
ねぇ、奥さん。真っ白な内外観が特徴的なベーカリー「BAKED.(ベイクド)」が、うちに近づいてきましたのよ。いや、うちからわりと近いJl. Raya Padonanに支店が出来たんです。
第1号のブラワ店が異常に混みすぎて敬遠していたため喜んで伺ったところ、なんと現金不可=キャッシュレス決済のみでした。
実は島内で外国人観光客の多いエリアを中心に、キャッシュレス決済化がじわじわ進んでいます。
経済産業省によると日本のキャッシュレス決済比率は30%程度ですが、韓国90%以上、中国80%、オーストラリア65%、イギリス60%、など主要各国で40~60%台ですって。
カード払いがメインの彼らは他国でも現金を少額しか持ち合わせていません。そりゃ当然キャッシュレス決済になりますよね。
・経済産業省:キャッシュレス将来像の検討会 (概要版)
また、インドネシアは中央政府と中央銀行による「QRIS (Quick Response Code Indonesian Standard/インドネシア標準QRコード)」が導入されて以来、一元化でスマホ決済アプリが急速に普及しました。
今や小さなワルン(食堂・雑貨屋・その他)やパサール(市場)でもスマホで払えちゃいます(すべてではない)。インドネシア人、スマホ大好きですから。
とはいえ、まだ多くが現金とキャッシュレスの併用。現金主義の方でも問題なく払えるはずです。
かたくなに現金のみ!というお店も少なからず存在します(+銀行送金は可)。欧米人を中心に避けられてるみたいですけど。
今後はキャッシュレス決済のみが増えていくと思います、たぶんな。
この記事の目次
バリ島でのキャッシュレス決済方法
インドネシアでのキャッシュレス決済方法は、クレジットカード、デビットカード、QRIS(スマホ決済含む)払いです。あと店舗によって銀行送金。
キャッシュレス決済によるメリット・デメリット
バリ島でのキャッシュレス決済によるメリット・デメリットは以下かと。
個人的にはインフラが不安定で頻繁に停電するのに、通電してないと使えない決済端末ってどうなの?と思いますけどね。
メリット
- 多額の現金を持ち歩く必要がない
- 利用のつどポイントやマイルが貯まるor割引特典がある(決済の種類による)
- 日本のクレジットカード利用では海外旅行保険が付帯される(カードの種類による)
- ステイタスカード(ゴールド・プラチナほか)であれば空港ラウンジや宅配の利用、コンシェルジュサービスなど旅行全般の特典がある
デメリット
- 日本のクレジットカード(Visa・Masterなど)は海外利用手数料が加算される
- 日本のクレジットカードは不正利用検知で突然一時停止することがある
- 日本のQRコード決済(PayPayや楽天ペイなど)はインドネシアで利用不可
- 不正利用された場合、自身での交渉が必要(カードの種類による)
- 停電やシステム障害、端末不具合などで利用不可に
クレジットカード
島内ではタッチ決済が増えてます。端末にクレジットカードをかざすだけでピッと。
1回の利用上限はRp1,000,000~1,500,000(1円=Rp115として約8,600~13,000円)までのようです。それ以上であれば暗証番号入力。
暗証番号を入力する際は、手や財布等で番号が店員に見えないように防御してください。記憶力が恐ろしく良いインドネシア人が多く、不正利用される恐れがあります。
◆日本発行クレジットカード
クレジットカード払いが可能な店舗では、日本発行のクレジットカードはもちろん使えます。
主な国際ブランドの使用感はこちら。
- Visa・Master:どこでもほぼOK
- JCB:使えない店もありつつ、使えれば特典ありも(割引やプチプレゼントなど)
- American Express:使えない店多数
- Diners:持ってないからわからん
為替レートは変動します。
買い物した瞬間ではなく、利用代金のデータが決済センターに到着した時点での適用です。
VisaとMasterは基準レートを公表しているため、ご自身で確認できますよ。島内の両替所とほぼ変わらないorやや良いです。ただし、このレートはレジでルピア払いした際に適用されます。レジで円を選択すると店舗ごとのレートになります。一般的にバリ島ではルピアを選択したほうがお得です!
