【’20.4月下旬】コロナによる帰省禁止措置とその影響

インドネシア全体

新型コロナウイルス(COVID-19)に関連して、先週「インドネシア国内」で大きな動きがありましたの。
ご存じの方も多いと思いますが、国内最大宗派であるイスラム教の断食月(ラマダン)から断食明け大祭(レバラン)の間「帰省禁止措置に伴う国内移動制限」が発出されました。
ニュースサイトや在インドネシア日本国大使館在デンパサール日本国総領事館からのお知らせなどをもとに詳しくみていきますね。
いつものことながら、あてくしが取材したわけじゃないので(むしろ近所しか行ってない)、実情はわかりかねますし、エリアによって差があるかもしれません。また、すべての情報を網羅しているわけではありません。日々刻々と変化していますので、最新版や詳細は必ず各自でご確認ください。
バリ島のコロナウイルス第2弾はこのあと!
すぐ…かどうかはわかりませんけども。書く書く詐欺かっっっ。

帰省禁止措置、大統領発表

4/21(火)ジョコウィドド大統領は「コロナウイルスの蔓延を防ぐためにインドネシア国民の帰省を禁止する」と発表しました。
これまでインドネシア政府は、公務員(官公庁・学校関係者など)、国営企業職員、軍・警察官の帰省を禁止し、それ以外の国民には自粛を呼びかけていました。
しかし、運輸省が事前に実施した調査によると、ラマダンやレバランに帰宅しないと答えた人は68%、帰宅すると答えた人が24%、すでに帰宅は7%、その他1%でした。
この結果に基づいて会議を行い、大統領は「帰省希望者が多く、感染拡大の危険を冒さないため」に全国民を対象にした厳格な措置に踏み切りました。
・BaliPost(インドネシア語):PRESIDEN LARANG MASYARAKAT MUDIK(大統領、国民の帰省を禁止)

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措置の内容

◆対象エリアと期間

大統領発表をうけ、同日ルフット調整相(海事・投資担当)はラマダン開始の4/24(金)午前0時から「帰省禁止措置に伴う国内移動を制限する」と発表しました。
5/7(水)以降は罰則も科されます。違反した場合は最長1年の禁固刑・最大1億ルピア(1円=Rp140として約71万円)の罰金ですって。
・NNA ASIA:コロナで全国民に帰省禁止、違反者に罰則も
ただし、制限エリアはジャカルタ首都特別州を含む「大規模な社会的制限(PSBB/Pembatasan Sosial Berskala Besar)」実施地域と、「レッドゾーン(感染が確認されて脆弱性の高い人口集団がいる場所)」が発動されている地区の出入口です。
×:PSBBの首都圏から地方へ、また地方から首都圏への移動
×:レッドゾーンから外へ、また外からレッドゾーンへ
○:首都圏内の移動(鉄道や交通機関の利用もOK)
○:PSBBエリア外同士の移動
現時点でPSBBが発動されている地域と期間は下記の通りです(たぶん)。
状況により追加・延長される可能性があります。
・4/10(金)~6/4(木):ジャカルタ首都特別州 ※5/19に再延長
・4/15(水)~5/26(火):西ジャワ州(ボゴール県・市、デポック市、ブカシ県・市) ※5/12に再延長
・4/17(金)~30(木):スマトラ島リアウ州プカンバル市
・4/18(土)~5/31(日):西ジャワバンテン州(タンゲラン県、タンゲラン市、南タンゲラン市) ※5/15に再延長
・4/22(水)~5/19(火):西ジャワ州バンドン市(チマヒ市、バンドン県、西バンドン県、スメダン県) ※5/5に延長
・4/22(水)~5/5(火):西スマトラ州全域
・4/23(木)~:中部ジャワ州テガル市
・4/24(金)~:南スラウェシ州マカッサル市
・在インドネシア日本国大使館:お知らせ一覧
※5/12時点で4州72地区で実施中。
・BaliPost:Soal PSBB, Ini Kata Presiden Jokowi(PSBBについて、ジョコウィ大統領)

