ボンジュール、マダム。
カタカナのパリ(フランス)とバリ(インドネシア)って間違えやすいですわね。
あてくし、日本の書店で「パリ流 素敵な着こなし」てな雑誌のタイトルを見つけて、「はて?バリ島の着こなしとは?」と首をかしげた経験があります。正装のクバヤまたはパサール(市場)のリゾートワンピースやパンツの紹介かと。
バリ島にはフランス人シェフによるレストランが増えていて、ついに本格パティシエも上陸しましたのよ。
その名は「VINCENT NIGITA PATISSERIE(ヴァンサン ニギタ パティスリー)」。
あぁもう…ここはパリかしら?と勘違いするほど、美しいスイーツたちが並んでいます。ショーケースを前に、ため息とヨダレしか出て来ませんんん.◦(pq*´꒳`*)♥♥*。
この記事の目次
素敵な店構え
◆瀟洒な外観
「VINCENT NIGITA PATISSERIE(ヴァンサン ニギタ パティスリー)」はチャングーと言われるティブブネンの田んぼが残るのどかなエリアに、2019年12月オープンしました。
重厚感のあるレンガと都会的なモノトーンを組み合わせた印象的な外観。南国バリでありながら、欧風パリ感が漂っています。
余談ですが、この横長のレンガは特注で、通常サイズよりお高いんですって。某ホテルの広報さんがおっしゃってました。
甘いモノへの嗅覚が人一倍鋭いあてくしですが、さすがにこの外観では洋菓子屋とわかりませんでした。パティシエの文字、ちっせーし。
一旦通り過ぎたものの、サイドパネルに気づいて戻りましたの。「何、このパイナポーの形をしたマドレーヌのようなものは?!」と。
◆洗練された店内
ガラスのドアを開けてみると…まさにシャレ乙☆
コンクリート打ちっぱなしのスタイリッシュな内壁、デザインされたメタル調の照明、磨かれたガラスのショーケース、上部に弧を描く緋色のディスプレイラック、シーズナブルなチョコレートのツリー。
並べてあるギフトボックスすら、美しく見えますわね。これぞ、フランスマジック。
そして、ほのかに香るバターと砂糖。あぁ五感に訴えてくるぅぅ。
現在は対面販売のみですが、2階にデザートバーを計画中だそうです。来月(2月頃)オープン予定だとか。楽しみ、楽しみ♪
◆愛のあるパティシエ
パティシエは、このパネルの「ヴァンサン ニギタ」さん。
お名前をそのまま店名にしたんですって。
ちなみにVINCENTは欧米圏の男性名または姓。米語だとヴィンセント、ドイツ語だとフィンツェンツ、イタリア語だとヴィンチェンツォと読むそうです。
バリ人スタッフから「日本人にもいる名前なんでしょ?」と聞かれたのですが、そんな姓名の方に今までお会いしたことないです。ニギタのほう?もいないなぁ。
ご本人、たまにお店にいらっしゃいます。
タレントのセインカミュまたはマジシャンのセロ似。背が高くて、線が細い。物腰は柔らかく穏やかです。
丁寧にシューアラクレーム(シュークリーム)について説明してくださいました。スイーツ愛にあふれてますわよ。でも、あてくし英語がわからず。スタッフにインドネシア語で再度説明してもらいました。中にクリーム入れるかって話だったようです。ごめんね、ムッシュ。
珠玉のケーキたち
ええ、ええ。片っ端からチョバり(試し)ましたわよ。食べなきゃお伝えできないですから←変な使命感。それを言い訳に食べたいだけ
ケーキやタルトは全体的に小ぶりです。上品で繊細。
わりと(かなり)濃厚なので、1個でも満足感がすごいです。
オカンの「お腹いっぱい食べなさいよ」的な手作り菓子とは大きく異なりますね。
お持ち帰りにすると、専用箱に入れてくれます。
それがね、奥さん。ズレないよう食用粘着剤で止めてくれるんです。ケーキと台紙もくっついてるし、台紙と箱もくっついてます。スタッフいわく「ゼラチンに似た食材を使ってる。味に影響しない」と。なんて素晴らしい心遣いでしょう。
◆柚子レモンタルト
スタッフにおすすめを聞いたところ、「さっぱりしてて好き。柚子って日本のでしょう?」と。正解!
