空港閉鎖・解除に思う、航空会社選定の難しさ

バリ島の近況

ジャワ島・東ジャワ州のラウン山の噴火に伴う火山灰の影響で、バリ島ングラライ空港は7/9夜から11日午前まで閉鎖され、10日だけで300便以上が欠航しました。その後解除されたものの、再び12日午前から午後4時まで閉鎖。現在は再開し、通常通り運航しているようです。
最新の離発着状況については、ガルーダインドネシア航空のニュースおよびfacebook、または在デンパサール日本国総領事館facebookに掲載されています。搭乗予定の方はご確認ください。
隣島なのに、それほど影響があるラウン山ってどこですの?
ここだよ、ここ!

近っ!ジャワ島とバリ島を繋ぐ、バニュワンギのフェリー乗り場から直線距離で40km程度です。
日本に置き換えたら、東京駅から40kmだと東京都八王子市、神奈川県横浜市、埼玉県川越市、千葉県取手市や佐倉市あたり。完全な通勤圏内ですなぁ。
とはいえ、状況が似ている箱根山に置き換えると、神奈川県茅ケ崎市や厚木市、静岡県伊東市あたり。うーん、箱根山の影響で海水浴が危ないと言われれば風評被害の域かと(箱根山周辺は警戒レベル3で入山規制中)。
インドネシアのニュースサイトdekitによると、ラウン山は13日未明も1,000m級の噴煙を上げているとのこと。掲載写真を見る限り、上空は煙に覆われて、火山灰が降るのもうなづけます。
この噴火はすでに1週間にわたり、今後も風向きによってはバリ島の離発着に影響が出そうです(家人によると13日夜時点では小康状態ですって)。
以前も書きましたが、ングラライ国際空港は滑走路が1本しかなく、約3~5分おきに離発着している過密空港です。管制塔が制御しているとはいえ、視界不良で事故が起きちゃ大問題。
だからさっさともう1つ空港作っておけば良かったのにーー!って今回の件に関しては、建設予定地の北部シンガラジャから噴火山が近いからダメですね。では東部カランガッサムに・・・ってさらに東側のロンボク島の空港も閉鎖対象につき無理。

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搭乗予定便が欠航した場合、日程変更や払い戻し等はたいてい手数料なしでできます(航空会社による)。
そういえば、去年エアアジアで台風により欠航が見込まれたとき、前日にメールで「欠航が決定した際は、往路は翌日以降の便に振り替え、復路は変更可能(ただし経路の変更は不可)」と届きました。帰国便を2~3日後にズラしたかったあてくしは大喜び。ところが台風は北へそれて、結局定刻通り離陸しました。あぁ、ぬか喜び。
前日に欠航が決まったら諦めて翌日以降に備えれば良いのですが、当日出発空港に着いてから欠航になった場合は大変です。
数時間遅れでも同日発の便に乗れればめっけもの。翌日発だと近隣のホテルを取るか、空港のベンチで寝るか(24時間営業なら可。公式にはNG)、帰宅するか・・・。
もっと悲惨なのは、飛び立ったものの途中で閉鎖されて着陸できなくなったとき。
到着間近だと引き返すわけにいかず、近くの空港へ緊急着陸になるようです。7/10もジャカルタやスラバヤ空港への振替便が出ました。空路が閉ざされ、陸路を狙うにはイドゥルフィトリ(断食明け大祭)にともなう早期帰省ですでにところどころ渋滞。フェリーは運休の話を聞かないし、ニュースにも出て来ないので動いてるはずですが、実際はどうなんでしょうか?
乗継便なら経由地で待機になる可能性大です。大韓航空だと仁川か金浦空港。MERS感染という別の不安がでてきます。先月下旬~今月上旬にかけて韓国へ遊びに行った友達は「まったく問題なし。街中は終息してたよ」と言ってました。
マレーシア航空とエアアジアのクアラルンプール空港(KLIA1・2)や、シンガポール航空のチャンギ空港は空港内が充実してますし、周辺にホテルがたくさんあるので過ごしやすいと思います。ただし宿泊費は自分持ち。
フィリピン航空のマニラだと空港はともかく、周辺はものすごく治安が悪そうです。しかもマニラとバリ島間って週3便しか飛んでいません。運休になったらどうなるのかしら?まさか3日間マニラ待機とかじゃないですよね??たぶん臨時便か他社便へ振替になると思うのですが、英語かタガログ語がしゃべれないとこの説明すら理解できません(えぇ私とか)。日本人担当者がいてくれれば話早いですけど。
どこにいても「わーい。途中降機(ストップオーバー)だ。市街地で遊ぶぜ!」というわけにはいかず、いつ飛ぶかわからない便を空港や宿泊施設で待たなければならないことも多いです。
あてくしみたいに諦めが早く、フレキシブルにフリーダムに動ける人(略してフレフリ)はまだ良いですが、会社から連休をいただいてるなど期間が決まってる方は焦るでしょうし、乳幼児連れは無理ですよねぇ。赤ちゃん抱いて丸1日空港で待機とかありえません。
7/11に渡航予定だった子連れ友達は結局キャンセルしました。欠航ではなく自ら申し出たため、手数料だけ払ったそうです。家族全員分だとそこそこ高額・・・とほほ。
いろいろなリスクを考えたら、安さだけで選ぶと万一のときに困りそうです。
多少値段が高くてもガルーダインドネシア航空の直行便(インドネシア国内なら再開時に便数が多そう)か、日本語が通じる日系のJALやANA、または緊急時に電話等で対応してくれる旅行代理店(JTBやHISなど)を通じてチケットを取るのがベターかも。
まぁどこで取っても何かあったら、そのとき考えるしかないですけどね。文句言ったところでどうにもならないですし。
末筆になりましたが、今回の噴火で死者が出ていないことは不幸中の幸いだったと思います。
飛行機に乗れず長時間待機等で実害を被った方々、大変お疲れさまでした。当事者にしかわからないご苦労があったことでしょう。
空港関係者と観光業従事者の皆様もお疲れさまでした。いつ再開かわからない中で対応に苦慮されたのでは?
無事に噴火が治まることを心より祈っております(-人-)

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