済んだので足しませんでした。
そうそう、スーツケース2個中1個が24.5kgだったんですよ。そしたら「23.9kgまではOKですが、0.6kgオーバーしているので調整してください」って。びっくり!以前は2~3kgならば誤差の範囲としておめこぼしもらえたのに。
現在、日系に限らずFSC各社はルールを厳しくしているそうです。厳格化というか正常化ですね。えぇ、スーツケースから出してキャリーケースに移しましたよ。なお、移つす際、液体物だと機内持込不可になることがあるので注意が必要です。
○その他
各社の国際線ミニマム(エコノミークラス)の受託手荷物量は以下の通りです。参考にどうぞ。
シンガポール航空:25kgまで(重量制)
タイ航空:20kgまで(重量制)
マレーシア航空:20kgまで(重量制)
フィリピン航空:23kg×2個(日本便/個数制)、30kgまで(バリ発/重量制)
大韓航空:23kg×1個(個数制)
・エアアジア:なし(機内持込7kgのみ。それ以上は有料)
※当初個数制と従量制をごっちゃにしていました。フォロワーさんのご指摘により、再度調べて修正しました。すみません。
適用は航空券に記載されている重量または個数になります。
あてくし、5月下旬の帰国(往路)はシンガポール航空→ANAで25kg×1個。かと思ったら、eチケットはなぜか23kg×2個になってました。まぁ1個は空、もう1個も15kg程度でした(帰国は荷物少なめ)。
同一予約番号他社乗継の場合、最初に乗った航空会社の規定に準じます。じゃないと乗継時に持込量が減ったら、途中で捨てる羽目になりますもんね。

2. ビザの取得(VoA以外の場合)【必須】

先述のとおり、現在インドネシアでは日本人のビザなし入国は認められず、何らかのビザの取得必須です。
「到着ビザ(VoA)」はインドネシア入国時に空港のビザカウンターで申請・支払となります。
それ以外の「訪問ビザ(Visa Kunjungan)」「居住ビザ(Visa Tinggal)」などはインドネシアの保証人または企業・事業体とともに、事前にオンラインビザ申請ページまたはエージェント(旅行代理店含む)にてeVISAを取得してください。
ビザの種類や申請料金については、下記のページでも確認できます。
・在邦インドネシア共和国大使館(上段インドネシア語/下段日本語):ビザ 申請(本人)
ちなみにインドネシア国籍者(帰化または二重国籍者含む)は常に再入国可能、ASEAN9ヶ国いずれかの国籍者はビザなしで入国できます。
※ASEAN:インドネシア、カンボジア、シンガポール、タイ、フィリピン、ブルネイ、ベトナム、マレーシア、ミャンマー、ラオス
▼オンラインビザ申請
オンラインビザ申請はインドネシアの土日祝祭日を除き、平日8:00~15:00の間利用できます。
英語またはインドネシア語です。日本語は対応していません。
・法務人権省入国管理局(インドネシア語/英語):オンラインビザ申請ページ
入国管理局(入管)に限らず、インドネシアの官公庁って365日24時間受付じゃないんです。オンライン化する最大のメリットなのに。受けた順に処理すれば良いだけなのに。
Sちゃんいわく「Pak Online(オンラインおじさん)が出勤して電源入れてるときしか使えない」んだそうです。しかも頻繁に電源落ちるし、通信障害起きるし。なんなん?
▼観光目的の訪問ビザ
現在、観光目的での「訪問ビザ」企業・事業体のみ申請可能です。個人の保証人では不可。
検索すると、日系旅行会社などスポンサーとなって請け負ってくれます。質問など日本語でやりとりできて安心ですね。
▼居住ビザ
「限定滞在許可(KITAS)」「永住許可(KITAP)」保持者の「再入国許可(Re-Entry Permit)」のみ、各国のインドネシア大使館で申請可能です。
ビザが期限内であっても、リエントリーがないと再入国できないのでお気をつけください。