バリ州はPSBB対象外エリアです。
詳しくはバリ州の影響に記載します。

◆交通機関の適用範囲

ルフット調整相は「公共交通機関である陸上・鉄道・海上・航空の運行と使用を禁止する」と発表しました。
詳細は在インドネシア日本国大使館から届いたメールがわかりやすいのですが、現時点で公式サイトに未掲載です。ニュースサイトの内容もあわせて、かいつまんで書きます。
◇陸上交通
・NG:公共交通(バス・乗用車)、私有の乗用車・バス・バイク等
・OK:政府公用車、消防車・救急車、物資輸送、物流車両等
◇鉄道交通
・NG:都市間を結ぶ中長距離鉄道(運休)
・OK:物資輸送用車両、首都圏内はPSBBに従い限定運行
※バリ州に電車走ってないけどNE!
◇海上交通
・NG:旅客船舶の運航(運休)
・OK:限定された地域の定期便等
◇航空交通
・NG:インドネシア国民の国内移動
・OK:政府要人や外国賓客の移動、大使館・総領事館等の活動、インドネシア人および外国人の帰国のための特別フライトの運航、貨物便の運航、その他の運輸省航空総局長が許可する活動
インドネシア-日本間の移動は口述…しても聞こえないので、後述します。

バリ州の影響

◆PSBB対象外・一部レッドゾーン

繰り返しになりますが、現時点でバリ州は「大規模社会制限(PSBB)」は発令されていませんし、実施の予定もありません。
バリ州のCOVID-19タスクフォース担当は「現在の感染源が国外から帰国したバリ市民であることをふまえると、PSBBの実施が答えではない」と再度 見解を発表しています。
・BaliPost:KASUS “IMPORTED CASE” DI BALI CAPAI 82 PERSEN, PSBB BUKAN JAWABANNYA(バリ島の輸入事例は82%、PSBBは答えではない)
ただし、レッドゾーンに該当するエリアは、デンパサール市・バドゥン県・タバナン県の一部に発生しています。治癒者が増加すれば指定は解除されます。
・BaliPost:INI, 2 KELURAHAN YANG JADI ZONA MERAH BARU DI DENPASAR SEIRING BERTAMBAHNYA KASUS COVID-19(陽性増加に伴い、2つのケルラハンがデンパサールの新しいレッドゾーン)
・BaliPost:PASIEN POSITIF COVID-19 DI BADUNG BERTAMBAH, DESA INI MASUK ZONA MERAH(バドゥンの陽性患者が増加、この村はレッドゾーン)
・BaliPost:KERAMBITAN DISEBUT MASUK ZONA MERAH COVID-19, INI KATA PERBEKEL(クランビタンはレッドゾーンと呼ばれる)
バリ州の症例分布データは「Peta Penyebaran COVID-19(コロナウイルスマップ)」で確認できますが、レッドゾーンの一覧はないようです。誰か作れくださいませ。
詳しくは各県のサイトでご確認ください。
・デンパサール市:Safe City Kota Denpasar
・バドゥン県:Kabupaten Badung

◆州間の移動

◇バリ州の基本姿勢
中央政府に従い、バリ州も「大規模な社会的制限(PSBB)」実施地域と「レッド・ゾーン」が発令されているエリアの出入口にのみ適用し、その他の州間移動は規制しません
たとえばバリ州と同様に、PSBB未発令の東ジャワやロンボクなどは移動手段がある限り、規制の対象外=往来可になります。
PSBB発令中のジャカルタやバンドンなどは往来できず、留まるよう促されます。
・BaliPost:LARANGAN MUDIK TAK BERLAKU MENYELURUH, INI KRITERIANYA(帰郷禁止の基準はこちら。全体には適用されない)
ただし、PSBBエリアでも公務のほか、消防車・救急車、物資輸送、物流車両などの移動は可能です。たとえばジャカルタからマスクの納品などは問題なく行われます。
◇バリ入島時の規制強化
バリ州には空と海の併せて4つの入口があります。ングラライ空港、ギリマヌク港、パダンバイ港、ベノア港です。
港湾の制限ポリシーが強化されました。
・BaliPost:TEGAKKAN PERMENHUB SOAL MUDIK, PINTU KELUAR-MASUK BALI DIJAGA KETAT(バリ島の出入り口を厳しく守る)
・BaliPost:GEGARA COVID-19, SASARAN OPERASI KETUPAT BEDA(COVID-19をターゲットにしたクトゥパッ作戦)
・BaliPost:DISEBUT ADA KECENDERUNGAN EKSODUS KE BALI, INI YANG DILAKUKAN CEGAH COVID-19(バリへの脱出傾向があり、これがCOVID-19を妨げになる)
入域検査および警備はインドネシア全土で「クトゥパッ作戦」と名付けられ、4/24(金)~5/31(日)まで続きます。具体的には下記のようです(たぶん)。
・KTP(Kartu Tanda Penduduk/住民登録証)チェック → PSBBエリアの住民は往来禁止
・体温チェック → 高熱(何度?)の場合、簡易な綿棒またはラピッドテスト(迅速抗原検査)→陽性の場合、他島民は往来禁止
 ┗ バリKTPの場合、ラピッドテストが陽性なら、病院でスワブ検査(鼻咽頭)を実施→さらに陽性の場合、隔離や入院
・マスクの配布
・帰省中止の依頼
など。
他島出身者でもPSBBエリアではなく、バリのKTPを持っていれば、往来は可能です。
該当者以外は緊急時を除き、元の場所へ戻るよう促されます。ただ、ニュースを読む限り、PSBBエリア外からの入島制限は要請のみで強制ではないようです。
こちらではこれ以上の情報は提供できませんので、必要な方は関係各所にご確認ください。

