果物のドゥク(duku)ではなく、祈祷師・呪術師のドゥクン(dukun)=バリアン(Balian)の話でござる。
マンバル市場近くにお住まいのパッ マンクー スチ(僧侶スチさん)は、伝統医療を施してくださるバリアンです。
今はなき無料情報誌『バリフリーク』の「聖なる島のヒーリングリトリート」で、その存在を知りました。
バリ島 パッ マンクー スチ
今回は「体調がイマイチすっきりしない」というミカさんを誘って、あてくし3年ぶりの訪問です。ドキドキ。
何がドキドキって・・・まず、ご自宅の場所がうろ覚えなこと!
マンバル市場はウブド地区へ行くときに通っているので迷わず行けます。でもその先がねぇ。たしか市場から近かったはず。

久しぶりのスピ体験レポです。クリックお願いしまーす。


えぇ、迷いましたよ。しっかりと。ラヤマンバル通りを無駄に2往復半しちゃったもの。
道行くバリ人に声をかけて、バリフリークに掲載されている顔写真を見せたところ、その男性は知らなかったのですが、すぐ近くにいた女の子2人組(10代)に訊いてくれてわかりました。
「うん、知ってる。その道を右に曲がって、まっすぐ行ったところを左。緑の家」と。
きゃー、ありがとう。わかりやすい説明でおばちゃん嬉しいよー。バリ人はすぐ東西南北で答えるから外国人にわかりにくいったらありゃしない。
おかげで無事にたどりつけました。ただね、緑壁の家じゃなくて、その隣だったけども。
門を入ってすぐにバイクを停めると、ご家族と思われる女性が出てきました。今日もマンクースチはご在宅だそうです。
促されるまま敷地内を進みます。奥からご本人登場。上半身裸で、白いランニングシャツに腕を通しながら。そういえば3年前もそうでした。
バリでご高齢の方って普段は半裸が多いんですよね。田舎へ行くとおばあちゃんも乳丸出しで座ってます。昔はそれが普通だったようです。
そうそう、女性も立ちションしてたんですって。トペン舞踊家ジマット氏はその様子を再現した踊りを創作されています。
ご自宅の一部が新しくなってました。
バリ島の伝統的な装飾があちこちに施されています。最近の新築はシンプルでモダンなものが多く、個人宅でこの手のデザインは減ってしまってるんですよね。手間もお金もかかりますから。
バリ島 パッ マンクー スチ
施術はご自宅ではなく、奥の寺院内のバレ(東屋)で行います。
バリ島 パッ マンクー スチ
バリ島 パッ マンクー スチ
お寺に入るため、生理中の女性はNGです。
カマン(腰布/サロン)とスレンダン(帯)を持っていくと良いでしょう。なければ事前に誰かに借りるか、安いものを1枚購入するか。バリヒンドゥ教徒はバンタン(お供え)があれば尚よし。でも外国人ならなくてもOKです。
「ミカさん、先にやりなよぅ」と有無を言わさず譲り、あてくしは写真を撮りながらにやにや眺めることにします。
まずはマンクーに背を向け長座します。
横から見ると「LL」、上から見ると「>>」の並びですね。←この説明、いる?
バリ島 パッ マンクー スチ
何も言わず、何も聞かず、急に始まります。
頭に銀の棒を当てて前から後ろへクシでとかすように、左側から滑らせていきます。右側のこめかみ上あたりで「あー、これ、これ」と止まり、クリクリ。さらにクリス(聖剣)に換えてツンツン。
ミカさん「痛っ!痛っっ!!」
実は数日前から外出を控えようと思うほど頭痛が続いてたんですって。それも右側だけ。なんで言わないのにわかるの?!
バリ島 パッ マンクー スチ
次は、手のひらで首と肩に触れます。また右側のある地点で「ここ、ここ」とクリスでクリクリ。ミカさんめっちゃ痛がってます。
バリ島 パッ マンクー スチ
あてくし、それを見て大笑い。いやぁ、何度みてもおもしろいです。だって、刺さるどころか先が軽く触れてるだけなのに、ものすごく痛がってるんだもんww
やられてるほうは突き刺さるような、切られるような鋭い痛みを感じます。筋肉や内臓まで届くんじゃないかと思うぐらいにツキーーーンと。長くは続きません。一瞬です。とはいえ、あまりの痛さに叫んだり、身をゆがめたり、汗が噴き出る人もいます。
不思議なことに、悪い箇所は猛烈痛いです。悪くない箇所は同じことをされてもまったく痛くありません。触れられてるのを感じる程度。
背面は、頭→首→肩→腕→手→背中→腰の順で進みます。
ミカさんは右腰を触られて「ほら、ここに小さい人がいる」と言われました。ゲッ!何それ?気になる!!
小さい人は放置して、先に前面チェック。背後から手が回るので、ややセクハラ体勢になります。マンクースチだとそんな不浄な考えは浮かんできませんけど。好々爺だから?全面的な信頼のもと触っていただく感じ。