3. ワクチン接種証明の発行【必須】

インドネシアの入国条件に「ワクチン接種証明書(英語表記)」必須となっています。
接種回数が満たない場合も入国は可能ですが、指定書類を用意するか、検疫隔離等が必要となります。
証明書の提示はデジタルと紙面のどちらでも可能です。デジタルの場合は画面推移に時間がかかるので、事前にスクリーンショットを撮っておくことをオススメします。
▼日本でワクチン完全接種およびブースター接種
日本でワクチン接種した方は、市町村などで少なくとも出発14日以前にワクチン完全接種(通常2回)したことを示す「ワクチン接種証明書」を海外用に英語併記で発行してもらいます。ブースター接種(3回)済みも同等の扱いです。
交付方法については下記のページでご確認ください。
・厚生労働省:新型コロナウイルス感染症 予防接種証明書(接種証明書)について
今後30日以上滞在予定の場合は「ワクチン接種証明書」を「プドゥリリンドゥンギ」上で直接申請し、保健省から認証を受ける必要があります。
登録手順は在インドネシア日本国大使館のお知らせに掲載されています。
・在インドネシア日本国大使館:日本等外国のワクチン接種証明書のアプリ認証手続きの変更
▼インドネシアでワクチン完全接種およびブースター接種
インドネシアで接種した方は、接種所で発行された紙面または「プドゥリリンドゥンギ」に反映された画面を見せればOKです。
▼ワクチン接種2回未満
2回目のワクチン接種から14日未満・1回のみ接種・未接種の場合も入国は可能です。
ただし、インドネシア入国時のPCR検査、検疫施設での5×24時間隔離、隔離終了時の再PCR検査が必要となります。
1回以上の接種者は念のため「ワクチン接種証明書」があると良いでしょう。
▼ワクチン不可
健康上の理由でワクチンが接種できない場合は、その旨を記載した「医師の診断書」を英語併記で発行してもらいます。これにより、「ワクチン接種証明」は不要です。
以前の規定では「国立病院発行」のみだったんですよね。最新の回章には記載なし。ただしガルーダインドネシア航空(GA)のサイトには記載あります。どっち?
▼コロナ罹患歴あり
コロナ罹患歴がある場合は「回復証明」を英語併記で発行してもらいます。これにより、「ワクチン接種証明」は不要です。
以前は「出発前30日以内に感染が確認された場合」でしたが、最新の回章では期間の記載がなくなりました。2年前とかでもOK?
▼18歳未満
18歳未満は「ワクチン接種証明書」を提示する必要がありません。
検疫隔離等は保護者に準じます。

4. PCR検査による陰性証明書の発行【経由国による】

先述したとおり、5月18日以降インドネシア入国時の「PCR検査陰性証明書」は不要になりました。日本入国時はいるYO!
いやぁ、経済的な負担がかなり軽減されましたね。日本のPCR検査+英文証明、くそたけーもん。単なるPCR検査ならまだしも、英文証明が付くと万超えます。
あてくし、2020年10月は医科大で32,868円、2022年2月は某内科で18,000円払いました。ご家族4人だとこの4倍…ひーー。
▼第三国経由
第三国経由では「陰性証明書」を英語または現地語で取得しなければならない場合があります。
たとえば、東南アジア内だとトランジット(通過・乗継)は不要、ストップオーバー(立ち寄り・途中降機)でいったん入国の際は国によって必要です。
このあたりは各自で必ず確認してください。
・ANA:日本以外の入国条件・検疫体制について
▼自治体PCR無料化事業(期限あり)
日本に住民票がある方は、お住まいの都道府県でPCR検査または抗原検査を無料で受けられる場合があります(現時点では暫定2022年8月末まで)。
・内閣官房新型コロナウイルス感染症対策:各都道府県の無料検査事業サイト
英文証明書の発行が可能かどうかは各医療機関にお問合せください。
あてくしは5月下旬の帰国時に抗原定量検査を無料受検しました。待機期間短縮のためで、英文証明の発行は不要でした。

5. 保険加入証明の発行【任意】

先述のとおり、6月8日以降インドネシア入国時の「海外医療保険加入書」は不要となっています。
▼万一に備えた加入推奨
提示不要につき、海外医療保険の加入は任意です。が、万一に備えた対策は必要かと。
先日在デンパサール領事館から届いたメールによると「旅行者が日本帰国前のコロナ検査で陽性となるケースが増えている」そうです。
・在デンパサール日本国総領事館:旅行者の日本帰国前コロナ検査による陽性事例(注意喚起)
外国人のPCR検査および検疫隔離費用は全額自己負担です。払えない場合は、ビザの保証人または企業などが負担となります(インドネシア国籍者は政府負担)。
契約期限のある海外医療保険は延長可能な場合があります。各社にお問合せください。
クレジットカード付帯も含めて、海外医療保険は最長90日間まで適用が多くなっています。陽性の隔離によって規定日数を超えた場合はどうなるんでしょうね。やっぱり自腹かしら?
▼第三国経由
第三国経由では医療費をカバーする最低額以上の「保険加入証明書」を英語または現地語で取得必須の場合もあります。
6月初旬のバンコク経由では、乗継であっても「保険加入証明」が必要でした。
クレジットカードの付帯保険があったものの、名前が明記された証明書の郵送に時間がかかるため、コロナ治療を含む疾病治療500万円分ついた海外旅行保険に1泊2日だけ加入しました。保険料820円。
経緯については、前回のブログをお読みください。
※7月1日以降、タイも「保険加入証明」が不要になりました。フォロワーさんのご指摘により修正しました。

