走っていたら、ふくらはぎに若干の違和感が・・・ピキッ。
ぎゃーー、もう動けないぃぃぃ。何コレ?肉離れ?アキレス腱断裂?!
運動不足の自分に涙目。その日はなんとか家へ帰ります。でも足先を床につけないほどの激痛が続きました。
ダルン地区の某病院へ。一般医ではなく専門医によるマッサージ治療を受けます。筋肉をほぐすため丁寧に揉まれました。ひー、痛い、痛い。
「明日以降 青あざが出るかもしれません。好転反応なので心配無用です。安静にしてください」とのアドバイスをもらって帰ります。でも翌日も翌々日も青あざは出ません。痛みも引きません。
友達の紹介で欧米人のペインクリニックへ。ペイン=痛み、を治療する診療所です。症状を緩和するために、ひたすら痛いマッサージを受けます。あまりの激痛に枕の端を噛みながら、呻き声をあげて耐えました。ううう、痛いなんてもんじゃない。
ここでも「明日は青あざが出るかも。心配しないで。無理せず休んでね」とのアドバイス。ところがやっぱり青あざは出ず、痛みも引きません。
もうソファーに寝こっろがるしかなく、これで10日目。
バリ島では珍しい松葉づえを友達に借りて、段差は人の助けがないと登れない状態でした。「いつ治るんだろう」少し不安になってきます。
家の修理にときどき来てくれるバリ人が「良かったらバリアンに行ってみない?」と。
日本人にそんなもの効くわけないっしょ!と疑いつつ、藁にもすがる気持ちでお願いすることに。朝5時に番号を取らないと診てもらえないバリアン=伝統医療系呪術師ですって。

バリアンと検索したら、ラブホが出てきました・・・レッツクリック。


何人も並ぶ中、やっと自分の番がきました。妙に高い階段をまわりの手を借りて登り、室内へ入ります。
バリアンの前に腰を下ろし、部位と症状と経緯を説明しようとすると、部位だけ聞いて静かに手をかざしていきます。へ?こうなった理由とか聞かないの??
数秒で「歩いて」と。いやいや、さっき見たでしょ。歩けないの。無理なのよ。・・・って歩けた!クララ並に歩けたわ!なんで?
「まだ違和感ある?そうか」とまた触れることなく、手をかざします。
「走って」と。またまたご冗談を。・・・走れる!ちょっと筋がおかしいけど走れるわ!
「動かさないと筋肉が固まるから歩きなさい」とアドバイスをもらって帰りました。
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これ、在住日本人友達のXちゃん本人から直接聞いた話です。
「私は効いたけど、他の人がどうかわからない。ただ本当にあったことよ」と。
彼女は普段からこの手の話をする人ではありません。今、足は完治し、何事もなかったように歩いたり、走ったりしています。
うぉーーーー!聞いたら行きたくなるぅーーー!あてくし、どこも悪いとこないですけどぉーーー!!
