入国時の検疫強化とビザ失効の救済措置

インドネシア全体

さくっと書きますね。
インドネシア政府は新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大防止のため、4/2(木)から「一部の例外を除き外国人の入国および乗継禁止措置」を続けています。
・Memo Bali Blog:【インドネシア】4月上旬:コロナウイルス感染状況と政策>インドネシアの入国制限
以下、一部例外にあたる永住許可(KITAP)や長期滞在許可(KITAS)保有者などに関わる追加情報です。

◆入国時の検疫強化

5/11(月)在インドネシア日本国大使館在デンパサール日本国総領事館から「新型コロナウイルスに係るインドネシア政府による入国時の措置(インドネシア到着時における検疫の取扱い)」というお知らせメールが届きました。
・在インドネシア日本国大使館:新型コロナウイルスに係るインドネシア政府による入国時の措置(インドネシア到着時における検疫の取扱い)
要約すると、
「インドネシア入国時、外国人は健康証明書にPCR検査の陰性結果を記載すること。
なければ到着時に迅速抗原検査(ラピッドテスト)を実施する」
とのことです。
さらに5/12(火)に届いたメールの追記と、過去のお知らせから鑑みて
迅速抗原検査の結果により
1.陰性入国および乗継可。ただし入国後は14日間の隔離要請に従う
2-a.陽性で新型コロナウイルスの症状がある → 指定病院へ移送・隔離
2-b.陽性で無症状本国へ送還
となります。
うむむ…。一気にハードルが上がりましたねぇ。
まず、日本はPCR検査(鼻口腔の粘膜を綿棒で採取した検査)の数が限られていて、症状のない人には実施してくれません。医療崩壊を避けるためと言われています。
よって「PCR検査の陰性結果を記載」は難しいでしょう。
到着時の迅速抗原検査は、現在日本-バリ島間の直行便運休につき、スカルノハッタ国際空港で行われます。
検査結果が陰性なら、ングラライ空港へ乗継できます。
この迅速抗原検査って血液を採取して15分程度で識別できるそうです。さすが迅速と名乗るだけありますね。
ただ、COVID-19だけでなく、すべてのコロナウイルスに反応するんですって!
コロナウイルスはおよそ100種強あり、人に感染するヒトコロナウイルスは7種類。うち、風邪に似た症状の通常型が4種類、その他 重症化するMERS-CoV・SARS-CoV・COVID-19の3種類です。
・株式会社メディコン:新型コロナウイルス
COVID-19じゃないのに陽性反応が出た場合、風邪により本国送還?! 時期が時期だけに仕方ないですけど、運が悪いとしか言いようがないですね。しかも搭乗済みなので往路の返金はないかと。復路も自腹?
陽性で症状がある場合、スカルノハッタ国際空港のあるダンゲラン州の指定病院へ移送・隔離されるはず。これも辛いですよね。ダンゲラン州は現在「大規模な社会的制限(PSBB)」実施地域ですし。
・Memo Bali Blog:【インドネシア】4月下旬:コロナによる帰省禁止措置とその影響>措置の内容
もろもろ考慮すると、よほどの事情がない限り、規制が緩和されるまで渡航を延期したほうが無難かと。
いや、ガッツのある方は頑張ってください!

◆失効した場合の救済措置

5/12(火)在インドネシア日本国大使館と在デンパサール日本国総領事館から「インドネシア政府による追加的な入国制限措置(インドネシア国外滞在中にKITAS/KITAPが失効した場合等の救済措置)」というお知らせメールが届きました。

◆国外滞在中に失効したKITAS/KITAPの再入国可

お知らせメールによると
「インドネシア法務人権省入国管理総局はインドネシア国外滞在中に一時滞在許可(KITAS)/定住許可(KITAP)の有効期限が切れた場合等の救済措置を発表し、これらの有効期限が切れても再入国が可能になりました。事前手続きは必要ないとされています」
こちらは規制緩和ですね。やっほーい\(^o^)/
インドネシア法務人権省入国管理総局の公式サイトにもばっちり記載されてます。
・Imigrasi RI(インドネシア語):Informasi Terkini Kebijakan Imigrasi terkait COVID-19(COVID-19に関する移民政策の最新情報)
追加の例外:
a.制限付き滞在許可証(KITAS)/恒久的滞在許可証(KITAP)を所持し、そのKITAS / KITAPおよび再入国許可証の有効期限が切れても、国外にいる外国人。
b. 再入国は、以下7ヶ所のみ可能。
・スカルノハッタ国際空港(ジャカルタ)
・ジュアンダ国際空港(スラバヤ)
・ングラライ国際空港(バリ)
・クアラナム国際空港(メダン)
・ハンナディム国際空港(バタム)
・バタムセンター国際海港(バタム)
・チトラトリトゥナス国際海港(バタム)
なお、再入国後に延長手続きを行う必要があります。
1.ITAS/ITAPの延長は、国家災害管理庁(BNPB)によって規定された災害緊急期間終了後
2.ITAS / ITAPを延長するには、保証人(penjamin)は労働省からの許可(Notifikasi/TKAの場合)あるいは投資調整庁(BKPM)からの推薦状(Rekomendasi)の取得などの手続きを行う
3.有効期限が切れているITAP保有者の再入国許可(IMK)は、保証人が入国管理局で手続きを行う

◆ビザ承認(テレックスビザ)と未使用ビザの有効期限の延長

以下、大使館からのお知らせを丸っとコピペ。
◇テレックス査証(Teleks Visa)
・2020年1月1日以降に発行され、在外インドネシア公館で受領することのできなかったテレックス査証については、同査証の有効期限が自動的に延長される。
・自動的に延長されるテレックス査証の有効期間は、インドネシア政府による新型コロナウイルスの収束宣言から60日間
・上記の手続きでテレックス査証が自動延長された外国人労働者/投資家の保証人は、同人のインドネシア到着について労働省雇用育成総局(Direktorat Jenderal Pembinaan Penempatan Tenaga Kerja dan Perluasan kesempatan Kerja)/投資調整庁に報告する義務がある。
◇査証
・2020年1月1日以降に発行され、インドネシアの入国規制が強化されたため、未使用の査証についても、同査証の有効期限が自動的に延長される。
・自動的に延長される査証の有効期間は、インドネシア政府による新型コロナウイルスの収束宣言から90日間
・上記の手続きで査証が自動延長された外国人労働者/投資家の保証人は、同人のインドネシア到着について労働省雇用育成総局(Direktorat Jenderal Pembinaan Penempatan Tenaga Kerja dan Perluasan kesempatan Kerja)/投資調整庁に報告する義務がある。
ですって。
インドネシア政府は出入国に関する制度やその運用を随時変更していて、今後も変わる可能性がめっちゃ高いです。渡航予定の方は最新情報や詳細を必ず各自でご確認くださいまぺ。
では、ごきげんよう。

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