
先日バトゥアン村での舞踊レッスン前に、トペンのマエストロ(仮面舞踊の名匠)のジマット先生のお孫さんアグスと立ち話しまして。
ちなみに、バトゥアン村には週1回ペースで通っていますの。←たった週1w
名匠のお孫さんがいうことにゃ
◆ 基礎が違う
「Baris Tunggal(バリス・トゥンガル/戦士の踊り)の練習で筋肉痛になって死ぬかと思った~」と訴えたら、「バリスは男踊りの基本。全身を使うからたしかに疲れる。でも慣れだよ。毎日踊ってたら平気になる」と。いや、毎日って、あーた。
アグスは中学~高校時代にあちこちの寺院奉納やホテル公演に呼ばれて、なんとバリスを1日2回ずつ踊ってたそう。衣装を着たままバイクに乗って移動して。すごすぎ。
彼は名匠の直系だけあって、Jauk Manis(ジャウクマニス/長い爪をつけた仮面舞踊の1つ)などもお上手です。
ジャウクファンの友達が「これまで観た数々のジャウクの中で彼が一番!芯がしっかりしてて魅せる。感動した」と。まぁ好みもあると思いますが。
◆ 演目で違う
そんなアグスに「トペン(仮面舞踊)の中だと何が一番好き?何が難しい?」と尋ねたところ、
「自分にとって最も演じやすいのはTopeng Keras(トペン・クラス/強い役)。荒形で強さをそのまま表現すれば良いから。
好きなのはTopeng Tua(トペン・トゥア/おじいちゃん役)。演じてて楽しい。
難しいのはTopeng Dalem(トペン・ダレム/指導者)。強いんだけど、強さを出しちゃいけない。でも弱くて優しいのもいけない。内に秘めた強さを表に出ないように表現するんだよ」と力説。
深い!全然わかんないけど深い!!←こちとらトペン1個も踊れないんで
「えー。じゃぁTopeng Sidakarya(トペン・シダカルヨ/最後に出てくる役)はどう?」と聞いちゃったんですよ。
アグスってば目を見開いて「シダカルヨは踊れない」って。
◆ 格が違う
シダカルヨは奉納舞踊の最後に聖水を撒いて「魂解放」する役。
マンクー(僧侶)と同じ地位になるため、心・体・魂を浄化するMewinten(メウィンテン)という儀式を行わないと演じてはいけないんですって。
シダ=達成、カルヨ=目標や業務。目標を達成したり、業務遂行を意味します。なので奉納舞踊の最後の最後に出てくるんですね。
たとえば、外国人が習って国外で踊る分には未儀式でも問題ないそうです。
バリ人舞踊家が寺院奉納で踊るには、聖なる存在になってないといけないとのことでした。
シダカルヨの衣装や動きにはすべて細かい意味があります。
詳しく知りたい方は下記ページをチェケラ☆
・detik bali(インドネシア語):シダカリヤ仮面:その歴史と文化の発展を理解する
何年経っても、知らないことだらけですわ。勉強になります。
では、ごきげんよう。
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