しいていえば頭と顔と性格が・・・いや、性格は悪くないもん。ときどき友達から「いい性格してるよねぇ」って褒められるぐらいだもん。褒めてない気がしなくもなくもないような。
とにもかくにも行きたいでごわす。
別の日、家人が「スルヤアバディ(建材屋兼レストラン兼ホームステイ)の近くにすごいバリアンがいるんだって。この前、友達の子供が手を怪我して連れてったらすぐ治った。近くに住んでる人は何かあると行くみたい。でも人気すぎて朝早く並ばないと診てもらえないと言ってた」と。
よくよく訊くとXちゃんを治したバリアンです。
ただ、家人は話を持ってきたわりに、腰が重いんすよ。
バリアンやスピリチュアルを信じていないわけじゃなく、そういう不思議な力に左右されたくないと思ってるふしがあります。たとえばアドバイスをもらったら、それを鵜呑みにして信じ込むのはどうかと思うし、かといって信じないで無視するのも怖い。だったら最初から聞かないほうが良いと。ある意味、正論。
あてくしはとりあえず試して、自分で判断するので、わりとホイホイ行っちゃいます。だってどの道を選んでも善いことや悪いことはあるし、そのとき免れても越えるべきノルマや壁が必ず別の形で来ますから。
そもそもそのスジの方、全員がすごいとは限らないですからね。自称の方もいれば、自覚なくてもすっげー人もいます(たぶん)。
あと相性もあります。ご縁があれば会える、なければ会えない。そういうことです。
ご縁を待つこと、半月。
痛いとこも悪いとこもないし、早朝に1人で行くのもなぁ。
で、家人が「腰が痛い」と言い出しました。これはチャーンス☆ 「痛い?痛いよね?」とニヤニヤ。
朝5時に並ばなければ番号もらえないと複数の方から訊いたにも関わらず、家人は「そんな早い時間にバリアンが起きてるはずない」と言い張り、朝6時半にのこのこ行きました。えぇ、案の定、撃沈です。ご家族かアパートの住人が「今日はもういっぱい。朝5時台に来ないと番号取れないよ」と。だから言うたやん、ボケ。
うちからバイクで8分程度なので気軽に再チャレンジできますが、遠方からお越しの方はなんとしてでもゲットしたいですよね。
場所はラヤチャングー通りからラヤパドナン通りを道なりに北上し、ブリンギン通りへ左折して、小道を入ったところです。大きな教会の真隣なので、1度行けばわかりやすいかと。迷っても、教会周辺の方に訊けばたいていご存じです。
翌朝は朝4時半起床、5時着を目指します。
教会の脇の小道に入り、空き地っぽい駐車場にバイクを停めました。
小道の突き当りのアパート前には、すでに4人並んでます。みなさん、早いっ!
バリ島 バリアン
特に看板も出ていなければ、門も開いていません。ここ・・・だよね?
この日は朝5:10頃 開門しました。
ご家族(バリアンの奥様?)がテーブルにノートを開いて置きます。1ページには30番までしか書いてありません。月~土曜日が1日30人まで、日曜日は50人までだそうです。
ノートに名前を書いたら一旦解散。月~土曜日は午前10時から、日曜は朝5時半から診療開始です。
午前10時からって言ってるのに、ジムへ行って11時過ぎに自宅へ戻っていた家人。おいおい。
結局11:45頃 到着しました。ノートに書いた順番は5番目でしたが、再訪するとまた新たな番号をもらうことになります。まぁそのほうが効率良いですよね。1番が1番目に、5番が5番目に来るとは限らないし。
駐車場の脇にあるワルンにバリアンのご家族(奥様?)がいらっしゃるので、そこで朝並んだときの番号と名前を告げます。
バリ島 バリアン
確認後、水のペットボトル・お線香・チャナン(お供え物)のセットを購入します。1セットRp15,000(1円=Rp112として約134円)を2つほど。ふふ、あてくしも試しに受けますわよ。朝の番号も2つ取ったし。
水に番号がつけてあり、このとき23番と24番でした。
よく見ると、ワルンの上部に営業時間書いてありました。
バリ島 バリアン
店番なさってるバリアンのご家族(奥様?)に撮影許可をいただき、ついでにあれこれ訊いてみました。
「お休みは祭事のある日のみ」「連日ほぼ満員。土日と学校の休み明けは混む」「宗教は関係なく診療可能」「スレンダン(腰巻)は必須。カマン(腰布)は任意」とのことです。
「で、あなたはどこが痛いの?」と。えっと、どこも痛くないですが。「ためしに」と答えたら苦笑いされました。すみません。
手前の門が開いているので、そこから入ります。
バリ島 バリアン
入ったら、次の角を左へ。
中、広~っ!
いたるところに患者さんが座り、何をするでもなく順番を待っています。
今、16番ですって。あと7人。
バリ島 バリアン
マンゴーの木。実がたわわになってるのわかります?