◆交通規制の開始状況

バリ州内での交通規制と開始日の状況をニュースサイトからピックアップします。2日目以降は記事になっていないので確認できませんでした。
◇陸上交通
1)バス
デンパサール市ウブンとバドゥン県メングウィの各バスターミナルからの、州間・都市間を結ぶシャトルバスは4/24(金)時点でまだ運行しています。ただし、PSBBエリア以外の発着のみです。
デンパサール市交通局長によると「バリに仕事がなく、家に帰りたい人たちを理解している。過大にならないように監督を強化する必要がある」と説明してます。バス利用者の特性を理解したうえでの温情…ですかね?
・BaliPost:LARANGAN MUDIK, DISHUB PERKETAT PENGAWASAN PINTU MASUK DENPASAR(交通機関の帰宅禁止、デンパサール入口の規制強化)
2)3つの検問所
「クトゥパッ作戦」に沿って、デンパサール-ギリマヌク道路では警察により3つの検問所が設置されました。ジュンブラナ県のパンガヤンガン、ヌガラターミナル、ギリマヌクターミナルです。行き来するための自家用二輪車と四輪車が検査対象です。
・BaliPost:LARANGAN MUDIK DITERAPKAN, TIGA POSKO DIDIRIKAN DARI PEKUTATAN HINGGA NEGARA(帰国禁止が実施され、3つの検問所を設置)
・BaliPost:HARI PERTAMA LARANGAN MUDIK BERLAKU, RATUSAN PEMUDIK DIPULANGKAN(禁止の初日、何百人ものが返還)
◇海上交通
1)ギリマヌク港
ジュンブラナ県にあるギリマヌク港は閉鎖されていません。
ジャワ島からの物資輸送、物流車両等の重要拠点となっています。
4/24(金)は多くの私有の乗用車・バス・バイク等が移動しました。上記に書いたとおり、バリ島ジュンブラナ県ギリマヌク港とジャワ島バニュワンギ県ケタパン港がPSBBの制限外だからです。定期便が運航している限り、往来は可能です。
・BaliPost:BELUM STATUS PSBB, PELABUHAN GILIMANUK MASIH BUKA(PSBBステータスではない、ギリマヌク港はまだ開いている)
・BaliPost:LARANGAN MUDIK, LEBIH DARI 100 KENDARAAN RODA DUA DIPULANGKAN(帰国禁止、100台を超える二輪車が排出)
その後、「クトゥパッ作戦」により旅客船舶は運休になったようです。帰省を拒否された車両が何台も出ました。基本的には帰省しないよう呼びかけています。
・BaliPost:DIBANDING SEBELUM LARANGAN MUDIK, LALULINTAS WARGA KE LUAR BALI JAUH MENURUN(帰国禁止前と比較して、バリ島からの居住者のトラフィックは大幅に減少)
※5/7追記:物資輸送・物流車両等に加え、5/4(月)より二輪車での通過が許可されました。解雇や失業等により、バリに戻る必要がない他州KTPの方のみです。車両証明書と解任通知書または証明書が必要です。感染防止のため再渡航はできません。
・BaliPost:DI PELABUHAN GILIMANUK, PORTAL LOKET KENDARAAN KE LUAR BALI DIBUKA LAGI(ギリマヌク港の車両カウンターポータルがバリ島に再びオープン)
2)パダンバイ港
カランガッサム県にあるパダンバイ港は閉鎖されていません。
4/24(金)時点でロンボク島を結ぶ旅客船舶が運休になっています。輸送車の積み降ろし作業のみが行われました。
KSOPパダンバイ担当者は「中央政府から帰省禁止措置に関する公式書簡を受け取った。これに従い、パダンバイ港から家に帰ることを禁止する。故郷に帰ることを許可された居住者はもういない」と語りました。
・BaliPost:LARANGAN MUDIK, PELABUHAN PADANGBAI HANYA DILINTASI KENDARAAN LOGISTIK(帰宅の禁止、パダンバイ港は物流車両のみが通過)
3)ベノア港
バドゥン県にあるベノア港の様子は掲載されていませんでした。
オーストラリアから帰国したインドネシア国民を乗せた客船が、連絡ミスにより寄港を許可されず、一時海上に停泊したという記事のみありました。
◇航空交通
ングラライ空港は閉鎖されていません。
交通機関の適用範囲に書いたとおり、運輸大臣に従って「政府要人や外国賓客の移動、大使館・総領事館等の活動、インドネシア人および外国人の帰国のための特別フライトの運航、貨物便の運航、その他の運輸省航空総局長が許可する活動」の範囲で運航しています。
たとえば海外勤務のインドネシア人の帰国や、バリ島内に滞在中の外国人が帰国する場合は搭乗できます。ただし便数はかなり限られています。
インドネシア人が旅行のために、国内や海外へ飛行機で行くことはできません。
・BaliPost:PENERBANGAN PENUMPANG KOMERSIAL DILARANG PER 24 APRIL HINGGA 1 JUNI(4月24日から6月1日まで、旅客便は禁止)
・BaliPost:LARANGAN TERBANG PER 24 APRIL HINGGA 1 JUNI, HARI INI BANDARA NGURAH RAI MASIH ADA “FLIGHT”(旅客便禁止の4月24日から6月1日まで、まだフライトはあります)
インドネシア-日本間の移動については後述します。