6. 「プドゥリリンドゥンギ」のインストールと登録【必須】

出発前に、政府指定アプリ「プドゥリリンドゥンギ(Peduli Lindungi)」のインストールおよびユーザー登録必要です。
・PeduliLindungi(インドネシア語):App Store / Google Play
評価とレビューが低くてウケるーーーww
まぁ2億人近く(インドネシアの人口2.7億人から老人と幼児を抜いて外国人を足す想定)が使うアプリなので、通信遅延や障害が起きやすいのは事実です。
が、インストールせにゃならんのじゃ。インストール後は日本語設定にして、氏名などのユーザー登録を行ってください。国際線利用時の「電子健康状態申告書(e-HAC)」入力は不要です。
あてくし、成田空港での搭乗手続き時に「インストールしてますか?」という口頭確認だけされました。提示はしていません。
「プドゥリリンドゥンギ」なんて読みにくい名前つけるもんだから、地上係員が「すみません、ちょっと読めないんですが…これです」って(笑)英語読みのケアプロテクトって名称でいいじゃんね。

7. 搭乗手続

混雑や書類確認などで思わぬ時間がかかることがあります。
時間に余裕をもって行くことを激しくオススメします。
▼チェックインカウンター
航空会社のチェックインカウンターで、「パスポート」「ビザ(VoAの場合はインドネシア到着時)」「eチケット」「ワクチン接種証明書」などを提示します。
経由地や最終目的地によって必要書類が異なるため、地上係員がマジで大変そうです。紙を見ずに暗記対応してる方が多く、すごいなぁと。
提示はデジタルでも紙面でも可です。
ただ、デジタル=スマホだと画面推移が多くなり、表示までに時間がかかります。事前にスクリーンショットを取って保存しておくか、プリントアウトしておくと早いです。あてくしは全部プリントしてクリアファイルにまとめて提出しました。
確認後に、「搭乗券」の発券と受託手荷物の預け入れを行います。
2月はPCR検査陰性証明が必須だったのに、受けずに来てしまった外国人が押し問答の末に発狂してました…。自分が悪いんじゃん。
パスポートの有効期限が6ヶ月未満で引っかかる方もちらほらいるそうです。
入国規定に満たないと搭乗できないので、事前確認をしっかりと!
▼X線検査
受け取った「搭乗券」をゲートで表示し、X線による持込手荷物およびボディチェックを受けます。
成田も全機は稼働しておらず、タイミングによって長~~い列ができていました。
成田空港はゲートが自動化されました。かっちょいいです。
荷物のX線も厳重になり、多くの方がひっかかってました。順番に呼ばれるので確認に時間がかかります。あてくしも数年ぶりに足止め。原因はパソコンバッグ内の盗難防止用セキュリティーワイヤーで、見せたら「すみません。大丈夫です」とすぐに解放されました。確認のために5分ぐらい待ったけども。

8. 出国審査

X線検査を通過すると、出国審査です。「日本人」と「外国人」で並ぶカウンターが異なります。
わりと不愛想な(威厳を持ってる?)係員が多く、ちょっと怖いんですよね。順番がきたら「パスポート」と「搭乗券」を提示し、出国スタンプを押してもらいます。
日本の場合、あえての日付の間違いはありません。それを理由に罰金と言う名のワイロをせがまれることもありません。

9. 経由地での乗継【経由国による】

国ごとの入国・乗継要件に従ってください。
現在、国際線ターミナルをフル稼働していない国が多く、コロナ前の感覚で利用しようとすると不便なことが多いです。
レストランやカフェも多くが閉鎖しているため、長時間待ちの場合は待機場所を探す必要があります。
今年体験した空港の様子は、前回のブログに記しています。バリ・ングラライ空港、ジャカルタ・スカルノハッタ空港、シンガポール・チャンギ空港、バンコク・スワンナプーム空港、成田空港、羽田空港です。

10. 必要書類の記入

インドネシア入国時に必要な書類を記入します。
機内で配布される「税関申告書」のみです。英語とインドネシア語バージョンの2種類ありますが、記入内容は同じです。
・JAL:インドネシア税関申告書