バリ島 バリアン
マンゴスチンも実をつけています。寒いところでしか育たないはずなのに。
バリ島 バリアン
鳥もいっぱい。
インコなどの小鳥のほか、フクロウとか九官鳥とかカラスとか。
バリ島 バリアン
こっちもフクロウ。
バリ島 バリアン
さらにクジャク。
惜しい。そっち向きだと美しい羽根が見えないです。
バリ島 バリアン
この部屋の奥に、バリアンがいらっしゃいます。
バリ島 バリアン
1人の診療が終わるとドアが開き、次の番号を呼ばれます。
患者さんはわりと重症の方が多く、車いすに乗ったり、背負われたり、横になったり。そりゃあてくしみたいな元気ハツラツだと苦笑いされますよねぇ。すみません。
午後1時近くになって、やっと入れました。
室内は狭く、お香の煙と香りに満ちています。
家人から。先ほど購入した3点セットを渡して、チャナンはお供え場所に置き、まずは手を合わせて数秒お祈りします。
そして痛い部位を告げると、そこを中心に5~10cm離れた空中に手をひらひらさせはじめました。家人は腰なので、そこを中心に背中からお尻の上まで。座ったままです。
特に何も言わず、最後にペットボトルのふたをあけてエネルギーを送り込んで終了。たぶん3~5分程度。
あてくしの番。実はマリンスポーツで腕が恐ろしいほど筋肉痛だったのですが、それは自業自得なので、「首と肩と背中」と告げます。職業病で万年痛いんす。
お祈りの後、同じように空中で手をひらひらと。バリアンは小さく手を振ってるだけなのに、エネルギーを螺旋状に大きくまわされて、後ろに引っ張られました。うわっ、倒れそう。椅子から落ちて、新婚さんいらっしゃいの桂文枝リアクションになりそう。
このバリアン、各人が持っているエネルギーの流れを正して、詰まりを取り除き、流していく治療法のようです。レイキよりはるかに勢いがあります。すっげー!
ただ、無口でちょっと強面かつ無表情。数をさばくせいか、サッサと動作しないと注意されます(こわいお)。
ご家族に写真の許可を取ったにも関わらず、ご本人に訊く隙がなく、結局撮れませんでした。
マンバルのパッ マンクー スチに比べたら、かなりお若いです。もしかしたら40代かも。
家人はエネルギーワークがまったくわからなかったようで、「うしろで手をふさふさしてただけ」って。いやいや。
エネルギーを入れてくれたペットボトルの水のほか、ココナッツオイル、アラック(椰子酒)、聖水を小袋に入れて渡されます。ペットボトルは飲み、ココナッツオイル以下は朝晩痛い部位に付けるように言われました。
お布施は心付け(任意の額)で、みなさんチャナンの上にRp50,000~100,000(約446~893円)程度置いてます。あてくしたちはちょうど5万ルピア札がなかったので、10万ルピアずつ納めました。
この日はエネルギーを動かされたせいで、終日ぼんやりしてしまい、使い物にならず。頭がまったく動かなかったです。首と肩と背中の痛みは取れて、全身軽かったです。視界もはっきりとして明るかったし。3日間ぐらい。
家人の腰痛は2日で戻ってしまったようです。
もっとヒドイ怪我や病気のとき、西洋医学(病院)と並行して施術してもらうと効果を実感できるかもしれません。
健康なのに興味本位で行くとご迷惑かもー(汗)
<後日談>
別の方(日本人)が行ったところ、このバリアンはすごくフレンドリーというか終始しゃべり続け、あまり(ほとんど)効かなかったそうです。ご参考までに。

お名前
Pak Kekut(クトゥッ氏)
URL
なし
ジャンル
バリアン(伝統医療系)
税金・サービス
なし
カード
なし
所在地
Jl.Beringin No.81-84(周辺)Kuta Utara Bali
電話番号
未確認
店休日
ヒンドゥ祭事がある日
営業時間
番号取得:午前5時~
鑑定時間:午前10時~午後2時(月~土曜日)/午前5時30分~午前11時(日曜日)
駐車輪場
車:あり、バイク:あり
行き方
ラヤチャングー通りからラヤパドナン通りに入り、道なりに2kmほど進む。チャングーカフェ2を過ぎたら、道が大きく右カーブする手前をブリンギン通りへ左折(スルヤアバディまで行くと行き過ぎ)。50m先のY字を左折。左側に大きな教会があるので、その手前の小道を左折した突き当り。

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