◆ムスリム系ワルン閉店

エリアによって差があると思いますが、うちの近隣(ダルンやクロボカンカジャやチャングー)にあるムスリム系ワルン(食堂)とカキリマ(屋台)は続々閉店してます。帰省禁止措置のスタート前に閉店して、各島へ帰省してしまったようです。例年であれば、ラマダンは断食しつつも営業して、レバランの数日前に帰られるんですけどね。
観光客向けのレストランは、自主規制によりすでに半分以上が閉店(倒産も)していますし、残り3割はデリバリーのみ、2割がイートイン可能。営業時間短縮で頑張ってるものの、特に夜は開いてるお店を探すのが大変です。
バリヒンドゥー系ワルンはもともと朝早くからお昼すぎまでの営業なんですよね。中華系メニューだと夜もやってますけど。
デリバリーやテイクアウトを含む外食の選択肢がどんどん減って悲しいですぅ。唯一の楽しみなのにーーー。・゚・(ノД`)・゚・。
キッチンのないところにお住まいの方・外食メインの方は、周辺の食事処の情報入手を怠りなく。

インドネシア-日本間の移動

◆航空各社 5月の運航スケジュール

インドネシア-日本間を運航している航空会社発表の5月の運航スケジュールは下記の通りです。
なお、4/2(木)から引き続き、一部の例外を除いて日本人を含む外国人のインドネシアへの入国および乗継(トランジット)は禁止されています。
・Memo Bali Blog:【インドネシア】4月上旬:コロナウイルス感染状況と政策 インドネシアの入国制限
◇ガルーダインドネシア航空(GA)
1)デンパサール-成田便:5月末まで全便運休
GA880/GA881便(デンパサール-成田)の4月および5月の運休便について
2)デンパサール-関空便:5月末まで全便運休
GA882/GA883便(デンパサール-関空)の5月の運休便について
3)ジャカルタ-羽田便:5月は週2便の予定
GA874/GA875便(ジャカルタ-羽田)5月の運休便について
4)ジャカルタ-関空便:5月は週2便の予定
GA888/GA889便(ジャカルタ-関空)5月の運航について
◇日本航空(JAL)
1)成田-ジャカルタ便:4月中は週3便、5月中は週2便(JL725-JL726)
・JAL:2020年3月29日~4月30日 東南アジア・南アジア線路線計画変更内容
・JAL:2020年5月1日~31日 東南アジア・南アジア線路線計画変更内容
◇全日空(ANA)
1)成田-ジャカルタ便(NH835/NH836):5月は週4便で運航予定
2)羽田-ジャカルタ便:5月末まで全便運休(NH855-NH856/NH871-NH872)
・ANA:新型コロナウイルス感染拡大に伴う国際線路線・便数計画の一部変更について
※5/20追記:ANAは羽田便が運休で、成田便は運航していました。失礼しました。追加訂正します。

◆帰国や渡航するには?

バリ島の直行便がなくなり、デンパサール-ジャカルタ間の移動もできないなら、帰国や渡航は絶望的??6/1(月)まで留まれってか?
と思ったらね、奥さん。デンパサール-ジャカルタ間は特別フライトが不定期で運航されるんですって。交通機関の適用範囲に書いた、「インドネシア人および外国人の帰国のため」に該当すれば搭乗できます。国内移動のためには乗れません。
