【’20.3~4月上旬】天気・レート・地震

バリ島の近況

あらやだ、奥さん。気づけばもう4月ですわよ。
「3月去る」の言葉通り、年度末でバタバタ。4月は気が抜けてブログから遠ざかってましたの。おほほー。
まず、バリ島の天気とレート、地震について綴ります。
そのあと新型コロナウイルス(COVID-19)関連を「インドネシア全体」と「バリ島」に分けてお伝えしますね。日々刻々と変化しているため網羅できる自信はないですが。
速報や続報はSNS(facebook/Twitter)に書いてますので、そちらでどうぞ。

天候:晴れのち曇りのち雨 / 気温24~32℃ / 湿度80%程度

ここ5日間ほど、朝イチは晴れて、午前中に雲が多くなり、昼過ぎから降りだすパターンが続いています(エリアによる)。
食料品を買いにうっかりバイクで出たら、ドシャ降りに遭いまして。コロナ対策の休業や外出自粛で数えるほどしか人のいない道が、雨水であふれて小川のようにせせらいでました。万一転んでも誰も助けてくれないだろうなぁ…。
その前の1週間はわりと晴れてました。「早くも乾季かしら?」と思うぐらいに。
風がやや強めに吹いて、凧あげに良さそうでした。凧あげも、たぶん自粛でダメだと思いますけど。

◆バリ暦からみる天気

バリヒンドゥー教で最も重要とされるサカ暦新年のニュピは3/25に終わりました。
当日の夜はよく晴れて、月明かりがなく(毎年新月だから)、空気が澄んでいたおかげで、プラネタリウム並の星空が楽しめましたよ。大雨の去年とは大違い。
バリ島「ニュピ星空」 Memo Bali
バリカレンダーを見ると、現在はSasih Kedasa(10番目の月)。このサシークダソゥまでが「雨の多い月」です。4/23からSasih Jiyestha(11番目の月)で、「雨季の終わりの月」と言われています。
以前ブログに書きましたが、この季節の変わり目ってめっちゃ暑いぃぃぃ~…んです。雨季と乾季の間にこっそり暑季(しょき)があるんじゃないかと疑いたくなるほど。
今は雨が降れば涼しくなります。でも、そう遠くないうちに蒸し暑くなるでしょう。

◆今後の予報

インドネシアのBMKG(気象気候地球物理庁)は、3月下旬から5月上旬にかけてバリ島を含むインドネシアの多くの地域で異常気象が発生すると予測しています。
旋風(竜巻・つむじ風)・豪雨(鉄砲水)・雷など、極端な天気の変化に注意してくださいね。
・BaliPost(以下インドネシア語):BALI WASPADAI CUACA EKSTREM(バリ島は異常気象に注意)
また、コロナウイルスの多くは高温多湿の環境で早く死滅すると言われていますが、新型についてはまだ明らかにされていません。
BMKGとUGM(ガジャ・マダ大学)共同チームの研究発表によると、気象や気候がやや関係するものの、それ以上に社会的相互作用=人の動きや移動が影響を及ぼすだろうと考えられています。
4~5月は蚊が増える時期なのでデング熱にも注意が必要です。
・BaliPost:TERINDIKASI, PENYEBARAN COVID-19 DI INDONESIA DIPENGARUHI HAL INI(インドネシアでのCOVID-19の広がりに影響するもの)
・BBC:【解説】 新型コロナウイルス、表面でどれくらい生きられる?
なんだかいろんなものに注意しなくちゃいけなくて大変ですわね。
限られた中でも、ミニマムに暮らしつつ、ささやかな楽しみを見つけながら過ごしましょう。
過去の天気はMemo Bali 天気ログ一覧でどうぞ。

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両替レート:(売り)1円=Rp128.25→150.50

