「見る人の心を揺さぶる写真」を、学ぶ

日本滞在(一時帰国・国内観光)

先日、写真家・三井昌志さんの「インド旅帰国報告会」と「写真教室・ステップアップ編」に参加しました。
三井さんはアジアを中心に旅を続け、たびそら旅空日記でその様子を綴っています。
人々の飾らない日常と笑顔を撮るのが得意で、子供たちのこぼれんばかりの笑顔、女性の凛とした佇まい、男性の逞しい筋肉と汗など、見た瞬間に息を飲むような魅力的なポートレートをたくさん撮られています。そのへんにいるオッサンでさえ、無駄に渋カッコいい!実際はそこまでイケてるオッサンじゃないだろうと想像しつつ・・・写真が切り取る一瞬って素晴らしいですね。三井さんの目の付けどころとカメラの腕で、相手の内面に潜んでるエネルギーまでも写し出してしまうんでしょう。
以前からブログやまぐまぐ(メルマガ)を拝見して「素敵な写真だなぁ」とうっとりしていたのですが、「引きこもりニート歴10年の僕でも、旅で自分を変えることができるでしょうか?」というQ&Aを読んで、ものすっごぉぉーーーく共感し、さらにファンになりました。
そう、そう!そうなのよ!まさにコレ!!今読み返しても胸を打つ回答でござる。
今日はあてくしが撮った数少ない人物写真を、いつもより大きなサイズで世間に(恥を)さらしてみたいと思います。全7枚です。
【祈る女性】
バリ島 【祈る女性】

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あてくしはステチな写真を見るのが好きなだけで、カメラは超がつくほどド素人。
有名ブロガーで文筆家のAnother Days穴澤さん宅で、ワンコの大福たちを撮ったときのひどさと言ったら。一体何をどう撮りたかったんでしょう?
穴澤さんにアドバイスいただいて、その後キヤノンのミラーレス一眼カメラEOS M2を購入。が、ほとんど使ってまぺん。コンパクトデジタルカメラに比べて重いし、起動が遅いし、レンズ交換しなきゃいけないし、盗られたらイヤだし(本体はともかくデータは返して!)。
いろいろ言い訳を並べてみたものの、
Whatever is worth doing at all, is worth doing well.
やる価値のあることは、どんなことであれ、うまくやる価値がある

といつも思っているので、今回重い腰をあげて渋々、いや、嬉々として参加しました。
本当は5月の「写真教室・初級編」に参加したかったのですが、渡航中かつ月末作業もあってどうにもこうにも調整がつかず。
で、7月の「ステップアップ編」へ。元のステップがないのにアップなんぞできるわけないですわ。専門用語が出てくるたびに遠い目をして眺めてました。ぬーん。
とはいえ、画像付で丁寧に説明してくださり、一部を除いてちゃんと理解できましたよ。構図・光・表情など、いくつかの要件を事前に頭の中で組み立ててカメラを構えること。何より「自分が伝えたいと思うものを主観的に撮ることが大切」だと。
意外だったのは、「レタッチ(画像加工)もあり」と考えられていたところ。色修正やトリミングは禁じ手ではないとおっしゃってました。
三井さんオススメの写真編集ソフトはAdobe社Lightroomだそうです。
うひょーーー。それならあてくし得意ぃぃぃ♪ Lightroomは持っていませんが、PhotoshopとFireworksならあります。ガンガン切り取って、好みの色を変えて、背景をボカしちゃうもんねーだ。
【壁とドアの間で】
バリ島 【壁とドアの間で】
元画像は左側がリビングスペースになってました。不要な部分を切り取って横長を縦長に。さらに背景を適度にボカして少女を強調。あれ?手前にあるはずのドアがボケて遠近感が・・・。
【バリ島に舞い降りた赤鬼】
バリ島 【舞い降りた赤鬼】
ウブドで開催された「ジャパンフェスティバル」にて、赤鬼を演じたコンテンポラリーダンサーの森山さん。ガムランとの共演を入れたかったのですが、中途半端な構図だったので思い切って奏者は削除しました。
上記2点の写真は三井さんから講評でいただいたアドバイスを基に加工しました。
【本番前にガブリ】
バリ島 【本番前にガブリ】
これ、さすがにご本人的にNGかしら?あてくしの舞踊先生イブスカール(ニ ワヤン スカリアニさん)。奉納舞踊チャロナラン直前の迫力ある食事風景です。逆光に近い光だったので、顔の明るさを上げて背景をぼかしました。
【着付けし合う踊り子たち】
バリ島 【着付けし合う踊り子たち】
とあるヴィラの創立記念パーティで若い踊り子たちの控室の様子。本番はヴィラ客優先(当たり前)で、お豆扱いの私はほとんど撮れませんでした。
この写真は周囲に余計なものがたくさん写り込んでいたため、ここだけ切り抜き、さらに背景をぼかしました。
【夕陽と椰子の木と】
バリ島 【夕陽と椰子の木と】
クタビーチの夕陽です。もはや元がわからないぐらい色加工しました。人物はほぼシルエットに。
【サーファーが奏でる鎮魂歌】
バリ島 【サーファーが奏でる鎮魂歌】
2012年にテロ慰霊祭の一環として行われた、クタビーチでの大人数サーフィン。通常サーフィンは1波につき1人しか乗れませんが、この日はみんなで海に入り、沖で祈祷したあと、一斉にテイクオフしました。
全体の傾きを直して、グレースケール(モノクロ)に加工しています。
写真をあれこれイヂって思ったことは、「元画像がある程度良くないと修正に限界がある」という当たり前の結論です。特に一枚目の【祈る女性】はピンが甘く、いくらシャープにしてもボケます。あくまで修正は修正ですね。
やっぱりちゃんと撮らないとなぁ。
一眼レフカメラを上手に使いこなしたい方は専門誌を読んだり、メーカー主催のレッスンに通われると良いと思います。
「人物写真に魂を込めたい」「その人の輝く1枚を押さえたい」という方は三井さんの写真教室をおすすめします。不定期だけども。

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