燃えてる!火事だ!消防は113番

バリ島の近況バリ島全体

バリ州内 緊急連絡先

バリ島で万一の際の緊急連絡先は下記です。
警察と救急は日本と同じ番号。消防のみ追加で覚えればOKです。
インドネシア現地SIMなら携帯電話からかけられます。日本SIMの場合は近隣住民に依頼しましょう。

  • 警察:110番(市外局番なし/事由により有料)
  • 救急:119番(市外局番なし/有料)
  • 消防:113番(市外局番なし/さすがに無料)

・在デンパサール日本国総領事館:安全の手引き

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近所で火事

顛末

先日うちの通りで火事がありましたの。
我が家は車がギリギリ交互通行できるJalan(道/通り)を入った、車1台がかろうじて通れるGang buntu(行き止まりの路地)にあります。

午前10時頃ヘアサロンへ行こうと門を開けると、Jl.寄りのGg出口付近で男性数人が大声で騒いでいました。喧嘩?
子供たちがダダーッと走って来たので事情を聞いてみると「火事だよ!No.2(2軒目)が燃えてる!」と。えええーーー?!
No.2は伝統工芸品を作る工場にコス(アパート)併設。あれ?門は施錠されてたはず。さっき犬の散歩で見たもの。いれば門が開いてて会釈しますから。
その子いわく「誰もいない。なんで火が出たかわからない。ガス漏れか電気のショートじゃないか」と。

近隣住民は車やバイクを次々と奥(うちのほう)へと移動
さらに各々の家から商品や家財道具を持ち出す方まで。
住民ほぼ全員出てきました。わらわらわらわら。

すぐさま大きな黒煙がモクモクとあがりました。
施錠されているため塀越しにホースやバケツで消火活動。でも消える気配がありません。そりゃそうよね、塀越しじゃ火元が見えないもの。
男性が4人がかりで門の鉄扉をガンガンドカドカと蹴破り、中へ突入。ひょえーーー蹴ると壊れて開くんだ?!
男衆は水道水と田んぼの灌漑から水を汲んでバケツリレーで放水していきます。家人も参加。さすがゴトン・ロヨン(相互扶助)!
火の勢いが強く、なかなか奥へ入れません。ときおり小さな爆発音。工芸品の塗料とか燃えそう。
火元の確認もかねてか、各部屋のドアもガンガン蹴って開けていきます。すげーな、本気で蹴るとぜんぶ開くんだな。

家人に「消防車呼んで!」と日本語で言われましたが…
え?番号わからんよ。外国人のあてくしに言うなよ。つながってもインドネシア語で説明できないよ。
すでに誰かが113番へ通報していたようで、「消防に電話したけどまだ来ない!」と。

男性陣は放水や消火の障害になる家具を出したりと懸命に手伝ってます。
女性陣の多くは終始スマホで撮影。ときおり爆発音を聞いて「きゃーっ!」と悲鳴…おいおい、何してんの?
子供たちは駆け回り、煙を吸って咳きこんで、大人たちに怒られてました。

およそ20分後に、サイレンを鳴らしながら消防車が6台到着しました。
ただね、消防車の車体(横幅)がデカくてGgに入れないんですよ、1台も。
Jl.に縦列駐車した状態で、ホースを伸ばして次々と放水していきます。これがまたすごい勢い!家庭用ホースとは比べ物になりません。ブワーーッ!ズワーーーッ!!
たぶんJl.は完全通行止め。ただでさえギリギリ交互通行の道幅ですから。周辺は大混雑だったでしょう。

隣家の屋根にも一部引火して、最初の騒ぎから丸1時間で鎮火しました。
Ggには住民全員、プラス近隣の方々、地主さんとその家族、プチャラン(自警団)、警察、消防団などなど、総勢100人以上が集結。
みなさん、最後までしっかり見届けたようです。大半が何をするでもなく、仕事投げ出して、道に座って。
あてくしは途中で帰ったのですが、最後まで見守るのが礼儀だったのでしょうか?中座は失礼?家人が手伝ってたからまぁいいや。

その後、規制線が張られて、警察の鑑識班による現場検証。
翌々日オーナーと立ち話したところ、ガスコンロの火の消し忘れが原因とのことでした。あちゃー。
置いてあった伝統工芸すべてとバイク3台が全焼。建物は屋根と壁が残り、水浸しになったベッドなどは道に干してました。連日片付け。ゴミの山。
死者や怪我人が出なかったのが不幸中の幸いだと思います。

火災の原因

今回の火元はガスコンロの消し忘れという致命的な理由でしたが、ほかにもインドネシアあるあるはこちら。

  • タバコ:不始末
  • ガス漏れ:タンク交換時のホース接触不良など
  • 電気機器:劣化、電源プラグのホコリ、ネズミがかじって漏電など
  • たき火:ゴミの焼却、野焼き、山での暖など
  • ゴミ:主にゴミ集積所にて。リチウム電池・スプレー缶、生ごみ、紙ごみ、ペットの糞尿など

教訓

身近な火事を目撃したことで、いくつか勉強になりました。

  • 命あってこそ!物は諦める(火の回りが早いと取りに戻るのは危険すぎる)
  • バイクは門の近くに置くと出しやすい(盗られやすいけども)
  • 車はあきらめる(鍵がないand運転できる人がいないと出せない)
  • 現金は持ち歩くか耐火金庫へ(直置きやタンス預金は間違いなく燃えるぞ)
  • 犬猫を屋内やゲージに入れておくと焼死する可能性がある。庭なら逃げられる(でも日本の猫は室内飼い推奨)

火事は突然発生します。気を付けていても防ぎようがないときもあります。
が、対策できることもあります。タバコは確実に消すとか、ガスを使う際は窓を開けるとか火のそばを離れないとか、風が強い日にたき火をしないとか(そもそも燃やすな)。
万一の際は協力してもらえるよう近隣とそれなりに仲良くしておくことも大事かと。お互いさまですからね。

では、ごきげんよう。

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