・Visa(英語):Currency Exchange Calculator
・Master(英語):Mastercard Currency Converter
さらに、海外利用手数料(正式名は海外事務処理手数料)が加算されます。
2024年11月1日以降、VisaとMasterは3.63%に改悪されました。以前は2.20%だったんですけどね。
JCBは1.6%、Amexは0.25%(驚異的に安い!)ですが、たとえばセゾンだとJCBとAmexは3.85%に跳ね上がるみたいです。ブランドではなくカード会社によるんですね。
・三井住友カード:海外事務処理手数料の改定内容
・SAISON CARD:海外事務処理手数料改定
そうそう、海外で利用予定の場合はカード会社へ事前に連絡してその旨を伝えおきましょう。
普段使わない場所で使うと不正利用検知システムにより一時停止する場合があります。
こちとら普段使ってるのに、ロックかかって焦りました。モニタリング優秀すぎるだろ。
◆インドネシア発行クレジットカード
インドネシア国内で発行されるクレジットカードをお持ちの在住者も多いかと。
国内でのクレジットカード利用は、為替レートが適用されず、海外利用手数料もかかりません。
が、決済手数料がかかる場合があります。基本は加盟店負担なんですけど、まれに「2~3%かかるけど良い?」と聞かれます。
あと分割払いやリボ払いは当然 借入利息がかかります。
UOB(ユナイテッド・オーバーシーズ銀行)の「PRIVIMiles(旧CITI PREMIERMILES CARD)」は、ショッピングごとにガルーダをはじめとしたマイルを貯められる、空港ラウンジが利用できる(年1回?)などのメリットがあります。毎月の電気・ガス・電話代などの引き落としをこのクレジットカード経由にすれば結構貯まりそう。あてくし、持ってないですけど。
・UOB(インドネシア語):PRIVIMiles
デビットカード
クレジットカードが毎月〆日と支払日が決まっている「後払い」方式に対して、デビットカードは銀行口座に紐づいた「即時払い」方式です。利用と同時に引き落とされます。
口座残高の範囲内でしか使えない、一括払いのみで借入利息がかからないなど、利用者にとっての負担は少なめかと。15歳以上で作れます。社会人だけでなく学生も可です。
◆日本発行デビットカード
国際ブランド(Visa・Masterなど)が付帯していれば日本発行のデビットカードが使えます。国内限定のJ-Debitは使えません。
ただし、デビットカードも海外利用手数料(正式名は海外事務処理手数料)が加算されます。クレジットカード同様にVisaとMasterは3.63%です。
調べてみると、ネットバンク発行は海外利用手数料が加算されないor減額のようですね。
ソニー銀行は外貨普通預金口座に残高があれば無料、住信SBIネット銀行は年間30回まではポイント還元により実質無料、PayPay銀行とGMOあおぞらネット銀行もポイント還元ありでお得です。
もっともお得なのは、海外送金で有名な「Wiseデビットカード」じゃないでしょうか?
