少年ジャンプに掲載されていたギャグ漫画『ピューと吹く!ジャガー』、かつての社内で流行ったなぁ・・・(遠い目)。
で、ピューと鳴らしながら売りにくるジャジャン(お菓子)の話。
バリ島では住宅地の、特にローカルが多いエリアに住んでると、朝から夜まで移動式屋台カキリマが何かしら売りにきます。
カキ(kaki)=足、リマ(lima)=五。昔は3輪の屋台を2本足の人間が引いていたため、この名前がついたそうです。今や2輪バイクが主流。となると正式にはカキウンパッ(四本足)?一輪車だったらカキティガ(三本足)?てか一輪で売りに来ないし!カキティガはラルタンという飲み物でありますね。
朝はパンのサリロティから始まり、大量の野菜を載せた八百屋が続き、ジャムゥ(漢方薬)、ハッピーバーガー(ハンバーガー)、アイスクリーム、カットフルーツ、ルジャッ(青フルーツのサラダ)、ルンピア(春巻き)、タフ(揚げ豆腐)、バッソ(肉団子スープ)、とうもろこし、サテ(焼き鳥)・・・
食べ物以外だと、おもちゃ(大人用じゃなくて子供用だZE!)、靴修理、大型バケツ、掃除用品、金物、ナイフ&包丁、ペットボトル回収、段ボール回収などなど。
ナイフ屋が門の隙間から刃を向けて売り込みにきたときはさすがに怖かったっす。
一昨年あたりからヤクルトレディが赤×白の制服を着てバイクか自転車でよく走ってます。
日本と同程度の大きな箱を載せてるので、ジョアでも買おうと呼び止めたら、庫内の9割が氷のかたまりで驚きました。間にヤクルトのパックが挟まってる感じ。南国でこんだけ暑けりゃ、ヤクルトも傷むわな。お目当てのジョアはありませんでした。

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カキリマは種類によって特有の音または声を出しながら売りにくるので、すぐわかります。たまに似た音があって混乱しますけど。
バッソ(肉団子スープ)ならお皿をスプーンで叩くチンチン音、バケツはそれを叩くボンボン音、ルジャッ(青フルーツのサラダ)はパープー音。サリロティは録音されたメロディと歌で「♪サリロッティ ロッティ サリロッティ~」、アイスクリームはメロディのみ、靴修理は声で「ソル スパトゥ」、ルンピア(春巻き)は「ピャァン ピャァン ル~ンピアン」と歌いながら。
以前 隣に1年ほど住んでいた巨漢のインドネシア人は、来る食べ物屋すべてを止めるぐらいのカキリマファンで、しょっちゅう何かの音が聞こえてました。だからデb・・・(以下省
笛つきのヤカンが沸騰したときに出るピュー音を鳴らしながらくるのは、クエプトゥ(Kue putu)屋。
これが絶滅危惧種なのか、めったに来ないんですよ。1人で広範囲をまわってるのかしら?
サヌール在住友達数人いわく「もうサヌールでは見かけない」とのこと。デンパサールで先日走ってるのを見かけました。ダルンでは時折。
バイクの後部座席に、お手製っぽい調理器具と食材を載せています。
よくみたら彼の座るスペース狭いっすねぇ。
バリ島 クエプトゥ
左側の小型ガスタンクからガス管を通って、右側の一斗缶の下に設置されてるガス台へ(てかガソリンに近くてヤバくね?) 。そうして熱せられた水蒸気が缶内に充満しています。
バリ島 クエプトゥ
ピューの正体はこれ。
一斗缶の上部に複数の小さな穴が開いていて、爪楊枝か串で閉じると音が大きく高くなる仕組みです。
バリ島 クエプトゥ
食材はこちら。
粉(小麦粉?米粉?正解は米粉。教えてくれたスレラクラブのなおさんありがとうデス)にココナッツフレークを混ぜて、パンダンの葉で香りつけされたような感じ。粒はやや大きめ。
緑の色は着色料?それとも煮出した葉っぱから?
バリ島 クエプトゥ
オーダーを受けてから作りはじめます。
親指大の太さで長さ3㎝程度の筒に緑の粉をゆすりながら手早く入れ(空気が入らないように?)、間にグラメラ(椰子砂糖)を少量くわえ、また緑の粉を追加。
そして例の一斗缶の上で、上下ひっくりかえして30秒~1分ぐらい蒸し焼きにします。
筒から押し出して、ココナッツフレークをかけたら、出来上がり。
バリ島 クエプトゥ
バリ島 クエプトゥ
値段は1個Rp500(1円=Rp107として約4.5円)・・・かな。
「Rp5,000(約46円)ちょーだい」と言ったら11個入ってました。お隣さん(巨漢じゃないほう)はRp10,000(約93円)分で22個、斜めお向かいさんはRp3,000(約28円)で6個でした。
口に入れた途端、ココナッツの味と香りが広がります。食感はややふんわり。甘すぎず、ココナッツフレークの塩気も少しして、食べやすくておいしいです。
ピュー音を聞いたら呼び止めてお試しを。

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