北部シンガラジャの名物料理、SIOBAK「KHE-LOK」

ローカル飯(ワルン・カキリマ)

バリ島北部にあるブレレン県Singaraja。
読み方はシガラジャかシガラジャか・・・ガイドブックの表記はたいていシガラジャで統一されています。それだと迎え盆のGalunganはガルガンではなくガルガン、送り盆のKuninganはクニガンではなくクニガンになるはず。むむむ。
インドネシア語の「ng」は「ガ」と読みます。
これ、日本語では鼻濁音(びだくおん)と言うんですって。鼻に抜ける音。たとえば「小学校(ショウッコウ)」や「日本語(ニホン)」を読むとき、ガ行はガやゴに近い発音になります。東日本で使う方が多く、特に東北出身の方が得意な発音のようです。フランス語も似た音が多いですよね。
Singa(シンガ)=ライオン、Raja(ラジャ)=王様、という意味です。
ライオンキング地区。しーんぱーいないさぁー♪ いや、いろいろ心配ですけど。新国際空港ができるできると言われながら、まったく作られる気配がないですし、場所すら決まってない様子。現在 唯一の国際空港ングラライは滑走路が1本しかなく、これ以上の離発着は無理だとか。どうなることやら。
同じライオンが入ってるシンガポールをシガと読むなら、やっぱりシガラジャのほうが原語に近い気がします。しますったらしますッ。
まぁ外国語の日本語表記はどれが正しいかなんて一概に言えないですけど。

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で、シンガラジャの名物料理「シオバッ」について。
ガツスブロトバイパス沿いは北部出身者が多いのか、あちこちでシオバッの看板を見かけます。
北部出身の家人はいわく「KHE-LOK(ケロッ)というお店が特におすすめ。本店はシンガラジャシティのベモステーション近くにある。昔から行列ができるほどおいしい」と。ケロッは店主の名前で、中華系バリ人男性だそうです。
デンパサール支店でどこまで味が再現されているか謎ですが、お昼や夕方に混んでることが多いのでそれなりかと。いっちょ行ってみますか!
バリ島 シオバッ
あぁ、この写真を見るとバイパスが4車線の一方通行に見えますよね?単に一番手前の方が逆走してるだけです。信号が変わったら従走のバイクや車や大型トラックがバンバン来ます。
看板のアップ。
シオバッのお店はほぼ100%の確率でシンガラジャと併記されています。そんなにアピールしたいのか?
バリ島 シオバッ
店内はこんな感じ。わりと広くて小奇麗です。
午後3時近かったのでガラガラでした。
バリ島 シオバッ
入店早々、ローカル客だらけのお店にありがちな、愛想のない応対をされました。
店員のお姉さん、メニューを持ってくる気配がなく、ちょっと遠くに立ったまま、一言「シオバッ?(を頼む?)」って。えぇ、頼みますよ。それが目的で来ましたから。
さらに「肉なに?(を頼む?)」と。えーっ?お肉選べるの?豚肉とか鶏肉とかあるのかしら?とりあえず「何があるの?」と聞いてみたところ、返ってきた答えが・・・見事にわかりませんでした(笑) 肉の種類(牛・豚・鶏等)ではなく、たぶん部位名(脳・心臓・胸肉等)でもなく、バリ語の調理名(Celeng Oret=揚げ豚とか)を列挙したんじゃないかと。何を言ってるのかちんぷんかんぷん。
どうせ聞き返したところで、外国人に慣れていない人は別の言い方に変えることなく、同じ言葉を繰り返すので(もしや聞こえてないと思ってる?)、ここは逃げの一手で「チャンプル(まぜて)」と答えておきました。えへん。
待ってる間、おせんべいをつまみます。
選んだのはウンピンマニス。ウンピン(メリンジョ)はグネツム科の植物で、「生命の樹」と呼ばれ、日本でもその高い栄養価に注目が集まっているそうです。香ばしさの中にやや苦みがあるのが特徴。すりつぶして揚げて、椰子砂糖でほーんのり甘みを付けたのがマニス。さらにこれは少し唐辛子が足してあり、苦み・甘み・辛みがほどよく絡みあってます。食べ始めると止まらないです。うめぇーーー。
バリ島 シオバッ
そうこうしてるうちに、シオバッがきました。
豚肉盛り合わせでした。部位わからん。
一番奥の揚げせんは豚の脂身、左の白いものは甘酢きゅうり。
バリ島 シオバッ
お肉自体は臭みがほとんどなく、柔らかくておいしいです。丁寧に調理されてます。
ただ、何、このタレ?色のわりにあまり味がないような。ケチャップアシン(しょうゆ)やケチャップマニス(甘口しょうゆ)が入ってるものの利いてるわけではなく、かすかなサンバル(唐辛子ペースト)の味はわかりましたが、全体パンチに欠けると言うか。いうなれば、酢を飛ばして甘みをつけない酢豚のタレを薄めて使ってる感じ。こういうもの?
シオバッ、ご飯、オレンジジュース、おせんべい1袋で、合計Rp51,000(1円=Rp106として約480円)でした。特に安くもなく。
また食べたいかといえば「別にいいや」とあてくしは思う1品です。ウンピンマニスのほうが断然おいしいぞ。
ちなみに、ブレレン県にはほかにも独自の料理がいくつかあるそうです。ブラヤというご飯系のものとか。
カランガッサム県はグラアッサムというスープ、クルンクン県にはスロボタンという空芯菜やモヤシを使った野菜、ギャニャール県はブタの丸焼きバビグリンの発祥地ですしね。今やどこでも食べられますが。
どこでもといえば、夜になるといたるところで売られているナシジンゴは20年ぐらい前デンパサールのバドゥン市場近くの1店舗でしか買えなかったそうです。夜8時ぐらいから販売し、わざわざ遠方から買いに来る人までいたんですって。
たまにはバリ島の地方料理を食べ歩きしてみるのも楽しいかもしれませんね。

店名
KHE-LOK(ケ ロッ)
URL
なし
料理ジャンル
インドネシア料理(バリ料理)
税金・サービス
なし
カード
不可
所在地
Jl.Gatot Subroto Timur No.256 Denpasar Bali
電話番号
未確認
店休日
未確認
営業時間
未確認
駐車輪場
車:複数台あり、バイク:同(ともに店頭)
行き方
1.クロボカン方面からガツスブロトバイパスを道なりにしばらく進み、2つめのマクドナルドとケンタッキーのある交差点を過ぎた左側。
2.サヌール方面からガツスブロトバイパスを道なりに進み、マクドナルドとケンタッキーのある交差点の信号でUターンした左側。

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