ただし、正式には発表されてませんの。在デンパサール日本国総領事館が確認してくれてるようなので、続報を待ちましょう。
ためしにデンパサール(DPS)-東京(TYO)間を検索してみました。
GAサイトはなぜか韓国仁川経由でひたすら表示されるYO!バグってる?!現在、韓国は外国人の乗継不可です。間違って買わないでくださいね。
JALサイト は「ご希望条件に合う便が検索できませんでした」と表示されます。
ANAサイトで「前後3日の運賃を比較」にチェックを入れたところ、コードシェア便GAでジャカルタ経由が表示されました。これを見る限り、デンパサールの往復は可能です。
※5/7追記:GA・JAL・ANAサイトともに検索しても該当便が表示されなくなりました。
現時点ではSkyscanneであれば、ジャカルタ経由が出てきます。第三国経由は入国・乗継禁止している場合もあるので、おすすめしません。
急な欠航や減便が発生している模様です。今後運休になる可能性がないともいえません。詳しくは航空会社へお問合せください。って航空会社もテレワークで電話対応を縮小し、メール対応が増えてるようです。余裕を持って動いてくださいね。
あてくし、一時帰国の予定はないですが、「帰れない」のと「帰らない」では安心感が違いますわよね。

今後の見通し

◆国内医療崩壊の危機

インドネシアの国内感染状況は、BNPB(国家防災庁)の公式サイトで確認できます。
・BNPB(インドネシア語):COVID-19 / Situasi Virus Corona
PSBB制限中のジャカルタ首都特別州を皮きりに陽性患者の増加ペースは収まらず、今やインドネシアは東南アジアで1位です!
あ、細かいですが、陽性患者数は増減しませんからね。増えるのみで減ることはありません。治癒者が増えれば、治療中の患者は減ります。
インドネシアの識者は「政府が人の移動を強く制限しなければ医療崩壊が起きる可能性がある」と警告していました。
・NNA ASIA:感染拡大で医療崩壊の恐れも ラマダンの行動が鍵、識者の警告
記事によると「ラマダン中は日没後の食事や集会などで人が集まる機会が多い。また、レバラン前後には帰省ラッシュが起き、人同士の接触が大幅に増える」と指摘しています。
以前のブログにも書きましたが、「無症候状態の感染者1人が、2~3人に新たに感染させる。感染した人口が数千に達すると物理的な距離が難しくなり、多大な感染者を生み出す」んですって。
ちなみに、医療崩壊とは
・通常の医療ができなくなること
・機器が足りなくなり、助けられる可能性のある命が助からなくなること
を指すようです。
・PRESIDENT:全国の救命救急センター長たちが「医療崩壊」という言葉に違和感を持つ理由
イタリアでは80歳以上の高齢者に対する治療を断念するという衝撃的なニュースがありました。命の選択が行われるのです。
・JB Press:新型肺炎で高齢者治療後回し、命の選択が始まった 医療崩壊で直面するトリアージ、各国の対応とは

◆バリ州は大丈夫?