11. ビザの取得(VoAの場合)【必須】

事前に「訪問ビザ(Visa Kunjungan)」「居住ビザ(Visa Tinggal)」などを取得していない場合は、インドネシア到着時空港のビザカウンターで「到着ビザ(VoA)」を発行してもらいます。
先述のとおり、最初の入国地のみで申請・発行できます。たとえば、ジャカルタ・スカルノハッタ空港の到着であれば、バリ・ングラライ空港ではできません。逆もしかり。
取得目的は観光または政府関係用務のみ。ビジネス目的は不可です。入国後、他のビザへの変更はできません。
申請に必要なのは、「パスポート」「搭乗券」「帰国または出国の航空券(eチケット)」「ワクチン接種証明書(またはそれに代わるもの)」です。
取得料金は1人につき500,000ルピア最長30日間滞在できます。同額で1回延長でき、計60日滞在可能です。
支払いはルピアがベスト。米ドルや日本円でも紙幣であれば可能なようです。換金額は当日の空港為替レートになるはず。お釣りは…たぶんルピアだな。
発行後は、VoAステッカーの添付の有無、日付などを必ず確認してください。領収書の受取りと保管もお忘れなく。
・インドネシア共和国観光クリエイティブエコノミー省:到着ビザ(VOA)の発給
・外務省海外安全情報:インドネシア
▼バリのVoA申請と延長
バリ・ングラライ空港のビザカウンターは到着ターミナルの最初にあります。見逃して、検疫へ進まないように。
前後の便にもよりますが、6月初旬の時点ではズラリと並んでました。ぱっと見、欧米人(オージー?)多め、アジア系は少なめ。
VoAの延長は居住地管轄の入国管理局で申請となります。
バリ州には3箇所あり、エリアによって管轄が異なるため、事前の確認が必要です。
・バリ州入国管理局:ングラライ入国管理局 / デンパサール入国管理局 / シンガラジャ入国管理局
↑平日8:00~15:00のみ表示。時間外はリンク切れだYO!
うちはレノンにあるデンパサール入国管理局のほうがやや近いのですが、ジンバランにあるングラライ入国管理局の管轄です。同じバドゥン県でも、隣の隣のデサ(村)はデンパサールなのに。
このへんの区分けはよくわかりません。所轄以外は受付けてもらえないのでお気をつけください。
▼VoA対象は72ヶ国
VoAの対象国は当初から増えて、現在は日本を含む72ヶ国になっています。いつのまにかロシアやウクライナも…。
国名は下記に一覧になっていますので、ご確認ください。日本語は下段です。
・在邦インドネシア共和国大使館:ビザ 申請(本人)

12. 検疫

バリ・ングラライ空港の検疫所はビザカウンターの次にあります。
透明なアクリルの仕切りごしに係員と対面で行います。椅子がズラリと並び、前の方が終わったら、1つずつ前にズレて進む仕様です。タイミングによってかなり混雑します。
順番がきたら、「パスポート」「ビザ」「搭乗券」「帰国または出国の航空券(インドネシア人、KITAS/KITAPは不要)」「ワクチン接種証明書(またはそれに代わるもの)」を提示してください。
ワクチン接種2回未満(2回目接種14日以内も含む)と体温37.5度以上の方はPCR検査と検疫隔離が行われる場合もあります。
外国人のPCR検査および検疫隔離費用は自己負担です。
▼ワクチン完全接種およびブースター接種
出発14日以前にワクチン完全接種およびブースター接種済の場合は、書類確認後、問題なければ入国審査へ進めます。
あてくしは副反応も効果もなく水ワクチンと揶揄される中国製シノバックをバリの県立保健所で2回接種済のため、その紙面を見せたらすぐに終わりました。一応シノバックはWHOで認められてますが、日本では認められていません。
▼ワクチン不可・コロナ罹患歴あり
健康上の理由でワクチンが接種できない場合は「医師の診断書(英語併記)」コロナ罹患歴がある場合は「回復証明(英語併記)」を、「ワクチン接種証明書」の代わりに提示します。
▼ワクチン接種2回未満
ワクチン接種回数が規定に満たない場合は、検疫で書類確認後に、併設のPCR検査ブースへ進みます。
入国審査と税関申告を経て、政府指定の検疫施設で5×24時間隔離、隔離終了時の再PCR検査を受けてください。
PCR検査陰性ならば、新たにワクチンを接種される可能性もあります(インドネシア国籍者、居住ビザ保持者など)。
▼体温37.5度以上
サーモカメラによる検温で37.5度以上あり、コロナの症状が無い場合はPCR検査は不要です。
37.5度以上かつコロナと思われる症状(咳や肺の痛み?)がある場合は、係員の指示に従ってPCR検査ブースへ進みます。結果はメールで来るのでそれまで自宅またはホテルで他の人との接触を避けてください。陰性ならば解放。陽性ならば隔離になります。