凹状のショートブレッド(小麦粉にバターや砂糖を練り込んだクッキー生地)に、ほのかな酸味の柚子クリームと、チョコレートと生クリームをまぜたアーモンドガナッシュがたっぷり。モンブランを思わせる美しい線状のクリームの上には、卵白で作ったメレンゲ、食用花、金箔(!)をトッピング。
1個Rp70,000(1円=Rp124として約565円)
えーっと、さっぱりしてないです(笑)ショートブレッドの中はスポンジケーキだと思ったんですけどね。全部たーーっぷりクリーム。ものすごく濃いぃぃです。
柚子クリーム自体はしっかり裏ごししてあって滑らか。味もレモンじゃなくて柚子。丁寧に作られているのがよくわかる1品です。
◆マンゴーエクレア
こちらもスタッフおすすめ。
ココナッツとライムで作った平らなサクサクビスケットに、バニラとマンゴーのムース。そのうえにマンゴーとパッションフルーツを練り込んだチョコレートが載っています。
1個Rp60,000(約484円)
同じく濃厚。エクレアってシュー生地の中にクリームが入ってるものだと思い込んでました。すべてムースとは。ある意味、語源と言われるエクレール=稲妻が走りました。衝撃。
◆ココアリーフ
個人的に一番好きなのが、これ。
そばガレットのビスケット台に、そば粉とバニラのスポンジケーキ。さらにキャラメルムースを、チョコレートでコーティング。上部にはチョコレートで作った葉っぱ。
1個Rp65,000(約524円)
落ち葉を拾って載せたんじゃないですわよ。ヌガーチョコレートで葉をかたどり、スプレーで色付け。アートな葉っぱです。
見た目だけでなく、味もヨシ。最下部のビスケットはサクサク。スポンジはしっとり。クリームは滑らか。コラボがお見事。
◆マドレーヌ・シュークリーム
今まで食べた島内のマドレーヌでは、現時点で1位確定♪
ふんわりバターとサクサクなのにほんわり生地で美味す~い。
マドレーヌのプレーン1個Rp15,000(約121円)、チョコレートRp20,000(約161円)。
シュークリーム1個Rp15,000(約121円)
乾燥しやすいらしく、先週から袋入りしか売っていません。ほしい個数選んで買えるのが良かったのに。デザートバーが開店したおりには復活してくれるといいですけど。
◆チョコレート・マカロン
1粒から購入可能です。チョコレートもマカロンもフルーツ系から紅茶味まで。
どちらも1個ずつしか食べてないのですが、チョコレートは柔らかい生チョコをコーティングしてあります。口に入れると、とろ~り。
マカロンは外側サクッ、中はやや粘りのあるクリーム。
チョコレート1粒Rp20,000(約161円)~
板チョコ1枚Rp98,000(約790円)
マカロン1個Rp30,000(約242円)
◆サントノーレ
フランスを代表するケーキ。特別な日に出されるお菓子として親しまれているそうです。
凹型のショートブレッドに、塩キャラメルとバニラ生クリーム、さっくりタイプのクッキーシューと薄チョコレートをトッピング。
見よ、この芸術的なデコレーションを!
1個Rp65,000(約524円)
甘ーーーーーーい!!!
いやはや、スイーツ好きなあてくしさえ、この手加減なしの甘さにノックアウトされました。だってひたすらクリームとキャラメルなんですもの。これは相当気合入れないと途中でギブします。食べましたけど。サンドウィッチやバーガーなどと交互が良いかも。
特別な日にいただくってわかります。毎日食べてたら内臓どっかおかしくなるかと(失礼)。大の甘党さんはぜひチャレンジくださいね。
以下さっくりと。
◆フロム パリス トゥ バリ
平らなショートブレッドに、シュー生地。シューの中はヘーゼルナッツクリームとヘーゼルナッツのプラリネ(ローストしたアーモンドや焦がしたキャラメル等)。上にはホイップした生チョコレートクリーム。
1個Rp80,000(約645円)
チョコレートとヘーゼルナッツ尽くし。でも見た目ほどしつこくなく。シュー生地が良いクッションに。
◆ラズベリー&ピスタチオ タルト
凹型のショートブレッドに、ピスタチオの柔らかいビスケットとラズベリージャム。その上にはピスタチオクリームがたっぷり。最上部にはラズベリーボンボン。
1個Rp75,000(約605円)
これも濃厚。ピスタチオのしょっぱさはなく、しつこくて甘い。ラズベリーの酸味がテンション。
◆ココアパッド
ブラウニービスケットに、クランチココアサブレ。板チョコ、ミルクチョコレートクリームのムース、ココア。
1個Rp70,000(約565円)
チョコレートを堪能したい方はこれ。チョコレートの苦みが大人味で、甘すぎず。いや、甘いけど。わりとさっくり食べられます。見た目もユニーク。
◆チョコレート シーソルト タルト
バリ島東部アメッド産の塩を使用。チョコレートサブレに、軽めのチョコレートムースをチョコレートでトッピング。同じくチョコレートムースのクリームに、Nマーク入りのチョコレートをオン。
1個Rp65,000(約524円)
チョコレート三昧。濃ぉぉぉい。クリーム尽くし。
見た目・味・雰囲気だけでなく、価格もパリですわよ。ケーキ1個でナシチャンプル3~4個買えますから。
でも長時間フライトせず、美味しいものが食べられるのは嬉しいですね。
特別な日に、ご褒美に、ちょっとした息抜きにどうぞ。
では、ごきげんよう。
- 店名
- VINCENT NIGITA PATISSERIE(ヴァンサン ニギタ パティスリー)
- URL
- http://vincentnigita.com/
- https://www.facebook.com/vincentnigitapatisserie/
- ジャンル
- スイーツ(ケーキ・タルト・焼き菓子・チョコレート・ジャムほか)
- 所在地
- Jl. Tegal Sari No.5 A, Tibubeneng, Bali
- 行き方
- Jl. Raya CangguからJl. Pantai Berawaに入り、道なりに南へ2Km進む。特に目印のない交差点をJl. Tegal Sariへ右折し、100m弱進んだ右側。
- 地図
- 電話番号
- 海外から:+62-811-3940-9994
- バリ島内:0811-3940-9994
- 店休日
- 無休(ニュピのみ)
- 営業時間
- 午前10時~午後8時
- 予算
- ケーキ・タルト(1個)Rp55,000~75,000、マカロン(1個)Rp30,000、チョコレート(1粒)Rp20,000、マドレーヌ(1個)Rp15,000~
- 税金・サービス
- 込み
- 支払方法
- 現金(ルピア)、クレジットカード(VISA、MASTERなど)
- 言語
- 英語:〇、インドネシア語:〇、日本語:×
- 席予約
- 現時点ではテイクアウトのみ。2020年2月頃 2階にデザートバー開店予定
- デリバリー
- 可(GOJEK、Grab)
- ドレスコード
- なし
- Wifi
- なし
- たばこ
- 喫煙不可
- 駐車輪場
- 車:かろうじてあり(店頭)、バイク:あり(店頭)