胸の下から下腹部や恥骨あたりまで触られるので、「無理!」という方は最初からやめておきましょう。
バリ島 パッ マンクー スチ
お腹のある位置で、またしても「これ、これ」と手が止まり、クリスで切ります。
ずっと鈍痛だかゆるい痛みがあって一番気になってた部位だそうです。・・・すげぇ。
前面が終わると小さい人の退治に。
オールインドネシア語で正確にはわからなかったのですが、どうも4人の悪い小人がいて、そのうちの1人が手で鉄格子を持つように、脇腹の内部に貼りついてるそうです(最初4人が憑いてるのかと思ってのけぞりました)。「ほら、ここが手。ここが頭」と教えてくれます。うーん、全然視えまぺん。
銀の棒でもなく、クリスでもない、新兵器登場。やっぱり棒ですけど。それを使ってペチペチ叩きながら「帰れ!帰れ!」と追い出します。かなり真剣です。叩かれてるミカさんは身をよじって痛がってます。若干SMプレイに見えないこともない・・・とか言っちゃダメ!
ここも最近「なんか重いなぁ。朝起きてもスッキリしないなぁ」と思ってた箇所だそうです。マジですか。
上半身が終わったら、今度は壁を背に、マンクーと向き合って座ります。
横から見ると「凵」、上から見ると「<>」の並びに変更。←だから、この説明、いる?
右ひざを触って、「ここね」と。C型の何かの牙のようなものを使って、ひざ裏に引っかけてクイクイと上げていきます。ミカさん、もはや呻いてたような。痛いよね?やっぱり痛いよね?(笑)
ちょっと前から、立ったり座ったりするたびに違和感あったんですって。
マンクースチ、驚異の的中率。何も言わないのに悪い箇所を全部見抜いちゃって。
たぶん20~30分の施術でしたが、ミカさんってば汗だくになってました。
さて、あてくしの番です。さんざん笑ってたけど、ドキドキです。
寝不足気味だし、首と肩凝りヒドイし、腰痛もあるし、そういえば胃痛持ちだし。
「頭が悪い。顔が悪い。性格が悪い」って言われたらどうしよう。直せないっす。がんばって直すべき?
銀の棒で頭を全部とかして「良いね!問題なし!」。
首と肩を軽く揉むように触れて、腕と背中と腰を手のひらでスキャンして、「良いね!」。
胃から恥骨まで「うん、快調!」。
足もさすって、最後はなぜかヒザを平手でペンペン叩かれて、「まったく悪いところなし!」。
・・・たった5分で終了。あれ?あれれ?良かったのに物足りなーーーい。
最後は聖水をいただいて浄化だそうですが、やってもらい忘れました。不覚!
そういえば前回ありましたね。次回こそ。
3年前は、右胸の上あたりを触って「ガンの要素があるね。降りて乳がんになる前に切っておく」と言われました。それが実際にあったのか今となってはわかりませんが、おかげでさまで発病していません。我が家はガン家系で、隔世遺伝で考えると可能性は低くありませんでした。
ある人は、子供について聞いたそうです。丹田(おへその下あたり)の左右を触って、「うん、女の子がいるよ」と。でも男の子がほしい旨を伝えると、何かクイクイをゆすって「こっちに男の子が入った」って。本当っすか?
その後まだご懐妊してないので真偽はわかりません。当たるといいですねー☆ 楽しみ。
鑑定を希望される方は直接ご自宅へ伺ってください。
定休日はなく、「おはようからおやすみまで」視てくださるそうです。
電話をお持ちでないため予約はできません。道に迷っても聞けません。
料金は心付けになります。払いたい金額を包めばOKです。
バリ人の相場は、現在Rp50,000(1円=Rp106として約472円)程度だそうです。先日別のところへ行ったバリ人いわく「Rp100,000(約943円)包んだよ。バンタン(お供え)も持って」と言ってました。
外国人なので、少し色づけして払ったほうがいいと私は思いますが、個人の自由です。
旅行会社によっては車やガイド代(通訳)などまとめていくらかでチャーターしてくださるかも。
エネルギーを動かされたせいか、帰宅後眠くて眠くて仕方なく、早めに爆睡しました。
そして今日も快調です。イエーイ♪(病は気から?)
ミカさんもその後、ぐっすり眠れるようになり、身体がスッキリしてるそうです。また行きたいと言ってました。

お名前
Pak Mangku Suci(マンクースチ氏)
URL
なし
ジャンル
バリアン(伝統医療系)
税金・サービス
なし
カード
なし
所在地
Banjar Mambal Kajanan Bali
電話番号
なし
店休日
なし
営業時間
だいたい午前6時~午後10時ぐらい
行き方
マンバル市場からラヤマンバル通りに入り、50m程度進んだら小道へ右折。最初の三叉路の左側。2軒ある手前の家。

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