クロボカン在住友達ゆいちゃんから「すんげーうまいんすよ。私の中ではバリで1番!ローカルにもめっちゃ人気ですから!」と推しに推されたバビグリン屋が、クロボカンとデンパサールを結ぶマルボロ通りの「サリクンバル99」。
バビグリンとは、バビ=豚、グリン=巨大な棒を刺してグルグル回す、という意味で、バリ島の代表料理の1つ。発祥地はギャニャール県。地域によって味が異なり、ウブドではピーナッツが加えられたり、シンガラジャではラワールと呼ばれるココナッツ和えに豚の血が使われるんだとか。観光客にはウブドのイブオカが有名ですね。
ちなみに、普通の竹串を刺した場合はグリンじゃなくてリリッと呼ばれます。サテリリッとか。
イスラム教徒は豚が禁忌で食べられないため、客層はヒンドゥ教徒のバリ人が中心。
いつだか伝統楽器ガムランの先生と世界各国の料理について話したところ、「ヨーロッパはほぼ全部行った。北米や南米も。イタリアや日本料理はおいしかった。でも私はバリ人だから、やっぱりバビグリンが一番おいしい」と胸を張って言われました。・・・外国行かなくていいじゃん。いや、お仕事ですからね。
サリクンバル99はこの看板が目印。
豚ちゃんが串に刺さってるイメージがよく伝わります。てか、まんまやん。
あまり大きくないので見落とさないように。
外観はこんな感じ。
先進国の建築法を完全に無視した簡易かつオープンな造りです。屋根はトタン板だし。
でも店内は明るく(いかんせんオープンだから)、清潔で、風通しがよく(だからオープンだって)、家具もキレイめです。
平日の午後2時近くだったのに、お客さんが絶えず入っては出て行ってました。人気店ですなぁ。
ショーケースには、豚の皮からお肉、ソーセージ、ベーコン、野菜までおかずがてんこもり。
頼むと、店員のお姉さんが盛り付けてくれます。
自分で部位を指定することも可能。
ショーケース脇には値段表が貼ってあります。明朗会計!
やぶれちゃってるけどな。
上から(1円=Rp102で計算。以下同レート)
- ナシブンクス(ご飯とおかずの持ち帰り):Rp12,000(約117円)
- ナシチャンプル(ご飯とおかずの乗っけ盛り):Rp15,000(約147円)
- ナシチャンプルスペシャル(乗っけ盛り特別版):Rp25,000(約245円)
- ナシピサー(ご飯とおかず別盛り):Rp35,000(約343円)
持ち帰り以外は豚のスープ付きです。
この日は近くの「デンポバグナン」というホームセンターに3時間強いたため、すでに疲れてお腹ペコペコ。あれこれ選ぶ気力がなく、普通のナシチャンプルをオーダーしました。
すぐに席まで持ってきてくれます。
あれ?緑の野菜が載ってるぅぅ。一般的にバリ料理は全部茶色ですけど何か?的なモノが多いんですよ。
ひと口食べて・・・うんめーー!!!お腹空いてる点を考慮しても、ここの飛びぬけて美味しいわ。いやはや、驚き。
さいたお肉は柔らかくてジューシー、皮はパリッパリ、ベーコンもカリサク、サテ(串)は噛みごたえがあるものの旨みがグッと詰まってます。全体やや辛めですが、火を噴くほどではなく、ちゃんと素材の味が生きています。スープも豚骨でダシがしっかり取れてまっせ。こりゃ人に勧めたくなるわ。
豚のおせんべい。
これまたほどよい塩加減で、サクサク。うんまーーーい!
1袋Rp5,000(約49円)もしますけど。家人が気に入って大人買いしました。えへん。あ、さすがに全部じゃないっすよ。一度に買っても湿気るしw
今まで、私の中でバビグリンの1位はチャングーにある「メンアグス」でした。
バリ料理らしく、全体ブラウンカラーです。
お肉自体はメンアグスのほうが柔らかいかなぁ。
でもバラエティに富んだおかずと味付けの良さは「サリクンバル99」のほうがポイント高し(当社比)。
いろいろ食べ歩いて、自分の好みを探すのが良いかもしれませんね。
紹介してくれたゆいちゃん、ありがとう。
- 店名
- Warung Babi Guling SARI KEMAR 99(ワルンバビグリン サリクンバル99)
- 料理ジャンル
- インドネシア料理(バリ島)
- 税金・サービス
- なし
- カード
- 不可
- 所在地
- Jl.Marlboro No. 99 Kerobokan Kelod Bali
- 電話番号
- +62-361-8476021(海外から)
0361-8476021(バリ島内) - 店休日
- 未確認
- 営業時間
- 午前6時半~午後10時
- 行き方
- 1.ラヤクロボカン通りを右折し、刑務所のあるグヌンタンクバンプラフ通りに入り、直進するとマルボロ通りに名称が変わるので、その信号を越えた左側。
- 2.イマンボンジョール通りを左折し、マルボロ通りに入り、直進した右側。