バリ州の陽性患者数は日々増えているものの、治癒者(退院者)が増えて、治療中の患者は減っています。
ただし、インドネシア人の国外労働者(PMI)が約22,000人いるとされ、帰国が続いているため、州内陽性患者数は今後も増えることが予想されます。
・BaliPost:PERTAMA KALINYA, BALI CATATKAN KASUS SEMBUH BARU LEBIH BANYAK DARI KASUS POSITIF COVID-19(バリ島初、COVID-19陽性症例よりも多くの新しい治癒症例を記録)
デンパサール市にあるサンラー病院は陽性患者の増加を予測して、ベッド71床追加しました。
・BaliPost:RSUP SANGLAH TAMBAH 71 BED, INI 3 RUANGAN YANG DIPERSIAPKAN(サンラー病院は71のベッドを追加)
今までサンラー病院でしか行えなかったPCR検査を、ウダヤナ大学の検査室とワルマデワ大学医学部の研究室で行う準備を整えました。
スワブ検査(鼻咽頭)が速く実行されるほど、陰性の場合は待機や治療の必要がなくなり、病院の循環も速くなるため、より多くの病院を準備する必要がなくなります。
・BaliPost:RS PTN UNUD KINI SIAP LAKUKAN TES PCR(PCRテストを実行する準備)
いやはや、バリ州政府も頑張ってます!!

◆在留外国人が協力すべきこと

インドネシア法務人権省入国管理総局(Imigrasi Republik Indonesia)はSNSなどを通じて、在留外国人にも以下のお願いしています。これらを守らない場合は、罰金刑または強制送還ですって。
・フィジカル・ディスタンス(身体的距離)を取る
・不要不急の外出を控える
・大人数で集まらない
・マスクを着用する
など。
ハウズバリさんにイラスト付きで掲載されてました。
・ハウズバリ:イミグレーションよりバリ島にいる外国人へのお便り
ふふふ、4月に「チャングーのヴィラに欧米人たちが大勢で集まり、盛大な誕生日パーティの末、大問題になったこと」を知ってますの。DJまで呼んでどんちゃん騒ぎですって。
その後、関係者は謝罪したようです。謝って済んだのか、大家が罰せられたのかは知りません。
SNSに書きましたが、3月時点でも入口が封鎖されているクタビーチの垣根を越えて侵入し、日光浴やサーフィンを楽しむ外国人が後を絶たず問題になってました。
これにより、デサ(村)はすべてのビーチ管理責任者を解雇処分しました。
・BaliPost:MESKI DITUTUP UNTUK UMUM, PANTAI KUTA MASIH DIKUNJUNGI WISATAWAN(規制中なのに観光客が訪れたクタビーチ)
パーリーしないと死んじゃうの?家族でこじんまり祝っちゃダメなの?
ビーチ行かないとひからびちゃうの?海があなたを呼んでるの?
バッカじゃねーのーーーー!!!!
…あらやだ。つい取り乱してしまいました。
このブログを読んでくださる皆さんはそんなことしないですよね。おほほほー。
ここからは私見です。
あてくしね、日本人が日本で何をしようが、実はあまり気になりませんの。自国民ですから。
でもインドネシアで日本人が感染するのは避けたほうが良いと思って、SNSなどに何度も書いてますのよ。
そもそもの医療レベルが低くく、不安が大きいというのもあります。それに加え、たとえばバリ州で医療崩壊が起きても、日本人はよっぽどのことがなければ、診察してもらえるし、入院もできるでしょう。しなければ外交問題に発展する可能性があります。在デンパサール日本国総領事館が交渉してくださるはず。邦人を守るのも仕事の1つですから。
となれば、その1人分 インドネシア人の命が見捨てられるんですよ。。
やはり他国で生活している以上、用心して感染してしまったならともかく、想像力不足で好き勝手に行動して迷惑かけるのはどうかと。
もちろん感染して家で我慢するのは、周りにもっと迷惑がかかるので、しかるべき場所へ相談・診察にいってくださいね。
とにかく、できる範囲で、できることをやりましょう
では、ごきげんよう。

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