ヌガラ語でピサンゴレンは・・・?

雑記・その他

立て続けに、語学関連の話。
昨日 “ローカル同士が使うインドネシア口語” について書きましたが、実はバリ島でローカル同士のインドネシア語をバリバリ聞くのは難しいです。なぜかっつーと、学校や職場など公共施設では公用語のインドネシア語を使うものの、普段はバリ人同士だとバリ語、ジャワ人同士はジャワ語、バンドゥン同士はスンダ語など、それぞれの島の言葉を話すからです。
「誰に対してもバリ語で通す!ここはバリだから!オレ、バリ人だから!!」ってな輩もいますし。
公用語と各島の言葉がどのぐらい違うかというと、モノによってまったく異なります。
たとえば

  • 日本語:大丈夫。問題ない
  • インドネシア語:Tidak apa apa(ティダアパアパ)
  • インドネシア口語:Ga pa pa(ガパパ)
  • バリ語(丁寧語/目上やカースト上位者へ):Ten napi napi(テゥンナピナピ)
  • バリ語(普通語/友人知人やカーストが同じ):Sing ken ken(シンケンケン)
  • ジャワ語:Ora opo opo(オラオポオポ)
  • ジャワ口語:Ra po po(ラポポ)←なおさんによる情報提供。ありがとうございます♪
  • スンダ語:Teuna naon(テナナオン)

という具合に。
最後に畳語(重複)を持ってくるあたり、似てるっちゃー似てるけど、違うっちゃーかなり違いますよね。

バリ語について「へー」と思った方はクリックお願いします。


バリ語は

  • バハサハルス(上位語)
  • バハサビアサ(普通語)
  • バハサカサール(低位語)

の3種類あり、相手のカースト(身分)や尊敬度(目上かなど)よって使い分けるそうです。
さらに、バリ州にはカブパテンと呼ばれる以下の9つの県と市があり、

  • バドゥン県(クタやヌサドゥアなど)
  • バンリ県(キンタマーニ高原など)
  • ブレレン県(シンガラジャやロビナなど)
  • デンパサール市(デンパサールとサヌール)
  • ギャニャール県(ウブドやスカワティなど)
  • ジュンブラナ県(ヌガラなど)
  • カランガッサム県(チャンディダサやシドゥメンなど)
  • クルンクン県(クルンクンやぺニダ島など)
  • タバナン県(ジャティルイやパチュンなど)

それぞれに方言があります。
王族がいるウブドや、サヌール周辺は、身分による言葉の区分けがしっかりしています。みなさん、美しいバリ語をお話しになり、失礼な言葉をしゃべると露骨に嫌な顔されます。
逆にシンガラジャは上位語を話せる人が少なく、汚い言葉を平気で使うため「犬のようにしゃべる」と言われています。犬、しゃべらないけどな。かわいいし。
ヌガラは隣のジャワ島からの文化が色濃く、独自の変化をとげたようで、他県とは違う言葉も複数あるんだとか。そもそもヌガラの方はヌガラを「ヌガロワ」と発音するそうです。他県の人はたいてい「ヌガラ」と呼びます。
先日、家人がインターネットで “ヌガラ語変換一覧表” なるものを見ていました。ネット上にいろんなものがあるんですねw
そこには「ピサンゴレン(揚げバナナ/バナナのフリッター)をルンダン(肉の煮込み料理)と呼ぶ」と書かれていたそうな。うっそぉぉーーー?!
私の疑いの言葉を受けて、家人がヌガラ出身の友達に確認したところ、やっぱりそうだと。mjdsk?マジデスカ??私が騙されてるのか、家人ごと騙されてるのか、はたまた本当なのか・・・。気になるところです。ピサンゴレンとルンダン、まったく別物だけどねぇ。

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