13. 入国審査

「外国人」「在住ビザ(KITAS/KITAPホルダー)」「インドネシア人」などカテゴリーごとに並ぶカウンターが異なります。小さな子供や老人をお連れの方用に「優先」カウンターもあります。
インドネシア国籍のICチップ入パスポートであれば、自動化ゲートを通過できます。
「パスポート」「ビザ」「搭乗券」「帰国または出国の航空券(インドネシア人、KITAS/KITAPは不要)」を提示し、入国スタンプを押印してもらいます。スタンプは日付を必ず確認しましょう。
6月初旬の時点では「外国人」カウンターが全体の8割。それでも長蛇の列ができていました。

14. 税関申告

受託手荷物がターンテーブルにまわっているか、遅ければ床に綺麗に並べられて…るのはビジネスクラス以上!エコノミークラスは延々まわり続けてます(笑)
しかもね、ングラライ空港のターンテーブルってセンサー式で、空きスペースがないと次のスーツケースが出て(落ちて)こないんですよ。
VoA申請もなく、検疫も入国審査もスムーズに進んだKITAS/KITAPホルダーはここで長~~~く待たされる羽目に。あてくし、荷物が出てくるまでになんと50分かかりました。ムキーーーッ。もうね、日本ってすばらしい。インドネシアは…(以下省略)
タグを確認してピックアップします。日本のように警察犬はいません。インドネシアはイスラム教徒が多く、犬は禁忌ですから。
すべての荷物を持って、税関係員に「税関申告書」を提出します。
違反が疑われるスーツケースやバッグにはカラーの結束バンドが付けられています。係員がそれを確認して、再度X線検査に促す場合があります。
申告するものがなければそのまま通過します。あれば最奥の部屋に進みます。

15. 国内線への乗継【ジャカルタ経由の場合】

ジャカルタ・スカルノハッタ空港は広く、国際線ターミナルから国内線ターミナルまでかなりの距離を歩かされます。
国内線ターミナルでは、「搭乗券」をゲートで表示し、X線による持込手荷物検査およびボディチェックを受けて搭乗口へ進んでください。
荷物がスルーチェックインかつ、すでに乗継の航空券をお持ちの場合は、そのまま搭乗ゲートに進みます。
バリでは国内線ターミナル到着なので、荷物検査が国際線ほどシビアではなく、ラクに通過できます。
スルーチェックイン出ない場合は、すべての荷物を持って移動します。
GA→GA、日系→GAなどの場合は同一ターミナルにつき徒歩で移動します。航空会社のカウンターで再度受託手荷物を預入れ、新たな「搭乗券」の発券してもらいます。

16. 解放

晴れて自由の身です。お疲れさまでした。
検疫で問題なければ待機なし。当日から公共交通機関を利用して外出や移動も可能です。
到着時にPCR検査を受けた人と、ワクチン接種が完了せず5日間隔離した人は、入国後14日間の自主的な待機が望ましいとされています。
以上、ご参考になれば幸いです。
では、ごきげんよう。

4 Comments

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    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    三宅さま
    はじめまして。コメントありがとうございます。
    お手数ですが、ご相談内容を「info[at]memobali.com([at]→@)」にお送りいただけますか。
    本業の合間にわかる範囲内でご返答します。
    よろしくお願いいたします。

  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    はじめまして。 
    三宅と申します。
    ご相談がありますので、誠に申し訳ございませんがメールアドレスにご連絡いただけませんでしょうか。よろしくお願いいたします。

  3. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    Rさま
    おぉーー!ご指摘ありがとうございます。
    タイも7/1から「保険加入証明」やアプリが不要になったんですね。
    完全に見落としてました。助かります。ブログを修正しました。
    タイのご滞在、楽しんできてくださいね~♪
    GA直行便のANA特典、復活してほしいですよね。
    コードシェア便のくせにぃぃぃ。
    日本側の制限はまだ続きそうですねぇ。

  4. SECRET: 0
    PASS: 0096542076cfadf2f644004fd4df6c92
    いつも有用な情報発信ありがとうございます。
    日本側の制限が無くなりGA直行便が復活しANA特典で取れれば9月にバリ島訪問を計画していますが、微妙な状況ですね。
    >5. 保険加入証明の発行【任意】
    >バンコク経由では乗継であっても「保険加入証明」が必要。
    明日からタイに行きますが、タイでは7/1から「保険加入証明」やアプリは不要となっています。
    インドネシアと同様にワクチン接種の有無による扱いの違いだけが残った状態です。

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