インドネシアルピアを含む新興国の為替相場が大揺れに揺れています。
前々回のブログに書いたとおり、コロナウイルスの世界的な蔓延と原油安による混乱で、安全資産とされるドルと円が買われました。
政府公認両替所「ディルガハユ」は(売り)1円=Rp139をギリギリ保っていたものの、3/18(水)ついにRp140台突破!
バリ島「両替レート 2020年3月18日(水)」 Memo Bali
3/20(金)インドネシア政府が断腸の思いで(かどうか知りませんが)入国規制措置に踏み切ったため、経済の悪化を懸念してさらに円買いが加速しました。
ディルガハユでは午後1時半の時点で1円=Rp144.00を記録。
バリ島「両替レート 2020年3月20日(金)」 Memo Bali
週明けの3/23(月)からどんどん円高が進み、Rp145.75に。
3/25(水)はニュピのため、島内の両替所がすべて閉鎖。翌3/26(木)も引き続き外出禁止。3/27(金)~30(月)の4日間は外出自粛要請が続き、両替所は連続休業。
表示レートはRp142.00のままでした。
バリ島「両替レート 2020年3月28日(土)」 Memo Bali
安定したと思いきや、日本政府が水際対策強化で3/27(金)に続き、4/2(木)にはインドネシアを含む東南アジアからの入国や乗継の強化措置を宣言。
・厚生労働省:水際対策の抜本的強化(令和2年4月2日時点版)
さらに4/2(木)インドネシア政府による追加的な入国規制措置開始で、外国人の入国または通過が禁止されました。
・在大阪インドネシア共和国総領事館:新型コロナウイルスの世界的感染拡大を受け、インドネシア領土への 入国に関するインドネシア共和国政府の水際政策
両国の措置をうけて、ルピアがかつてない値に(((゚Д゚)))
4/2(木)ディルガハユでは驚きのRp150.50
送金サービス「トランスファーワイズ(TW)」ではRp153.40!(手数料を抜いた額で割ると、Rp152.22)
バリ島「両替レート 2020年4月2日(木)」 Memo Bali  バリ島「両替レート 2020年4月2日(木)」 Memo Bali
Rp140から150の壁が、なんとたやすかったことか…
このタイミングで円からルピアへ換金した方はだいぶ得しましたね。

◆円高ルピア安って

為替に強い方ならおわかりだと思いますが、
安全なドルや円が買われる不安定とされるルピアが売られることですYO!
外国人投資家や華僑系銀行の多くがルピアをさっさと売り払って、ドルや円または金をせっせと買い込んでるんです。1円を手に入れるため、2014年は100ルピアで済んだのに、今や150ルピア払わないといけません。それだけ通貨の価値が下がっているという意味です。
逆に、この時期ルピアを買った人はインドネシア政府やインドネシア中央銀行(BI/Bank Indonesia)に貢献したことになります。為替の安定に協力☆

◆ルピア大暴落の可能性は?

不安定ではあるものの、1998年のアジア通貨危機や、2008年のリーマンショック並にルピアが暴落するか?といえば、そこまでいく可能性は現時点で低めです。
なぜなら、かつてはなかった制度が整っているから。
まず、預金保険制度(LPS)により、金融機関が破綻した場合でも最高20億ルピアまで保護されます。
98年当時はこれがなく、高額資産保有者が不安のため預金の一斉引き出しを検討。銀行は回避すべく金利を最高300%まで引き上げました(300%って、あーた…汗)。これにより銀行の経営体力がむしばまれ、弱小銀行を中心に倒産が相次ぎました。
・BaliPost:ASET LPS KUAT, MASYARAKAT DIMINTA TAK KHAWATIRKAN SIMPANANNYA DI BANK(強力なLPS資産、人々は銀行での預金を心配しないように)
・石田正美氏著:インドネシア経済危機 ←このドキュメント、勉強になります。時間がある人は読むべし!
ルピアの海外移動も、徐々に規制を強化しています。
直近では2018年9月に外国紙幣ルールが変わり、持込と持出が厳しくなりましたね。
・Memo Bali Blog:【知っ得】9/3~外国紙幣ルールが変わったよの巻
おかげで万一の際は政府がコントロールし、一般人の保有するルピアを他の外貨に換えさせないことが可能になっています。
金融不安によるハイパーインフレも、これで回避できるはず。多少の物価上昇はあるでしょうけど。