40ヶ国以上の通貨で決済可能、毎月2回合計30,000円まで無料出金、為替レートはWise同様です。ただし日本在住者は発行可、インドネシア在住者は不可。初回に発行手数料1,200円かかるそうな。
・Wise:デビットカード
- タレコミで知ったのですが、紹介によるWiseデビットカード作成なら発行手数料1,200円が無料になる送金クーポンが付与されます。
紹介コードはこちら
よろしければお使いください。
◆インドネシア発行デビットカード
インドネシア国内で銀行口座をお持ちであれば、キャッシュカードにデビット機能が付帯していることが多いです。
数年前までデビットカードを使うと1回につきRp5,000~10,000手数料が同時引き落としになって驚いたものの、現在はかからないです。たぶん加盟店負担になったんでしょう。
20年ぐらい前はパスポートだけで旅行者でも銀行口座を開設できたんですけどねぇ。今はさすがに厳しくなりました(笑)。
QRIS(スマホ決済含む)
デメリットに記述したとおり、日本のQRコード決済のPayPayや楽天ペイなどはインドネシアで利用不可です。
QRISをスマホで読み取ることにより、インドネシア国内の各銀行アプリ、またはGoPay、OVO、DANA、ShopeePay、LinkAjaなどのアプリから支払えます。
旅行者も配車アプリのGojekやGrabをインストールして、indomartやAlfamartなどのコンビニのレジでチャージ(入金)すれば利用できます。プロモでキャッシュバックや割引、ポイントが貯まるなど特典ありますよ。
銀行送金
日本の銀行から送金だと手数料がめちゃくちゃかかるので少額取引ではオススメしません。ネット銀行経由でも千数百円かと。WiseやMoneyGram、SBIレミットもそれなりにかかりますし。
インドネシアの国内銀行間であれば、手数料無料or数千ルピアで送金できます。
完全キャッシュレスの店舗
ほかにも増えてると思いますが、把握しているのは下記です。
現金主義の方は避けたほうがよろしいかと。もしくはお連れさんに立て替えてもらうとか。
Titik Temu Coffee(ウブド・スミニャックほか)

ウブド王宮から約130mほど北上したJl. Suwetaに建つ、インドネシア人経営の「Titik Temu Coffee(ティティッテムコーヒー)」。
1階はテーブル席、2階に座敷席が広がり、ウェスタンからインドネシア料理さらにデザートまで幅広く揃っています。
特別「おいしい!」わけじゃないですが、何を頼んでもまぁ悪くない感じ。座敷席でゆっくりまったり過ごせるのが高ポイントです。
2年前の2023年4月時点で現金不可・キャッシュレス決済のみでした。支払い時に言われてびっくりした覚えがあります。
スミニャックに支店があるようで、そちらも同じじゃないかと。


- 店名
- Titik Temu Coffee(ティティッテムコーヒー)
- URL
- https://www.titiktemu.cafe/
- 地図
BAKED.(チャングー・ウルワツほか)

2020年2月チャングーと言われるブラワにオープンしたポルトガル人経営のベーカリー「BAKED.(ベイクド)」。
おいしい朝食メニューで欧米人サーファーから火が付き、その後インドネシア国内旅行者もこぞって足を運ぶように。店内はつねに列ができるほどの人気店になりました。
2024年末に自社焙煎工場併設のパドナン支店がオープン。
こちらはコーヒーがメインで、ペストリーやサンドウィッチなどの軽食メニューが少し。昼間は在住外国人、夕方以降はスタッフの友達なのかインドネシア人がたむろってます。
今年1月時点で、現金不可・キャッシュレス決済のみでした。
スタッフいわく「全店共通」とのこと。ブラワ店、ペレレナン店、スミニャック店、ウルワツ店も同様ですね。
- 店名
- BAKED.(ベイクド)
- URL
- https://baked.co.id/
- 地図
SLAB Crafted Chocolate(チャングー)

【’24.7月】天気・両替レート・チョコレート・渋滞ほかで紹介したアメリカ人経営のショコラティエ「SLAB Crafted Chocolate(スラブクラフテッドチョコレート)」。
今年1月時点で、現金不可のキャッシュレス決済のみになってました。「前は現金で払えたよね?」と聞いたら、「そう、変わったの」と。
しかもチョコレートの価格が上がって100gでRp120,000(1円=Rp115として約1,043円)になってます。カカオ値上げの影響?円高だからそこまでじゃないですが、また円安になったら…(汗)
同オーナーの「TYGR SUSHI(タイガー)」や「Lush Kitchen(ラッシュ)」はどうなんでしょうね?最近行ってないので未確認です(25年4月時点でタイガーは現金とキャッシュレス併用でした)。
- 店名
- SLAB Crafted Chocolate(スラブクラフテッドチョコレート)
- URL
- https://www.instagram.com/slab.craftedchocolate/
- 地図
時代の流れでしょうね。抗えません。
あてくしは支払額がRp100,000超えたらキャッシュレスで払いたい派です。それ以下は現金。なので選ばせて~。
では、ごきげんよう。