♪ はじめてのドゥク きみとドゥク (『はじめてのチュウ』にのせて)
あ、祈祷師・呪術師のドゥクン(dukun)ではなく、果物ドゥク(duku)の話でござる。
先日友人からいただいて初めて口にしました。
ちなみに祈祷師・呪術師ドゥクンはインドネシアではメジャーな存在です。人々の暮らしに欠かせず、事あるごとに相談に行く方も多いようです。
伝統的な医療や助産を施してもらったり(呪医・助産師)、未来や運勢について占ってもらったり(霊能師・スピリチュアルカウンセラー)、亡くなった方や精霊と交信して言葉を受取ったり(霊媒師)、嫌な人に災厄をもたらすお願いをしたり(黒魔術師)・・・。
バリ島ではバリアンと呼ばれます。
在住友達Mちゃんは、その昔コス(アパート)に住んでいました。ある日泥棒に入られて、戸棚に置いてあった現金ン万円を盗まれてしまいます。周りの勧めもあって、いざドゥクンへ。
「このお香を焚くと犯人が現場に戻ってくる」と言われ、さっそく焚いたところ・・・あまりの煙の多さに、ご近所全員ぞろぞろ集まってきたそうです(爆)その中には犯人と思われる、もともと疑ってた輩もいたとか。
いや、こんな笑い話だけじゃないですけどね。
バリ人は火葬前に亡くなった方と交信して、「棺に入れてほしいもの」などを聞き出します。先日友人のお葬式に参列したのですが、家族の誰も知らない持ち物をズバズバ言い当てたそう。すげー、すげー。
さらに話はズレますが、そのお葬式で棺桶を作った職人さんは普段タトゥー屋(刺青師)ですって。仕事の幅が広いっすね。

今日は「はじめてのチュウ」が頭の中でリピートしそう・・・クリックお願いします。


余談が長くなりつつ(いつものこと)、果物ドゥクについて。
外見はこんな感じ。アップだとジャガイモっぽいかしら?実物は小粒で2~3cm程度です。
バリ島 果物ドゥク
「これってチェルリン(Celuring)かランッサット(Langsat)じゃない?」と思われた方、違いまーーす。
家人は何度も違うっつてんのに「チェルリンだ」と連呼してました。違うっちゅーねん!
こちらが、チェルリン。
バリ島 果物ドゥク
これが、ランッサット。
バリ島 果物ドゥク
写真見ても違いが全然わからないですよね?私もまったくわかりません。
ドゥクはスマトラ島南東部パレンバンでしか採れず、バリ島の市場に出回ることはほぼないそうです。先述のバドゥン市場 にも売ってないんですって。んじゃどこで買うかというと道沿いの軽トラ。旬の時期に山積みで売りに来てます。チェルリンとランッサットは市場にあります。
ほかにも3種の違いを聞いたので、一覧表にしました。

名称 大量摂取 価格(旬にローカルが購入した場合)
ドゥク 厚い 甘い 問題なし 一番高い。1kg: Rp20,000程度
チェルリン 薄い 甘酸っぱい 体熱が上がる 安い。1kg: Rp8,000程度
ランッサット 厚い 酸っぱい 体熱が上がる 不明

ドゥクの中身はこんな感じ。
ぷるるんとしたゼリーっぽい実が入っています。
食感はライチやランブータンに似ていて、味はライチにグレープフルーツを足して、全体を薄ーくした感じ。さっぱりとした甘さと、ほんの少し渋みというかエグ味があります。
バリ島 果物ドゥク
感動するほどおいしいものではないですが、食べ始めると止まらなくなります。話ながらどんどん剥いちゃって。

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