◆金利の推移と今後の予想

米連邦準備理事会(FRB)はコロナ禍で経済への影響を軽減するのため、政策金利をほぼ0%に下げました。
日本はすでにほぼ0%なので、もはや下げる分がないですけど。
金利が高いと貧しい人々はお金が借りられなかったり、借りても利子すら返せなくなりますからね。
・BBC:米FRBが緊急利下げ、ほぼゼロ金利に 量的緩和も開始
実はインドネシア中央銀行も2回ほどこっそり下げています(こっそりでもない?)
・BaliPost:COVID-19 TIMBULKAN KEPANIKAN GLOBAL, PEMODAL DUNIA MULAI TARIK INVESTASI(COVID-19世界のパニックを引き起こし、世界の投資家は投資を引っ張る)
ただ、インドネシアの場合は金利の高さに惹かれて預金してる資産家が多く、金利を下げると他国へ投資しちゃうんですよね。預金が減る→銀行の金がなくなる→資金繰り悪化→貸付もできなくなる、わけで。このあたりの調整が難しいところ。日米のようにゼロ金利は絶対できないでしょう。
今後はしばらくルピア安が続き、1ドル=Rp20,000ぐらいまで進行するんじゃないかとの予想も出ています。まぁ当面上がる要素がないですもんね。こればかりはわかりませんけど。
・KOMPAS(インドネシア語):TErick Thohir: Skenario Terburuk Nilai Tukar Rupiah Bisa Rp 20.000 per Dollar AS(為替レートの最悪のシナリオは1ドルあたり20,000ルピアになる可能性)
貧富の差がますます広がりそうです。
のちほどコロナ関連の記事にも書くつもりですが、経済不安による治安の悪化が懸念されています。
自宅に大金を置く、札束を持ち歩くなど、できるだけ避けてくださいね。また、ブログやSNS等での金持ち自慢も危険です。特に顔写真と名前が一致するfacebook等での書き込みやコメントには気を付けましょう。簡単に翻訳できちゃいますから。
過去のレートはMemo Bali 両替レートログ一覧でどうぞ。

地震

コロナでバタバタしている世の中ですが、バリ島はさらに揺さぶりがかかってますのよ、物理的に。
BMKGの地震津波センターによると、3月中に島内で記録された地震は659回。うち11回がM3.0以上の「体感あり」とされる震度でした。
・BaliPost:PADA MARET, RATUSAN GEMPA GUNCANG BALI(3月はバリで何百回もの地震)
3/31(火)午後2:19、西部ジュンブラナ県(ヌガラ)でM3.9程度の揺れが観測されました。震源地は南西沖68Km。
・detik News(インドネシア語):Gempa M 3,9 Terjadi di Jembrana Bali(バリ島西部ジュンブラナでM3.9の地震)
4/2(木)午後12:34、クタの南西沖でM4.3程度
・BaliPost:GEMPABUMI RAHINA WRASPATI PON SASIH KEDASA, INI MAKNANYA MENURUT LONTAR PALALINDON(バリ島南西沖海上でM4.3の地震)
4/5(日)午前8:15、東ジャワのルマジャン南西沖100kmでM4.9程度。バリ島バドゥン県でも揺れを感じた模様です。
・BaliPost:GEMPABUMI DI JATIM, GETARANNYA DIRASAKAN DI BADUNG(東ジャワの地震、バドゥンでも感じられる)
これらの地震による、島内の建物の損壊や津波の被害はありません。
地殻変動に関連した振動とみられ、アグン山の噴火ではなさそうです。
コロナ関連の情報は次ページ以降で。
では、ごきげんよう。

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